時間・愛・記憶の遺伝子を求めて: 生物学者シーモア・ベンザーの軌跡

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152083883

作品紹介・あらすじ

遺伝子に突然変異を起こさせたショウジョウバエを巧みに用いて、ベンザー一派の科学者たちは、時間感覚に異常をきたす遺伝子、記憶力に影響する遺伝子、そして愛の生活に決定的な変化を加える遺伝子を次々とみつけだし、その成果はいまや、マウスやヒトにまで援用されつつある。もはや科学者の好奇心が躍動する余地のないゲノムビジネスを尻目に、ベンザーたちが切り拓いた「行動の遺伝学的解剖」という分野が、21世紀科学のもっとも新鮮で刺激的な最前線になったのだ。数々の天才的な閃きがちりばめられた、その最初期から現在にいたる経過をあますところなくまとめあげた、ピュリッツァー賞作家ワイナーの最高傑作。全米書評家協会賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 元の英語でなら美文なのだろうけど、聖書や小説の引用が頻繁に飛び出す文体は読みにくい。
    ベンサーに的をしぼったというわけでもなく、ベンサーという人がゲテモノ喰いで寒がり以外のどんな人物なのかいまいちつかめなかった。

    行動の遺伝子を探すという発想。行動というのは物理的な側面に抑制されるからやはり遺伝子に支配されるものなのだろう。人間の場合はそれが脳の中に丸め込まれて見えにくくなっているだけだろう。
    ハエの突然変異体を探すというのはわくわくさせられるし、その原因遺伝子を見つけ出すのも宝探しみたいだ。古典的遺伝学は自分の好きな分野かもしれない。
    ベンサーのように分野を乗り換えて成功していくあり方は、今の科学界でも有効なのだろうか?物理学というポテンシャルの高いところ出身の人だからできることなのか?

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