ディスクロージャー (ハヤカワ・ノヴェルズ)

  • 早川書房
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本棚登録 : 36
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152078278

作品紹介・あらすじ

シアトルを拠点に躍進するハイテク企業ディジコムは、四日後に控えた巨大コングロマリットとの合併を前に大きく揺れていた。革命的な新商品として売りだす予定の高速CD‐ROMプレイヤーは不良品が続出、仮想現実シミュレータの開発も暗礁に乗り上げている。これらのトラブルが発覚すれば、合併契約が流れることは必至だ。そんな折り、製造部部長のサンダーズは突然の人事異動を知らされる。自分がおさまると思っていた統轄責任者のポストに、なんとかつての恋人だった女性が就任することになったのだ。しかも就任当日、彼女は自分のオフィスにサンダーズを呼びつけ、セックスを強要してきた。妻子あるサンダーズは拒否するが、翌日、反対に彼はセクシュアル・ハラスメントの加害者として告発されてしまう-。常に時代を先取りしてきた鬼才クライトンが、セクシュアル・ハラスメント問題をテーマに据え、社内で熾烈なパワーゲームが展開する企業を舞台に描く、注目の大型エンターテインメント。

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  • シアトルを拠点に躍進するハイテク企業ディジコムは、四日後に控えた巨大コングロマリットとの合併を前に大きく揺れていた。革命的な新商品として売りだす予定の高速CD-ROMプレイヤーは不良品が続出、仮想現実シミュレータの開発も暗礁に乗り上げている。これらのトラブルが発覚すれば、合併契約が流れることは必至だ。そんな折り、製造部部長のサンダーズは突然の人事異動を知らされる。自分がおさまると思っていた統轄責任者のポストに、なんとかつての恋人だった女性が就任することになったのだ。しかも就任当日、彼女は自分のオフィスにサンダーズを呼びつけ、セックスを強要してきた。妻子あるサンダーズは拒否するが、翌日、反対に彼はセクシュアル・ハラスメントの加害者として告発されてしまう-。常に時代を先取りしてきた鬼才クライトンが、セクシュアル・ハラスメント問題をテーマに据え、社内で熾烈なパワーゲームが展開する企業を舞台に描く、注目の大型エンターテインメント。
    原題:Disclosure
    (1993年)

  • マイクル・クライトン作品。8作品目。

    ハイテク企業の合併とセクシュアル・ハラスメント調停における企業サスペンス。
    1990年代前半、アメリカでやっと電子メールが使われ始めた頃でしょうか。CD-ROMの高速化が先端となると、、、どれだけ時間をタイムスリップさせれば?ハイテク関係は難しい。

    CD-ROMの生産ラインのトラブルの件は、原因に無理があるような…。コスト削減は必須ですが、さすがにここまではしないのでは?と感じる……。「大切なのは、市場を知り、顧客を知り、製造能力の限界を知り、自社のクリエイティブな人間たちの限界を知ることだ。」の言葉が重い。しかし、開発中のVRシステム(コリダー)で、企業内データベースにアクセスするところは、PRGゲームの拡張版のようなものでしょうか?未来感が想像できるようでわくわくさせられた。

    一方、セクハラ問題を権力を持った人間の特性と位置付けているのは、納得できる一面も否めないが、必ずしもそれだけではないような気もする。判事との調停のパートはハラハラして、緊張感がすごい。90年代当時のUSAの実態そして反セクハラへの感情や圧力を実感できます。「仕事をする女は、常に完璧でなくてはならない。さもないと、抹殺されてしまう。ほんのちょっとした躓きもしを招くのよ。」まだまだ、ある程度女性を守っていかないと、ビジネスの世界では、平等にもならないような気がする。しかし、この時代から、30年後は? まだでしょうか?

    エンディングで、新責任者にカプランが就任されたことは、USAらしくて面白かったです。

  • 飲み会で社長が「本、持ってきたよ(笑)」と貸してくれた本の一冊。企業のセクハラとパワーゲームを扱ったエンターテイメント小説。感想、普通。正直「なぜこの一冊?」という気も。もしかして会社で伸し上がれという社長のメッセージ?

  • かつての恋人だった女が突然上司として就任。彼女に関係を迫られなんとか拒絶するが、次の日彼は女上司にセクハラで訴えられることとなる。映画化されてますが原作はもっとおもしろいです。

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