検察側の証人 (クリスティー文庫 クリスティー戯曲集)

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  • 早川書房 (2004年5月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784151300677

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれる法廷劇が展開され、読者はまるで陪審員になったかのような没入感を体験できます。物語は、金持ちの未亡人が撲殺され、無実を主張する青年レナードが逮捕されるところから始まります。彼の妻が法廷で不...

感想・レビュー・書評

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  • 【戯曲】
    これ以上ないくらい完璧なストーリー。
    自分が1番好きなタイプのど真ん中だった。

    小説ではなくて戯曲なので、余計な部分が削ぎ落とされていてたったの220ページしかない。

    1幕ごとに幕が下りてセットも変わるので、読んでいても実際に演劇を観ているような感覚になる。
    自分も陪審員になったような感じで、誰が嘘を付いているのかジャッジしながら読んだ。
    まぁ、見事に気持ちよく騙された。
    没入感が高いし、展開が完璧で上手い!!

    この作品はビリーワイルダーの映画『情婦』の原作になっている。

    戯曲なので攻略本で★5になってなかったらチャレンジしてなかったので、攻略本は本当にありがたい。他の戯曲作品も楽しみになった。

    あらすじ
    純朴な青年レナードは、金持ちの未亡人を撲殺した容疑で逮捕された。レナードの妻は明らかにレナードに敵意を持っており…
    ★10

  • 超久々のアガサ・クリスティー。

    「アガサん、アガサん、ア~ガァ~さん♪」
    と、鼻歌を歌いながら図書館へ。

    はて? 元歌はなんだったろう?
    たしか、バナナン、バナナン、バ~ナ~ナンだったと思う。
    如何せんそこ以外の歌詞が出てこない。
    こういう時は多少強引でもリズムに乗って歌っていれば歌詞も出てくるはず。

    「はいっ。バナナン、バナナン、バ~ナ~ナン♪」

    「ララララ~ララ お星さま♪」
    おっ。なんか出てきた!

    「ララララララ 眠るころ♪」
    良い調子。

    「おもちゃは箱を飛び出して♪」
    (゚∀゚)キタコレ!!

    「チャチャチャおもちゃの……♪」

    おもちゃのチャチャチャやないかーーーい!!
    (#ノ`皿´)ノ…━ ┫
    バナナどこ消えたーーー!!

    と、セルフ突っ込みをかましたあたりで図書館到着。
    怒りに任せてアルコール除菌ポンプをいつもの倍叩いて手をべとべとにして入館。

    内容?
    ああ、有名な戯曲です。
    法廷劇です。
    もちろんミステリー。
    どんでんどんでん方式です。

    やっぱりどこかで読んでたのかもしれないな~。
    なんとなく結末が予想できてしまったからね。
    初めて読む方にはそうとうおもしろいと思う。
    戯曲だからめちゃめちゃ読みやすいし。
    ほぼセリフであんまり地の文とかないし、わずか220ページだからサラッといける。

    そうそう。
    戯曲だから舞台配置図とかあるんだけど、そこで一箇所間違い発見。
    俺は細かいから見逃しませんよ。
    第二幕の舞台配置図。
    N 勅撰弁護士マイアーズって書いてるけど、これ、勅撰検事の間違いだから。
    登場人物一覧にもマイアーズ検事ってなってるし、もちろん本文でもマイアーズは検事だから。
    見てるか早川書房のクリスティー文庫の担当編集者。
    早急に菓子折り持ってお詫びに来るように!
    洋菓子より和菓子がいいな。
    うまいまんじゅうを所望します!!
    あ、お茶もね。

    • 土瓶さん
      大化の改新のときは大騒ぎじゃったなー( 一一)
      大化の改新のときは大騒ぎじゃったなー( 一一)
      2024/10/08
    • 1Q84O1さん
      まさかの中大兄皇子の生まれ変わりですか!?
      まさかの中大兄皇子の生まれ変わりですか!?
      2024/10/08
    • ultraman719さん
      人魚食べたヤツや!八百比丘尼や!
      人魚食べたヤツや!八百比丘尼や!
      2024/10/08
  • 森絵都さんの短編「ラストシーン」で登場する作品。本作品へのオマージュと思われるタイトルの話はいくつか読んだことがある筈だが、本家本元の本作品は文句無しに面白い。
    話が3回反転するうち二回転目が一番鮮やかで、そこで終わっても良いところ、もう一回ひっくり返してみせる、というのがさすが女王クリスティ。

  • ある青年が、知り合いになった金持ち女性の殺人容疑で裁判にかけられる。本人は一貫して無罪を主張するが、彼のアリバイを証言するはずの妻は思いがけない行動に出る。

    映画化もされたクリスティの戯曲で、冒頭では舞台配置が細かく指示されている。戯曲は読みなれていないのでとっつきにくいかと思ったが、あっという間にクリスティの世界観にはまってしまった。
    小説ではないので細かな描写がないが、その分コンパクトになりテンポよく話が進む。いったいどうやって話をまとめるのだろう、と思いきや、最後は二転三転のどんでん返しで、衝撃のうちに舞台は突然幕引きとなる。

