- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151300219
感想・レビュー・書評
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かなり前に111108さんに教えていただいたポアロおすすめ作品から、ようやく読む。
これ、今まで読んだポアロ作品の中でも1、2位を争うくらい好きかも。
読んでいて、誰も犯人には思えなかったけど、発言の裏側に潜む意味が解き明かされると、動機も含めすごく腑に落ちる。最後の一展開、今回もまんまと騙された。
遠い夏のセピア色の思い出を振り返る回想殺人形式も好きだし、ラストの余韻も良い…。
111108さん、教えていただきありがとうございました! -
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ゆたこちさん
スーシェのドラマ、NHKのBSで水曜夜9時(だと思います。地方によって違うかも)やってますよ!今日はたしか『白昼の悪魔』やり...ゆたこちさん
スーシェのドラマ、NHKのBSで水曜夜9時(だと思います。地方によって違うかも)やってますよ!今日はたしか『白昼の悪魔』やります。衣装とか車とか邸宅とか、けっこう凝っていて面白いです♪結末が違うことが時々あるので、それも楽しいですよ。
『ポアロ登場』は短編集のでしょうか?初期の頃はヘイスティングズかなりへっぽこに書かれてますね(^ ^)2023/05/17 -
111108さん
お返事ありがとうございます(^-^)スーシェのドラマ、U-NEXTでも全シリーズ見れるのですが、字幕放送のみなので、吹替...111108さん
お返事ありがとうございます(^-^)スーシェのドラマ、U-NEXTでも全シリーズ見れるのですが、字幕放送のみなので、吹替派の自分は興味はあっても後回しにしてました。見てみます!結末違いも楽しみですね(私、気付けるかな)
はい『ポアロ登場』は短編集のです。予告なくAudibleに入っていてテンション上がりました( ノ^ω^)ノへっぽこヘイスティングズと嫌味炸裂のポアロの関係を楽しんでます♪2023/05/17 -
ゆたこちさん
U-NEXTで全シリーズやってるんですね!ぜひぜひご覧ください。私は字幕派なのでBSも英語で字幕にして見てます。
スーシェポ...ゆたこちさん
U-NEXTで全シリーズやってるんですね!ぜひぜひご覧ください。私は字幕派なのでBSも英語で字幕にして見てます。
スーシェポアロがよく「ノン、ノン、ノン、ヘイスティングズ」と言うんですけど、もう読んでてもその声思い出しますよ♪2023/05/18
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画家の父を毒殺した疑いで裁判にかけられ、獄中で死んだ母。大きくなった娘のもとに自らの無実を訴える母の手紙が届けられる。ポアロは母の無実を信じる娘の依頼にもとづき、過去の事件を洗い直す。
16年前の事件である。娘には婚約者がいて、彼女の過去を知ったうえで変わらず愛してくれている。関係者はすでに新しい生活を送っており、どれだけの証拠が残っているのかもわからない。犯人は母で間違いないことが裏付けられるだけなのかもしれない。それでもなお母の無実を信じる娘のために、ポアロは捜査を開始する。
第一部はポアロによる関係者への聴き取り、第二部は事件に関わった5人の人物の手記で構成されている。16年前のことなどもう記憶があいまいなのでは、と思うが、そこはクリスティのうまいところで、関係者それぞれに墓場まで持っていこうとした秘めた思いがあることが明らかになってくる。また、手記という形を取ることで、対面で話しているときには繕っている相手への感情が知らず知らずのうちににじみ出てくるのも面白い。
この話のイメージはどこかセピア色である。事件直後の生々しさはなく、関係者の思いにうっすらとフィルターがかかっている。そして、もう時間は巻き戻せない、という確かな現実に、ほろ苦い感情がわきおこる。
状況証拠が中心とはいえ、ポアロの推理に無理はなく、ミステリとしてももちろん面白い。被害者である画家の父、魅力的な女に目がなく、自分の芸術を何よりも優先する自己中心的な男の描写もリアルで存在感がある。
再読するごとに味わいが増していく忘れがたい作品である。 -
ドラマ版では一番好きな作品です。なのでかなり楽しみで読みました。いやーでも、回想物なので本だと静かすぎてちょいちょい眠くなってしまった(^-^;。
