クーポンマダムの事件メモ (ハヤカワ・ミステリ文庫 マ 13-3 my perfume)
- 早川書房 (2015年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151815034
作品紹介・あらすじ
倹約スキルの指南で超人気のブロガー主婦・マディが、巻き込まれた事件の謎に挑む。
感想・レビュー・書評
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結構長い!終盤まで、同じ所をグルグルしてグダグダと犯人はあの人なのかしらって進展なさすぎ。しかし終盤からは怒涛の展開でまさかあの人が⁈と狙いをつけていた人にまんまと引っかかって騙されました。アメリカのクーポン事情が複雑すぎて、わたしならアメリカのスーパーでは絶対働かないと思いました。注意書きが多くし、翻訳もちょっと…ん⁇って感じですが何故か嫌いじゃない☆主人公のマディはちょっとうろちょろしすぎだろとは思いましたがそうじゃないと話が進まないもんねf^_^;シリーズはないみたいで残念。
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クーポンを使ってはいるものの、物を大量に買っているので節約しているとは思えない。主人公はともかく周りのキャラの印象が薄く、全体的に文章が読みにくいです。
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前半はやや散漫なところもあるけど、中盤からぐいぐい引き込まれた。クーポンをめぐるアメリカの買いもの事情も興味深い。複雑な割引率のクーポンを駆使して節約に精を出す主婦の日常がとてもリアルだし、ミステリー部分もしっかりしていて良かった。次作も楽しみです。
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安売りだからってモノを買う人。クーポンがあると最大割引率を目指すためにガンガン物を買う人、いません? 「えっそれってお買い得なの?」と突っ込みたくなる人。
ヒロインのマディはエセレブのクーポンマダム。世間的にはセレブと思われているが、家計は火の車だし、家族はのんきにそれまでの生活レベルを守っている。マディは匿名のクーポンマダムとして、家計のお助けサイトを作り(それで収入を得ている?)。
「マディは何もしない方がお得なんじゃないかな」と思いつつ、割引にかける情熱やクーポンの使いっぷりは笑える。よいコメディエンヌだ。
そんなクーポンマダムの登場するミステリは、謎解きよりも人物造形とアメリカ社会の風景(セレブやホームパーティや度を超したように見える健康志向など)に興味を惹かれる。
ただ……これ面白いけど、続刊が翻訳されるか微妙である。新レーベルだとどうなんだろうね。 -
ハヤカワが昭和女子大とコラボしたシリーズの1冊です。
「クーポンマダム」・・・クーポンと、マダムですよ!
不釣り合いなことこの上ない二つの単語が、主人公を充分に表しています。
主人公マディはセレブ奥様。夫は地元の名士、人気テレビ番組の司会者。悠々自適の生活だったのに、その夫が破産!! えーー、ファイナンシャル番組の司会者なのに?!
体面と生活を保つために、彼女はクーポン片手にバーゲンを駆け巡り、人気ブロガー「クーポンマダム」となったのだ!!
そして、事件に出くわす、と。(でないとお話にならない。)
面白そうでしょう?
しかし、この本、すっごく読みにくかったです。
とにかく、チャカチャカしている。
あんまりこんな表現は使いたくないけれど、もうなんというか「散らかっている」を通り越して、チャカチャカ。
シリーズものの1冊目というのは、作者も話もどうしてもアイドリング状態になるようで、散らかった、読みにくいものになりがちですが、 それにしても激しすぎます。
主婦の仕事、セレブの仕事、ブロガーとしての仕事、実際一人の人間がするときには、同時進行で色々やらなくてはならないでしょう。
しかし、文章一段落の中でそれを全部やりきるのはどうでしょうか?
原文がそうなのか、翻訳がそうなのか、両方がそうなのかわかりませんが、もうちょっとなんとかしてほしいです。
その上、登場人物が多い。家族、ショッピングモール、友人・・・いっぱい出てくるのに、人物紹介が不親切! みんなが頼りにしている、あの本の折り返しにある紹介が、たった数人!
これは1冊の本としては不親切だし、なによりミステリーなら致命的なミスでしょう。(理由はミステリー好きにはわかるはず。)
「人物紹介があんまり多いと、難しい本だと思っちゃうから・・・」とか、変な勘違いでもしましたか?
「マダム」が主人公のこの話を、女子大生はどう読んだのだろうかと、巻末の彼女らの対談を楽しみにしていたのですが、まったくもって、期待外れでした。
ぽーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっとした会話、いや会話ともよべない、なんにもないものが、ただ、羅列されているだけ。
おもろないねん。
最近の女子大生は・・なんて言いません。同じシリーズの『ケチャップ・シンドローム』はこのページも興味深いものでしたから。
なんか、残念な感じですが、読後に自分でも驚きました。
2冊目も読みたいと思ったのです。
5分の2をすぎたころから、話のテーマが定まってきたからでしょう、読みやすくなってきました。さらに、ラスト近くになると、脇目もふらず読んでいました。 面白かったんです。
ミステリー部分が「わお、アメリカ的!」と感じたのも理由でしょうか。
巻末の、2冊目のあらすじを見るに、1冊目よりさらに面白そうです。
アメリカでは3巻まで出ているそうです。
願わくば、2冊目以降が、もうちょっと読みやすいものでありますように! -
最後に意外がふたつ。
へぇ〜、そうだったんだ〜となります。
ま、ミステリですからどんでん返しはお約束でしょうけど。