- Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152089151
作品紹介・あらすじ
マーク・トウェイン賞受賞の円熟味!気の利いた台詞に思わずニヤリ、抱腹絶倒から人生の哀歓まで縦横無尽に繰り広げられる、洒落た大人の笑いをどうぞ。
感想・レビュー・書評
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「ロンドン・スイート -ダイアナとシドニー-」性的傾向から別れた二人だけど、お互いへの愛情は変わらない。肩書きが人との関係を決めるんじゃない。今は誰にも理解されないかもしれないけど、お互いが納得した関係性を築いていく事ができるはず。先は短いかもしれないけど、そういう光が見えた作品だった。
「求婚 -プロポーザルズ-」舞台で上演されている様子がありありと浮かぶ群像劇だった。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」の前半部分のような、軽快なドタバタ劇といった感じ。
この二つに共通する「100年後はどうなっているのか」という問いかけ。人との関係性も、今ある常識も、全て変わっていくという答えを示しているように感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「23階の笑い」
三谷幸喜はニール・サイモンの影響を強く受けていると聞いていましたが、
これを読んだらなるほどと納得がいきました。
このお話は最初から最後まで笑いっぱなし。
「笑い」を創り出すコント作家たちのライバル関係とも友情ともつかない、不思議な日々……ニール・サイモンの半自伝的作品。
笑いにしのぎを削っている彼ら。
笑えることが逆にラストに向かっての涙を引き出していく。
素晴らしいです。これを読んで思い出したのは三谷幸喜の「コンフィダント・絆」でした。あれも最後は号泣でした。
「ロンドン・スイート」
同名のホテルの一室を舞台に繰り広げられるオムニバス。
「清算」「帰国」「ダイアナとシドニー」「床の男」の四作品。
「帰国」に一番ドラマがあるなぁと思った。
ラストの母娘の会話が印象的でじんわりと来る。
こういうオチは洒落てて憧れる。
昔は私には意味が分からなかったりしたものだけど。
「求婚ープロポーザルズー」
BB三部作でもそう感じたけれど、温かい切なさがある。
解説にもあったけど、確かにニール・サイモン!?と思うが、
最後まで読み終わるとニール・サイモン……!!と思う笑。
アメリカ人はウィットに富んでいるんだなぁ。
こんな会話が出来るなら、毎日楽しくて仕方ないだろうなぁ。