    この話の原形が短編集にもおさめられていて、結末は戯曲と異なるようだ。私はNHKBSで土曜日に放送されているクリスティ原作のドラマを小説と並行して見ているが、ドラマは戯曲と結末が異なっていたので、短編の結末をベースに作られたのかもしれない。
    個人的には戯曲の結末の方がクリスティらしいと思うが、短編と読み比べてみたい。また、舞台でも観てみたい作品である。

  •  クリスティの戯曲は中々手を出せずにいたがほとんど作品を読み尽くしてしまい、いよいよ戯曲を読むに至る。
     今作「検察側の証人」は法廷ミステリーになる訳だが、1953年から全く色褪せる事なくあまりにも面白い作品で衝撃的だ。小説よりも短いため読みやすく、戯曲でも傑作と言われる様に起承転結が丁寧で完成度が高い。更にはクリスティ得意のどんでん返しと読者(観劇者)を騙す為のトリックが見事に作用している。

     若いハンサムなレナード・ボウルは中年のフレンチという女性をとある事故から救った事により親しくなる。ある日、フレンチ婦人が自宅で殺害されており、レナードに疑いがかかってしまう。レナードの潔白を証明できるのは妻であるローマインの証言のみ。一方でフレンチ婦人はレナードに多額の財産を残しており、明らかに彼の不利になる材料が出揃っている。レナードは有罪か無罪か。弁護士のロバーツ卿はどの様に立ち向かうのか。そして結末は如何様になるのか。

     この作品は法廷ミステリーというよりもサスペンスミステリといった方がイメージが湧きやすい作品で、間違い無く小説でも面白い作品だったであろう。間違いなくストーリーテリングは現在でも通用するし、ここまでの強烈な結末は久しく記憶にないと言える。
     単純にロバーツ卿とマイアーズ検事の法廷対決かと思いきや、別の時間軸が設定されており予想外の進行で結末まで進んでいく。
     今から70年以上前の作品の為、法廷の仕組み等現代では読み取れない部分もあるが、本筋に流れる「人間関係」については全く変わる事はない。一方でレナードとローマイン夫婦の関係性を今作を通じて体験していく事となり、人を信頼したり愛したりする事の脆さや危うさ、恐ろしさには共感してしまうのではないだろうか。

     最後、この様な結末かと口を開けたまま呆然としてしまった。それぞれの物語には相応しい結末が必ずあるのだが、今作は正しく納得のいく道筋でありこういう結末を描けてしまうクリスティに脱帽した一冊だ。

  • クリスティーの小説はとても読みやすい。そしてその読みやすい話のさりげないところに伏線や手掛かりを隠し、読者を煙に巻いてくるのにクリスティーらしさがある。その手法は小説だけでなく戯曲であるこの作品でも遺憾なく発揮されている。

    小説ではセリフだけでなく地の文の中に重要な情報を隠すことができるが、演劇として上演されることが前提である戯曲では地の文には小説ほどには頼ることができない。使えるのはセリフやト書きとして登場人物の行動の中に忍ばせる方法だ。他にも舞台装置になにかを仕込むという手も考えられるが、あくまでプロットと登場人物で勝負して、高いレベルで読者をだますことのできる仕上がりになっているところにこの作品の凄さがあると思う。このあたりは流石のストーリーテラーぶりだと改めて感心させられた。

    クリスティーの戯曲では、他にも『ねずみとり』や『蜘蛛の巣』などが未読なので、折を見て読んでいきたい。

  • 以前読んだ森絵都の短編集『異国のおじさんを伴う』の中の作品『ラストシーン』に出てきて面白そうだったので読んでみた。ネタバレ厳禁ということで予備知識ゼロで読んでみたら戯曲だったので驚いた。舞台のセッティングの図まで書いてあって面白い。

    殺人罪の疑惑がかけられているレナードの妻ローマインを登場時から怪しいと思っていたが、最後のレナードの無実が決定した時からどんでん返しが何度もあって衝撃的だった!

    ローマインが実は結婚していたことにまず驚いたが、そんなのはまだ序の口だった。まさかレナードの無実を綴った手紙をローマイン本人が持ってきていたとは!異国の人間の証言なんて誰も信じてくれないと踏んだローマインの機転がすごい。あとレナードが殺したと分かっていたのに自分が偽証罪を負ってまで助けようとした愛の深さも相当なものだ。

    ただそんなローマインの献身はレナードの浮気相手が登場して虚しく散る。イチゴ・ブロンドが本当に出てきた!これまで愛され好青年だったレナードの態度も一変。これではローマインがあまりにも可哀想すぎる…。

    と思った次の瞬間、怒ったローマインが証拠として置いてあった包丁でレナードを刺し殺して終わった!

