ニ-ル・サイモン戯曲集 (6)

  • 早川書房
3.67
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152089151

作品紹介・あらすじ

マーク・トウェイン賞受賞の円熟味!気の利いた台詞に思わずニヤリ、抱腹絶倒から人生の哀歓まで縦横無尽に繰り広げられる、洒落た大人の笑いをどうぞ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ロンドン・スイート -ダイアナとシドニー-」性的傾向から別れた二人だけど、お互いへの愛情は変わらない。肩書きが人との関係を決めるんじゃない。今は誰にも理解されないかもしれないけど、お互いが納得した関係性を築いていく事ができるはず。先は短いかもしれないけど、そういう光が見えた作品だった。
    「求婚 -プロポーザルズ-」舞台で上演されている様子がありありと浮かぶ群像劇だった。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」の前半部分のような、軽快なドタバタ劇といった感じ。
    この二つに共通する「100年後はどうなっているのか」という問いかけ。人との関係性も、今ある常識も、全て変わっていくという答えを示しているように感じた。

  • 「23階の笑い」
    三谷幸喜はニール・サイモンの影響を強く受けていると聞いていましたが、
    これを読んだらなるほどと納得がいきました。
    このお話は最初から最後まで笑いっぱなし。
    「笑い」を創り出すコント作家たちのライバル関係とも友情ともつかない、不思議な日々……ニール・サイモンの半自伝的作品。
    笑いにしのぎを削っている彼ら。
    笑えることが逆にラストに向かっての涙を引き出していく。
    素晴らしいです。これを読んで思い出したのは三谷幸喜の「コンフィダント・絆」でした。あれも最後は号泣でした。

    「ロンドン・スイート」
    同名のホテルの一室を舞台に繰り広げられるオムニバス。
    「清算」「帰国」「ダイアナとシドニー」「床の男」の四作品。
    「帰国」に一番ドラマがあるなぁと思った。
    ラストの母娘の会話が印象的でじんわりと来る。
    こういうオチは洒落てて憧れる。
    昔は私には意味が分からなかったりしたものだけど。

    「求婚ープロポーザルズー」
    BB三部作でもそう感じたけれど、温かい切なさがある。
    解説にもあったけど、確かにニール・サイモン!?と思うが、
    最後まで読み終わるとニール・サイモン……!!と思う笑。
    アメリカ人はウィットに富んでいるんだなぁ。
    こんな会話が出来るなら、毎日楽しくて仕方ないだろうなぁ。

全2件中 1 - 2件を表示

ニール・サイモンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×