兄弟の血―熊と踊れII 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房
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本棚登録 : 190
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151821578

作品紹介・あらすじ

目的は警察への復讐──暴力で繋がれた"家族"の結末とは。ミステリ・ランキング第1位の北欧犯罪小説『熊と踊れ』、待望の続篇

感想・レビュー・書評

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  • いつも解説に共感しすぎてしまうから、読む前にさらっと感想を。

    創作って知ってるから割と心中穏やかなまま読めたが、結末…うーん…せつない…
    大切にしたいものは2組ともに兄弟(片方は母も含むが)、そして暴力を防ぎたい側と使うことに抵抗のないもの。
    ただ結末は大きく違い…
    切ない。最初に強盗に手を染めた理由が個人的にはなんとも否定し切れないが故にさらに…
    きっと読み返すことはないと思うが、久々に読んだ犯罪小説、暴力についてかなり考えさせられた。

  • 前回『熊と踊れ』で活躍のヨン・ブロンクス警部。今回は勝手が違う。道を踏み外してしまったね。次回作でブロンクスと組んだエリサ・クエスタが巻き返してくれるんでしょうと予感させる結末。そうじゃなくても、レオとサムのその後は気になる。

    金曜日の夕方にしたワクチン接種の副反応で、土日具合が悪くて起きていられなくて寝てるかこれを読むかしかできなかった。(特に日曜日は吐き気で食べることすらできなかった)それで2日で読んだけど、そんな状態だったこともあり、読後感悪し。

  • 結局やはり冗長過ぎた(もう少しコンパクトにまとめられた気がする)。

    そして何より結末が一番ガッカリ…

    エリサがあそこまで真相を知ったのだから、たとえブロンクスとレオの交渉が成立しても、そう簡単にはいかないのではなかろうか?

    あれだけ用意周到なレオが、起爆装置でミスをしてしまうのも有り得ない。

    レオが一生ものの代償を払ったように、ブロンクスにも何らかの重荷を背負わせるべきだった。
    ※サムを自らの手で逮捕するか、或いは自分が職務不履行で罪になるとか…

    えにぃうぇい

    一作目と共に、映画化にはもってこいの作品のように思える。
    ※少なくても三秒間の死角よりも、映像作品向きだと私は思うのだが…

  • ただひたすらに復讐遂行に身を投じていく長兄レオ。練り上げられた奇襲作戦は着々と成功を収め、いよいよ「史上最大の強盗」は最終段階に突入した。そして、レオの協力者の正体を知ったブロンクス警部もまた、警官としての領域の限界へと突き進む。この戦いを終わらせるために…。暴力で繋がれた父と子の、そして流血に縛られた兄と弟の物語は、前人未踏の終着点へ!

    続編は完全なフィクションだとのこと。結末には意見が分かれるようだが、これはこれでよいと思う。

  • こういう終わり方なんだ。

    もっと、ちゃんと決着が付くのかと思ったんですが、読者にその後を考えさせるような結末でしたね。うーん。

    重いな。

  • 切ない、というほどではないかな。

  • エリサは何処へ行った?サムは❓なんか中途半端で終わってしまった。兄弟はむずかしい。ましてや、犯罪者と警官では。

  • ヨン兄弟がここまで脚光を浴びるとは…
    上巻と比べて回想シーンが少なく読みやすかったし、フィクションとも思えなかった。

  • 終わり?終わりか。そうか終わったのか…って感じです。

  • (上巻より)

    再び一獲千金を狙うレオ、
    利用される父親、協力しない弟たち。

    途中で少し客観的になれた。
    多分、それはヨン警部が暴走しはじめたからだと思う。
    ということは、私が肩入れしていたのは、
    ヨン警部だったのだろうか。

    こちらの作品は小説だそうだ。
    そして、最初から二作書くことは決まっていた、とも。
    しかし、もしこの「兄弟の血」を読まなければならないとしたら、
    「熊と踊れ」を勧めるのを躊躇せざるをえない。

    結末が気に入らないとか、
    話がつまらないとか、そういうことではないのだが。

    さらなる続編はあるのだろうか。
    ヨン警部の不正に気が付いたエリサ警部補に
    追及をさせてみたい気がする。
    そして、もしこの次があるのならば、
    レオを安らかに眠らせてやってほしい。

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著者プロフィール

アンデシュ・ルースルンド 1961年生まれ。作家・ジャーナリスト。ヘルストレムとの共著『制裁』で最優秀北欧犯罪小説賞を受賞。

「2013年 『三秒間の死角 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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