ラスト・ウェイ・アウト (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (583ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151821011

作品紹介・あらすじ

自殺志願の主人公は謎の組織にスカウトされ……。待ち受ける驚愕の展開とは。南米発、読書を幻惑の渦に巻き込むミステリの奇書!

感想・レビュー・書評

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  • サイコサスペンスかスリラーを期待したんだけど、やっぱ南米作家ちゅうのは、アンニュイマジックリアリズムちゅうか、「実は最初から〇〇でしたの」というパターンになりがちで腹いっぱいなのである。でもやっぱ今回も「南米発」という文字に騙されて手に取る。いや、設定はしょうがないと思う。もういい。これで書き始めたんだから。しかし、作家が「一体何が描きたかったのか」理解してやれず、消化不良で、オナラぶっぶなのである。また最近おんなじ感想ばっか書いている。

  • なんか思っていたものと違ったので、2部あたりで最後まで付き合えるのか?と不安になったけど、ページを繰る手は止まらない。面白い読書体験でした。

  • 時間かけすぎたかな、小難しい。

  • プロットがとても緻密。最後の二人の会話というか、男が見たものが何を意味しているのか?

  • 奇書って何でしょう?紹介文にありましたが。それはさておき最後までがんばって読んでみてよかったと言えるでしょう。

  • ハヤカワ文庫ってことで奇想天外な展開を期待し過ぎて、後半の綺麗にまとめに入った感じがちょっと肩透かしだったかも。映画も真っ当な作品になりそう。

  • 不穏な雰囲気で始まり、不自然でつじつまが合わない感じで話が進んでいく。分かったと思ったらまた分からなくなって、なかなかすっきりしない。全体図が少しずつ明示されるのは第三部から。それも簡単には分からず、とても込み入った構成。こんなプロットを破綻なく最後まで持っていき、しかもラストに近付くほどどんどん面白くなっていく。すごい才能だな。

  • 書斎で自殺しようとしている主人公。そのときノックの音が…
    幾度も繰り返す夢。現実との境界が曖昧になっていき、足元の理性という土が崩れていく。めくるめく幻惑の世界。
    主人公が狂っているのか世界が狂っているのか読者が狂っているのか、出口を求めて最後まで読み進めるしかない一冊。

  •  あまりにも面白いので、最初の1/3は電車を乗り過ごすほど読みふけり、ラスト1/5を切ってからは、読み終えるのがもったいなくて少しずつ読み進めた。

     ある男が自殺を図ろうとしている。
     ノックの音が響く。無視しようとしたがずいぶんとしつこい。

     ドアを開くと、一人の美青年がいた。彼はとある男を殺すように提案してくる。
     なぜ? なんのために?
     自分はいま、死のうとしているというのに。

     物語はこんな風に始まるのだが、たぶん、この先は予測できる人は誰もいないだろう。というか、解説を読むと作者自らが理解できていないまま語りだしているらしい。どんな天才だよ!
     非常に映画的で読みやすく面白いのだが、これが映画化する未来を想像できない。

  • 過去と現在を縦軸に、記憶と人物を横軸にとって、縦と横とに揺さぶる揺さぶる。何が本当に起こったことで、誰が何を…?と、「12モンキーズ」や「メメント」に似た目眩を覚える。人物造型にもプロットにも手抜きや隙がない。
    読みであり。

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