シュガー・ハウス (ハヤカワ・ミステリ文庫 リ 5-5)

  • 早川書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151716553

作品紹介・あらすじ

クリスマス間近のある日、私立探偵テスに父の古い知人の女性から依頼があった。身元不明の少女を殺した罪で服役中だった弟が刑務所で殺された事件を調べてほしいという。今回の事件は少女の殺害事件と関連が?少女は最後に目撃されたとき、"シュガー・ハウス"という謎の言葉を遺していたらしい。調査を進めるにつれ、テスは家族をも巻き込んだ妨害を受け、絶体絶命の窮地に!数々のミステリ賞に輝くシリーズ第五作。

感想・レビュー・書評

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  • 殺された少女の身元調査を進めるテスは、やがて家族も巻き込んだ妨害を受け始める。
    主人公のテスが普通の一人の女性で、証言者の少女の今や未来を心配したり、素行不良な男たちの脅しに震える姿がなんかいいなぁ。
    ハードボイルドでありながら主人公は普通の女性で、時に悩み、失敗しながらも事件の真相に向かって行く。
    ラスト直前では実家を放火され、両親の身を案じて事件の黒幕と思しき人物に取引を申し出て複雑な気分にさせられるけれど、そこから這い上がっていく姿に、テスの強さを感じる。実に魅力的な主人公だと思う。
    また今回はテスの友人や恋人が積極的に調査に加わり、心強い味方になっていく。
    次作以降、彼らがどう絡んでくるかが楽しみだ。
    話のプロットはよくできていると思う。一見単純な事件が公務員や政治家の汚職や非合法な趣味と関わっていく様は読み応えあり。
    そして謎解き以上に、描かれている様々な家族の形に考え込んでしまった。

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