ファインマンさんの流儀: すべてを自分で創り出した天才の物理学人生

  • 早川書房
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本棚登録 : 193
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152092700

作品紹介・あらすじ

ファインマンに心酔し、自らも卓越した研究者となった著者が、物理学者としての「ファインマンさん」の業績を軸にその学者人生をわかりやすく解説する、出色の科学ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • ファインマンの人生が詳しい物理学的解説とともに語られている本。昔読んだときは詳しすぎて途中で飽きてしまったが、今読むと量子電磁気学からクォークの理論など物理学の理論が作られていく歴史が生き生きと感じられ、物理学史としても良い本だと思う。

    クォークで有名なゲルマンもファインマンに負けず劣らずのものすごい天才であることを知った。こうしたファインマンやゲルマン、ノイマンなど超人的な天才たちが集結して切磋琢磨しているアメリカという国は恐ろしいと改めて思った。そうした中、離れた日本にいてファインマンと同時にノーベル賞を受賞した朝永先生がいて、日本人も負けてない所が誇らしい。

  • 頭いい人は、羨ましい。
    ファインマンさんは、1988年2月15日癌で69歳でご逝去。
    私立カリフォルニア工科大学通称カルテックに20年以上居続けた化け物。
    MIT、私立マサチューセッツ工科大学在学中ウィリアムローウェルパトナム数学競技会で優勝。
    大学院は、私立ハーバード大学から奨学金を支給され入学を勧められてたが、アルベルト・アインシュタインがいるプリンストン大学の大学院に入学し、博士号取得。
    その際、数学と物理学の成績は良かったが、国語と歴史の成績はほぼ赤点だった。

    ファインマンさんには、ジョアンという妹がいるが、散々ジョアンを馬鹿にしていた。
    しかし、ファインマンさんIQ134に対して、ジョアンは、IQ135だった。

    ファインマンさんは、伝説を創ることが大好きだったし、アインシュタインと共に、好色だった。
    アインシュタインは、既婚でも平気で既婚女性と不倫する。
    ファインマンさんも、最初の妻を忘れられず、既婚女性と不倫する。
    不倫を特に咎められる事なく、結婚生活は続く。
    それだけ魅力的だったのだろう。

  • 他の本とは違い、ファインマンが影響を与えた人々のことも生き生きと書かれており、ファインマンの影響力の強さを実感した。

  • アメリカの天才物理学者ファインマンの偉業をエピソードを中心に描いた一冊。

    この本からは、自分が納得するまで探求をやめないファインマンの姿勢がよく伝わってきた。型にハマらない思考を絶えず続けることによってノーベル物理学賞を受賞するほどの科学者となったのだなあ。

    ファインマンの偉業を描くにあたってこの本では物理学についても少し詳細に描かれている。量子力学のお話であったり、素粒子のお話などは予備知識があまり無いので自分にとっては少し難しかった。物理学系を専攻している方ならより深くファインマンの偉業を理解できそうだ。

    本書を読んでファインマンについても物理学についても興味が深まった。物理学は大学で少し勉強したのが最後なのでまた勉強し直してみようかと思う。

    少し分厚くて読むのに時間がかかったが、この本に出会えてよかった。

  • 12/2/19

    習志野図書館にあった

  • ファインマンの偉大さを余すことなく述べている良書。ファインマンの幅広い研究分野を関連分野を含めてわかりやすくの記述されており、そのおかげでファインマンのが行ったこととその凄さががわかりやすくまとまっている。ただ、量子電磁力学の基礎をある程度知っていないとちょっと読むのはつらいかも。

  • ローレンス自身も高名な物理学者であり、ファインマンの学者としての業績を、そのかたやぶりな個性にうもれさせることなく伝えている。

    九州大学:たけ

  • 読んでるとどんどんファインマンの世界に引き込まれていく。そんな一冊です。ただ内容は結構難しく、ひとつひとつの理論をもう少し理解してからもう一度読みたいなと思いました。

  • 自伝等でだいぶ読んではいるものの、ファインマンダイヤグラムから先にどれほど貢献していたのか、そしてどれだけ優れた研究者だったのかを、この本で知ることができる。
    それにしても、まずは数学とそれを支える計算力、ということか。

  • "What Do You Care What Other People Think?"『困ります、ファインマンさん』は、ファインマンが怖気付いたり不安になった時に、アーリーンがよく口にした言葉である。

    自然から学ぶということを一生かけてやりつづけた人である。自分の本質のままに極める仕事につくことは何かを為す人の特徴であると改めて思う。

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