Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
- 早川書房 (2008年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152088901
感想・レビュー・書評
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久しぶりにこういう本を読んだ。率直に言ってまったくわからん。
数学と文学が量子力学的な重なりあいの果てにピンクの表紙をまとったらこうなった、とまあなんとなしにそういうこと。
抜群のリズムと言葉の選択センスと、次元の階梯を2,3段まとめてぶっ飛ばした意味内容の絶妙すぎる混合に、読後はどうにもポカンとするしかない。
あまりの言葉のイリュージョンぶりで立川談志を想起した。
前作のSelf Reference Engineはまだ理解の範疇なので、読む順番を間違うと著者はおろか本を嫌いになりかねない。後期活字中毒者限定の一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わけわかめ。自分が分かって読んでいるのか分からないまま読んでいるのかさえ分からん。
粋というか洒落みたいなものは感じる。面白い。
よい<a href="http://d.hatena.ne.jp/yocifico/20090828/1251401102" target="_blank">参考資料</a>発見 -
理解はできないけれどかすかなシンパシーがある
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なんか好き。
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確かにレフラー球を通してお互いを覗き込むようなものかもしれないな、初恋って。こちらから見えているのが相手の写像で、向こうから見えているのもまた自分の写像で、その見え方に合わせてまた自分の姿を修正して見せたりしてもう訳が分からなくなってしまうという。でも諦めずに研究していればそのうち、相手と見えてる相手、自分と見えてる自分が一致するといいなー、ってとこも似てるな。(Boy's Surface)
アイディアとしては、これが「これはペンです」につながるような気がする、言葉を発するアルゴリズム。話は変わるけど、物理とか数学の人ってバッハが好きな人が多そう、ってのは偏見かな。(Goldberg Invariant)
読む順番を指定される。この、人格を持ったかのような物語に。っていうかこれ、どこをどう読めば恋愛小説なの??(Your Heads Only)
最後まで読むと、分かりにくいけど確かに恋愛小説、なのかも。。 -
主人公が数学的構造体!? もはや理解されることを放棄しているのかと思われます。
冒頭に宮澤賢治の有名な一説が引用されていますが、まさに賢治の詩を読むように、「難しい単語ばかりだけど、とりあえず響きと雰囲気を楽しめばいいや」という気持ちになりました。 -
芥川賞をとった作家ということで読んでみた。
が、意味がわかんない。
ところどころ笑える文章があったということで1点じゃなく2点に。 -
伊藤計劃からの「この本を読んだ人はこんな本も読んでます」つながりで手にとったが、私にはちと難しかった。こってり理数系の人にはいいのかもなぁ、私にはあまり合わなかった、ただそれだけのコト。