- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151832543
感想・レビュー・書評
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サイラスとイーヴィの話が中心の上巻とは打って変わって、下巻はジョディを殺害した犯人探しが加速する。
限られた登場人物、しかもそのほとんどが身内という中で、疑わしい人間を絞り込む緊張感をぎりぎりまで引っ張り続ける。読む側に『もしかして。。。』と考えさせる絶妙な情報の出し方にも感心した。
そして、ラストは映画のクライマックスを観てるかのようにハラハラドキドキした。
イーヴィの過去は未だ謎に包まれたままだ。
アイルランドの切手が貼られた絵葉書や、彼女が『あいつら』と呼ぶ人たち、テリー・ボーランドとはどこでどう出会ったのか、そして彼女は誰に怯えているのか。
小出しにされた情報が続編への期待を高めてくれる。
サイラスならきっといつか彼女を救ってくれる。
大丈夫だと信じている。 -
混迷深まるスケート選手殺人の捜査は二転三転し、優等生と思われていた被害者の身の上にも驚くべき事実が明らかになる。だがそれは隠された秘密の一端に過ぎなかった。そしてサイラスによって施設から引き取られたイーヴィは、事件の証拠を発見するが……深い傷を抱えた少女と、秘めた過去を持つ臨床心理士の交流は、嘘にまみれた犯罪を解決できるのか?
一つの事件は、重い結末を迎える。もう一つの事件は、次作に続く。 -
嘘を見破る能力を持つイーヴィと臨床心理士のサイラス。二人の個性の強さが魅力的な新シリーズ。イーヴィの生い立ちとサイラスと関わることで変わっていくもの。殺人事件を通してイーヴィが人に寄り添うこと、見ていてくれる人がいることに気づいていくその瞬間が鮮やか。シリーズとしてこの二人がどうなっていくのかがとても楽しみ。
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次々候補に上がってくる一癖も二癖もある容疑者達
被害者の裏で絡み合う欲望 浮かぶ矛盾
上巻から引き続き悪い方向へとその身を転がしていくイーヴィ
冷たい、閉ざされた心
ようやく届いたサイラスの無償の愛 その瞬間に涙
芽生える新たな感情
巧みな心理描写にやきもき
大人なサイラス 子供なイーヴィ 異なる視点と語り口が面白い
トリックの部分はああなるほどと感心したけど個人的にはもう事件どうこうよりサイラスとイーヴィがただひたすら上手くいってほしいと見守っていた感
まだ明かされなかったイーヴィの過去 続編待ち
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謎解きは凡庸かもしれんけど、その他の設定勝ち。
続きが気になる。 -
上巻の印象そのままで終わったというか、事件より二人の関係が気になって気になって仕方がない展開だった。事件の謎解きという面で考えれば、意外性はさほどないぶん物足りないうえに、ところどころ疑問に思う点もあったのだが、それすら吹き飛ばしてしまうほど、メイン二人の仲の進展具合がもう……ねえ(笑)。これは続きを手に取らずにはいられないわ。
(読んでないのに何様だ発言…)
(読んでないのに何様だ発言…)
なんか…二人がタッグを組んで事件解決する場面を待っていたら肩透かしをくらいましたね。次巻から動き出すんでしょうか。
なんか…二人がタッグを組んで事件解決する場面を待っていたら肩透かしをくらいましたね。次巻から動き出すんでしょうか。
なんかね、上下巻に分けたのも良くなかった気がします
バディものへの期待感が膨らみ過ぎて
たぶん、イーヴィが子ども過ぎた...
なんかね、上下巻に分けたのも良くなかった気がします
バディものへの期待感が膨らみ過ぎて
たぶん、イーヴィが子ども過ぎたんでしょうが、その辺りはむしろイーヴィを形作る大事な要素だと思うんで
次回作で大人になったイーヴィに期待ですね