- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151400162
感想・レビュー・書評
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昭和初期。風変わりな住人ばかりが集う東京・本郷の下宿屋「平和館」で、理化学研究所の若き原子物理学者・友田晋一郎はしょげていた。またしても論文が海外のライバルに先を越されたのだ。そんな折、見合い相手を訪ねて平和館に現れた海軍中尉・狩野は、理研の研究で未曾有の新型爆弾を作れることに気づき……実在の科学者をモデルに、夢と現実の間でゆれる若者たちの青春を闊達に描く傑作群像コメディ。読売文学賞受賞。
(1997年)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戯曲
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昭和初期の東京・本郷が舞台。
理化学研究所の若き原子物理学者・友田は、東大野球部の学生や新劇の俳優、ダンスホールのピアノ弾き、うさんくさい女性など、風変わりな住人が集まる下宿屋「平和館」に住んでいる。
コミカルに描き出される彼らの日常にも、戦争が次第に影を落としてくる。
脇を固めるピアノ弾きと新劇俳優の存在がおもしろかった。
第一幕と第二幕の友田の変化もよかった。 -
こりは題材が非常に面白かったです。
知らない世界のことを教えてもらった感じ。 -
面白いと思います。舞台が目に見えるよう。
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マキノさんの書かれるお話が好みど真ん中で大好きである。
実際の舞台は見てないんですが、見てみたいなあ。
最後ちょっと泣ける。この按配も大好きだ。