リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) 追いつめられた金融エリートたち

  • 早川書房
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152091437

感想・レビュー・書評

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  • 現代のファイナンス界の大物列伝として読んだらおもしろい。

  • Too Big to Fail:
    The Inside Story of How Wall Street and Washington Fought to Save the Financial System from Crisis - and Themselves ―
    http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/119223.html

  • 面白い。金融人なら是非読んでおきたい。

  • リーマンショックのときのポールソン財務長官、米国金融機関の経営者達の言動に迫ったノンフィクションです。原題は『Too Big to Fail』。リーマンのくだりでは、以前に見た映画『マージンコール』の映像を思い出しますね。
    読んでいて、タッチが『野蛮な来訪者―RJRナビスコの陥落』(1990)に似ているなと思ったら、謝辞で、これまで出版されたビジネス書のなかで著者が一番好きな本がそれだと書いていて、納得。これも面白かったけど翻訳は絶版ですね。図書館で借りて読んだな。 『野蛮な来訪者―RJRナビスコの陥落〈上〉』 (ブライアン バロー)原題は『Barbarians at the Gate』 Bryan Burrough。
    『野蛮な来訪者』や『リーマン・ショック・コンフィデンシャル』を読んで感じるのは、ビジネス関連のアメリカのノンフィクション・ライターのレベルの高さですね。本当に良く調べているし、面白い。
    金融関連のノンフィクションで他にお勧めは『世紀の空売り』と『天才たちの誤算』ですね。前者はサブプライム危機で売りに回ったコントラリアンたち、後者はLTCMの破綻について書かれた本です。
    急いで出版したのか、翻訳には金融用語で誤訳かタイポと思われるものがいくつかありますね。「元債権トレーダー」とか。

  • よくぞここまで、という詳細な描写に圧倒される。

    リーマン・ショック前後の金融市場の動向は様々な問題が複雑に絡み合って、解きほぐそうとしている間に別なところでまた絡み合う、といったイタチごっこの様相ですらあった。

    今になって振り返ればなんでこんなことをしてしまったのか、と批判するのは誰にでも出来ることだ。
    しかし、人間は過去に幾度となくバブルに絡め取られ、世間的には超エリートとされる人々でさえ破滅を繰り返してきた

    アベノミクスで市場が再び盛り上がりをみせ、株価はリーマン・ショック前の水準を回復した。
    この後の展開はどうなるかわからないが、本書で得た教訓を我々は活かすことが出来るだろうか。

  • 多種多様な登場人物、複雑に絡み合う利害関係、全体に漂う重厚な雰囲気。まさにアメリカ版大河ドラマ。目まぐるしく変わる人と場面に時々混乱しながらも、それでも展開が気になって読ませるのは著者であるアンドリュー氏の取材力と筆力に拠るところが大きいだろう。

    ニュースでは知り得なかったリーマンCEOのファルド氏や財務省長官のポールソン氏の人となりがわかり興味深い。特にファルド氏はその人相から悪人扱いを受けることが多いが、地位と会社を守ろうとして猪突猛進に迷走する姿はビジネスマンなら他人事とは思えないかもしれない(といっても数十億ドルの報酬を受け取り、世界経済を窮地に追い込んだ責任の免罪符にはならないが)。

    ちなみに原題は『Too Big To Fail』。本文中に「負債受け皿のTBTFという組織を作った」というジョークがあるが、既得権益の問題は世界共通なんだなと思った。

  • 登場人物の多さ。パラレルで進んでいく話等。ついて行くのが大変。しかしながら、崩壊に向勝っている企業内・外でどのような事が行われたのかを知ることができ、大変興味深い。
    しかし、ファルド。これで見るとひどいや。

  • 「天才たちの誤算」は面白かったが、こっちもそこそこ面白い。

  • 臨場感があって、小説のように楽しめた。
    でも、登場人物と組織が多すぎて全体を把握できず、なぜリーマンだったのかもよく分かっていない。
    ただ保険会社なのにAIGがダメージを受けたのかよく分かった。
    下巻も楽しみ。

  • いわゆる回転ドアで官⇔民と行き来が激しい米国の政治経済の実態がわかる好著。財務省の高官なんかゴールドマン、他投資銀行出身者でバリバリ固められてるんじゃ太刀打ちかなわないと思いました。

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