- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152090348
作品紹介・あらすじ
中央アジア共和国イリ軍管区の保護下にあるフェレシュテは、精鋭部隊の少女リューダの護衛の下、辺境のクルジャから北部の町へ移送されることになった。だが道中の2人を、マフディ教団の実権を奪取したレズヴァーンと配下の殺戮機械パリーサが襲撃、フェレシュテは連れ去られ、リューダは瀕死の重傷を負う。そんなリューダを救ったのは、西方から侵入してきた騎馬民族カザークの首領ゼキであった。教団の女信徒たちを自爆テロリストに仕立て上げ、共和国との永続的な準戦時体制を維持しようとするレズヴァーンに対し、イリ軍管区司令官ユスフはゼキとの同盟を締結、共和国からの独立を画策していた。古えの知性機械ミカイールに一度だけアクセスできる"階梯"たるフェレシュテをめぐり、複雑にからみあう各陣営の思惑は、中央アジアを大いなる動乱へと導いていく…『グアルディア』を凌駕する近未来の英雄叙事詩ついに完結。
感想・レビュー・書評
-
世界が前へ進む終わりでなにより。救いの見えなかったグアルディアシリーズだったので、一安心。
メキシコでの物語と違うのは、かつての科学技術に対して、一定の距離をおいているフェレシュテたちの対応が良かったのかな、と。
後は、外的要因である騎馬民族ゼキの存在。
中央アジア共和国とマフディ教団の灰色の平穏。灰色の安定した世界に介入してきた異分子。彼らの存在が、ユスフの目論見を合致して、中央アジアが前進する大きな要因になったんでしょう。
過去の遺物である知性機械。本当の意味で過去のものになりました。
中央アジアでは、知性機械が支配する世界はなくなっていくのでしょう。
シリーズ3作目で、前向きな物語でなによりです。詳細をみるコメント0件をすべて表示