- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152089335
感想・レビュー・書評
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リスザルの頭蓋骨って人間そっくりなんだねぇ!
ワニはけっこう生きている時に見たまんまの姿だ。
セイウチも!セイウチのキバや、オオツノヒツジの角はこんなふうに生えているのか。
鳥類のくちばしは骨で頭蓋骨と一体なんだねぇ。
カンガルーは恐竜の骨みたい。
オランウータンの頭蓋骨はユーモラスな顔してる、笑っているよう。
キリンの鼻?口先?ほっそー
じっくり解説まで読めなかった、また借りたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
骨は骨でしかないという価値観から、生命の証であるという見方に移り変われた本。
骨は動かない。しかし、動いていたものである。生命の最適化、進化の結晶。
そこに機能美、造形美を感じるのはごく自然な事である。だからこそ自然に美しいと思える。
死んで朽ちたものであるのに、リアルで生々しい。モノクロの質感がより生を際立て、引き込む作品です。 -
骨の機能美と気味の悪さを堪能出来る本である。生物の分類の事前知識が必要なのと説明文に対応するイラストが無いのが残念である。
この本を読んでいて感じるのは、機能美としての美しさを感じつつも「死」を連想させる骨の薄気味悪さが同時に迫ってくるという異様な感じである。
脊椎動物が地球上に生まれ、魚として進化した時、骨の数は圧倒的に増えたようだ。陸上に棲んでいる動物も結局はその骨の大きさを変えているだけて、大きなデザインはほとんど変化していない事が分かる。生物は唐突には生まれず、環境や他の動物との関係性で変化したのだと分かる。
ちょっと残念なのはそれらの経緯が書いてあるのだが、肝心のイラストが無いことである。まぁ文を読んでイメージも可能ではあるが、文章の推しのものがないのは至極残念である。 -
動物の骨格標本写真集☆
良く知る動物でも、骨格は見たことないから面白い
モノクロが、綺麗でずーーーーっと見ちゃう
ページを何度もペラペラして見比べたりー
モグラのアヘアへ感が気に入っている -
絵を描くときの資料用。
モノクロの骨標本写真集、とても…エロいです。
欲を言えば大型動物の全身骨格なんかも欲しかったですね。 -
安佐動物公園の図書コーナーの片隅においてあった。全編モノクロの骨格標本の写真集。鳥の骨の軽量化具合や海獣類の手足の骨、トラの顎など機能性をものすごく想像させかつ美しい写真が並ぶ。素晴らしい。子供用の本棚にこういう本を紛れ込ませているスタッフ、いいねえ。
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ぱらぱら読んでみて、様々なタイプの骨格写真が載っている。
しかし、一つのものでもうちょっと色んなアングルが欲しかったかも。 -
すばらしい。
様々な動物の骨格標本の写真集。黒をバックに撮られた写真はどれも美しく、自然の造形美に息を飲む。
オランウータンの歯って大きいんだなぁ。キリンの眼窩はきれいに丸い。オオツノヒツジの角、こんなに大きくては頭が重いだろうなぁ・・・。
写真だけをじっくり眺めた後、巻末の解説と照らし合わせながら丹念に見直していくと、漫然と見ていただけでは見逃してしまっていたことが何と多いことかとまた驚く。美しいというだけではなく、機能的に意味があってこの形状なのか、と。
・鳥類の骨は、軽量化のため骨髄部分が空洞になっているのがほとんどだが、ダチョウは大型でまた走行しなければならないため、骨内に支柱があり、強度を上げているのだという。
・コアラは第一指と第二指が、他の三本の指に向き合う形になり、強い握力を持つ。
・同じネコ科であるリビアヤマネコとトラの頭蓋は見紛うほどにそっくりだ。
・ヘビの仲間のボアコンストリクターの顎は上下左右に大きく開く構造になっている。
最初は骨格標本自体も著者らが組み立てたのか、これだけの数のものを用意するってすごいことだよな、と思ったら、標本自体は、複数の動物園や研究室に所属するものだという。
写真担当(湯沢英治)、文・構成担当(東野晃典)の各著者、監修者(遠藤秀紀)、標本所属先、標本提供者である動物たちに敬意を表したい。
*カラスってスズメ目なんだ、というのに驚いた。もっと驚いたのは、ウサギが齧歯類(目)じゃないってこと!(兎形目なのだそうです) ずっと齧歯類だと思っていました・・・。
*アズマモグラの学名(Mogera imaizumii)っていかにも日本語由来っぽい。今泉というところで見つかったのか、今泉さんが見つけたのか、という感じだが・・・?
*剥製はどこかもの悲しい感じがするけれど、骨格標本はさばさばとした感じを受ける。
*この本を読むきっかけになったのは、前に読んだ本の巻末の広告。その本は個人的にいまいちだったのだが、意外なおまけがつきました。 -
多分、こんなにも骨を愛しているのは、"ホネホネロック"の衝撃だと思うの。