最後の犯人のセリフは何かグッと来たな~。殺人犯だけどなんか憐れみを感じてしまった。
ドラマだとアミアスが色気があってひどい奴だけど引き付けられるものがあるんだけど、本だと本当にヤな奴です。 -
ポアロシリーズを読む度、いつもいつも展開に驚いてばかりの私も、今回ばかりは途中で「犯人が見えたな」としたり顔だったのですが、今回も見事屈服しました。
16年前の殺人事件を、加害者の娘の依頼で紐解くポアロ。ひとつの事柄を、複数の関係者からの手記という多角的視点、しかも各々自分の思惑に沿って書いた、100%鵜呑みにはできない供述を読み比べるのが面白かったです。 -
ラストが切ない。
今まで読んできたポアロシリーズの中で
私の中で1、2を争うフェイバリット作品。
もう一つのフェイバリット「ひらいたトランプ」が
「楽」の方でナンバー1であるのに対し、
こちらの「五匹の子豚」は「哀」の方でナンバー1。
ポアロが関係者を前に謎解きをする場面、
そしてある人物と会話して別れる場面、
ついに明かされた衝撃的な真相の残酷さ、
そしてそれに対し述べたポアロの厳しくも優しい、
独自の信条、哲学に従った言葉。
構成するもの一つ一つに筆者ならではの丁寧な仕事が光り、
この作品の素晴らしさを大いに楽しむことが出来たが、
読み終えた後、 まるで自分の心の中に冷たい風が
吹いているような「寂しさ」「哀しさ」を感じている。
物語は、大変美しい娘がポアロを訪問する所から始まる。
その女性はとんでもないことをポアロに依頼するのだ。
16年前に起こった自分の両親の事件の真相を探ってほしい。
本当に母親は自分を裏切って
他の女性へと走った父を殺したのかと。
娘の懸命な願いに、ポアロは過去の殺人の真相解明に乗り出す。
裁判に関わった数人の関係者とやり取りした後、
当時夫婦の周りにいた人物(=5匹の子豚)を絞り出し、
ポアロはこの5人に直接会って事件当時の話を聞き出していく。
やはり、嫉妬に狂った夫人が夫を殺したのか。
それとも良心の呵責に悩んだ夫が自ら命を絶ったのか。
それとも夫を殺した真犯人が他にもいるのか?
そこに隠された男と女の愛の真実とは何だったのか?
良質なミステリーとしてだけでなく、
ドラマチックな恋愛小説としても楽しめる作品。
ある一つの同じ出来事を見ても、それを見た人間の数だけ
「視点」があり、時に己の都合の良いように
解釈してしまうということ。
世界にたった一人しかいない、無二の存在であるはずの
人間に対しても、自分の置かれている立場や抱えている利害、
相手との関係次第でその人物がどんな人間であるかといった
印象の切り取り方は違うということ。
たとえ自分にその気はなくても、
人は無意識に真実を歪めてしまうこともあるのだということ。
そして男と女の仲は、他人の目にどう映るか関係なく、
所詮あくまでも当人達にしかわからないのだということ。
著者クリスティーが沢山のメッセージを込めた作品だと思う。
一人でも多くのファンに読んでもらいたい名作。 -
傑作かも!
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クリスティーといえば、「そして誰もいなくなった」「オリエント急行の殺人」あたりがよく知られているところだけど、ここに傑作といっていい作品に出会えたことがとても喜ばしい。
16年前に夫を毒殺したとして有罪判決を受け獄死した夫人の娘が、真実を知りたいとポアロに調査の依頼をすることから物語は始まる。
ポアロは当時の弁護人や警視に会い、被害者と深く関わっていた五人の重要人物に会う。誰が見ても夫人が犯人、なのに、読み方を変えてみるだけで、これほどにまでに違う真実がみえてくるのかと脱帽。 クリスティーの最高傑作の一つと間違いなく言える。
お気に召したようで嬉しいです♪よく考えたらちょっとツッコミどころもあるのですが、「セピア色の思い出を振り...
お気に召したようで嬉しいです♪よく考えたらちょっとツッコミどころもあるのですが、「セピア色の思い出を振り返る」というロッキーさんのレビュー読んだら恩田陸さん風でもあるなぁと思いました。
確かによく考えたらツッコミどころは多々ありそうです笑
恩田陸さん味のある作品(恩田さんがクリスティーに影響...
確かによく考えたらツッコミどころは多々ありそうです笑
恩田陸さん味のある作品(恩田さんがクリスティーに影響受けてるとは思いますが)が好きなのかもです。