    ラストの畳み掛け具合に思わずえぇーーー!!!と声を出さずにいられなかった。面白かった!

  • ラストにひっくり返りまくるミステリ。
    傑作です。
    戯曲テイスト、はじめて読んだけど、すっと読めたよかったです。

  •  すごいストーリーを見てしまった。面白い。
     どんでん返しをどんでん返しされて驚きの連続だった。最後の菅野さんのコメント「一転、二転、三転の逆転劇」まさしく、読み終わった時のドキドキが凄い。幕引きの台詞まで綺麗で、それでこのタイトルなのかと納得した。

  • アガサの戯曲は初めてだったけど、どんどん話にのめり込んで臨場感があった。
    結末も2回3回どんでん返しで、そうきたか!って感じで面白かった。

  • 別の本で紹介されていたので、前情報なく読んでみました。戯曲であることに驚き、ストーリーにも驚き 笑
    ただ、やはりエンターテイメントである一方、シェイクスピアを読んだ時の重みはあまり…
    今度は小説にも挑戦します

  • ☆4.3
    クリスティ読了2冊目。図書館にて読了。
    今回もやられたー!最後の数ページで二度騙されました。
    こんなに少ない登場人物なのに、最後まで誰が誰を騙そうとしているのか確信がもてないなんて…
    クリスティの頭の中を覗いてみたくなりました。

  • 大金持ちの老婦人が殺された。状況証拠はレナード青年に不利なものばかり。無実を訴える彼に対して、アリバイを証明できるはずの妻ローマインが、それを覆す証言をした。弁護をするメイヒューは困り果て——。

    小説版より、もう一捻りしたのが効いている。これは劇で見たい。裏切りの裏切りに次ぐドラマティックな展開。特にラストのどんでん返しが快感。

  • まず一言。めちゃくちゃ読みやすい。それでいてストーリーが秀逸。どんでん返しあり。短い文量でかなりの満足感が得られた。

  • 驚愕の結末…という事で、犯人を想像しながら読んだら「なるほど」と。さすがミステリーの女王と唸りました。惜しむらくは、本を読む前に舞台が見たかった!

  • 初めて戯曲を読み、普通の小説とは少し違った感覚を覚え、とても楽しむ事ができた。ページ数が少ないので、あっという間に読破してしまうかと思っていたが、セリフや動作を一つ一つ思い描きながら読んでいると、ゆっくり楽しめた上に、ストーリー展開が絶妙な速さで、存分に堪能出来たと思う。

  • ゾッとして微笑ましくなる、恋愛ミステリ

    【読みやすさ】10
    【衝撃】9
    【推し度】8
    【引き込まれ度】10
    【イヤミス】10

  • 親しくなったお金持ちのオールドミスと青年・レナード。そのオールドミスが殺され、レナードは逮捕される。動機も状況証拠も十分。しかも妻までもが犯行を裏付ける証言を。圧倒的不利な裁判と真実が行きつく先とは。

    法廷劇が読みたいと思って中を見ずに手に取ったら読んでびっくり!初めての戯曲。いわゆる演劇の台本みたいな作品になっている。これが想像よりも読みやすく、法廷劇の応酬はスピード感があっていい。頭の中で舞台や役者の声を想像しながら読む体験は新鮮で楽しかった。

    二転三転する法廷劇からの怒涛のラストシーン。荒れ狂っていた波が静まりかえるような余韻が素晴らしい。ただ、文章で読むとあっさり読めてしまって、これはやっぱり舞台で見たいなと思わずにはいられない。それにしても、場面も文章量も限定されている中で、ミステリ要素をしっかりと詰め込んで完成させているのはさすが。人の善悪・愛憎が裏返る瞬間の緊張感に酔える一冊。

  • 素晴らしい。
    クリスティーの戯曲は初めて読んだけれどこれをマレーネ・ディートリッヒで観たい!

    ローマイン、ドイツ人の設定でイギリス人とこちらから見たら欧米人で変わりは無いのだけれど、コレをこうこだわりを見せた法廷モノはその結末をも予測させずに読者は放り投げられてそれでも感嘆の声をあげてしまう。
    ブラボー!

  • たった200と数ページのとてもシンプルで余計なものは一切ない設定のなかで
    ここまできれいにまとめるのはさすがクリスティ。
    キャラクターの心理描写で読者を騙す手腕を心得まくってる。
    意外と単純、あれ、これわかっちゃうかも?と思わせながら
    ラスト数ページで見事にひっくり返すのだ。

    あっさりしすぎるくらいやけど一瞬で読めて、コロっと騙されたい人におすすめね。

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