鋼の夏

  • 早川書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152092427

作品紹介・あらすじ

イタリアの製鋼所の町ピオンビーノ。そこに暮らす13歳のアンナとフランチェスカは、それぞれに異なった美しさを持つ、無二の親友同士だった。しかし、アンナが兄の友人に恋をしたことをきっかけとして、二人の友情は、少しずつすれちがっていく-閉塞的な社会のなかで懸命にもがき生きる若者たちの、刹那的な輝きを見事に描き上げた若き才能のデビュー作。カンピエッロ文学新人賞、フライアーノ文学賞、フレジェネ賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • これでもか言うぐらいイタリアの夏、砂浜、太陽の賛美でまず引き込まれる。
    町で評判の13歳の女の子二人。ありったけの憧憬。
    いかにも太陽のせいだ という感じ。
    てっきり作者は男性かと思ったら女の人でした。
    たしかに、少し年齢がいった時の「戻れない」感じ、女性ならではかも知れない。後半ちょっと飛ばし読みしたけど、これは画力ありますわ。
    どうも本国では映画化されているそうです。そら撮るわ。ヴァージンスーサイズにも似た。
    エエね!

  • 時間が掛かった~
    イタリアの田舎町ってこうなんだ

  • イタリアの製鋼所の町ピオンビーノ。そこに暮らす13歳のアンナとフランチェスカは、それぞれに異なった美しさを持つ、無二の親友同士だった。しかし、アンナが兄の友人に恋をしたことをきっかけとして、二人の友情は、少しずつすれちがっていく―閉塞的な社会のなかで懸命にもがき生きる若者たちの、刹那的な輝きを見事に描き上げた若き才能のデビュー作。カンピエッロ文学新人賞、フライアーノ文学賞、フレジェネ賞受賞作。

  • 鉄鋼産業の町にある労働者の住む団地で姉妹のように育った美しい少女2人。いつかは抜け出したいと願う不安定で不可抗力に満ちた生活から目をそらすように海辺で享楽的に遊ぶ2人の間に入った亀裂とやがて起こる悲劇。きつくて危険な労働にもまれる男たち、生活に疲れた女たちの中で、早熟で痛々しい彼女らに明るい未来はあるのか?と読みながら気が重くなってきた。戦後のイタリア映画に漂っていた切なさをも感じさせ、プロレタリア文学としても読める作品だと思った。

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