- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152093929
作品紹介・あらすじ
本物の億万長者とは、どんな人間で、どこが違うのか? アメリカ富裕層研究の第一人者が、彼らの資産や年収、職業、消費行動のタイプを徹底的に分析。人生の成功者になる〝7つの法則〟を説く。
感想・レビュー・書評
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お金持ちになるには攻めだけでなく守りを強くすること。倹約家になること。億万長者はステータスにお金をかけない。住む場所、家、身なり、車は中古者を買う。給与所得を上げるのではなく、資産を増やすことに集中している。自分に置き換えると家は中古だし、服装はファストファッションであるから、車に関しては新車を購入してしまっているので、次は絶対高性能な中古車にする。
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『となりの億万長者』
キャッチーで良い邦題である。
この本では純資産で100万ドルを持つ者を、億万長者、金持ちと定義している。
さて、その億万長者になるためにはどうすればよいのか。実際の億万長者とそうでない人々への調査から、資産形成の過程を解説される。
本書では『倹約』という言葉が頻繁に使われる。無駄使いすることは百害あって一利なしだ。納得。
いくら高所得でも、消費活動に熱心な者と、資産を手にすることに熱心な者とでは大きな差が出てくる。
家、車についてはかなりのページを使って書かれている。また、後半では子供に対しての経済支援の在り方について語られる。あなたのやってること、本当に子供の為?という話である。私も親から支援され、甘え続けている部分があるし、子供に与えることで満足しているのではないか、と反省せられる。
要は倹約せよ。資産を増やすことに時間とお金を使おう。その為には、家や車、服や高級品から距離を置いて、それらは自分に必要かどうか考えること。
本当の満足とは何か。家族を大切に思うなら、今から倹約を始めよう。
考えさせられることが多い書籍だった。
くどいほどに繰り返し、倹約の大切さを説いている。
その通り、いくらでも頭に叩き込むべきことである。
今日の100円は、10年後には1000円になっているかもしれない。だからこそ倹約し、資産を育てよう。
読了。 -
アメリカでは「消費が美徳」だと思っていたが、それに踊らされている人に億万長者は少ない。
多くの億万長者は倹約を美徳として、世間体を気にせず、見栄を張らずに「蓄財優等生」になり財を成す人が多いという事が豊富な事例とデータとともに検証されている本。
ただ個人事業主が多いのも事実であり一介のサラリーマンだと中々厳しいという現実もあるみたいだが。いずれにしても、しっかりと研究した上で堅実な投資をしている。
結局財を成す人のメンタリティは洋の東西を問わず似ている人が多いのかもしれない。
元本はほぼ30年前の発行なので、かなり古いがお金を貯めるための考え方を学ぶには役に立つ本である。 -
七つのポイント
1.収入より、はるかに低い支出で生活する。
2.資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している。
3.お金の心配をしないですむことの方が、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える。
4.社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない。
5.彼らの子ども達は、経済的に自立している。
6.ビジネスチャンスを掴むのが上手。
7.時代にマッチした職業を選んでいる。
米国の話であるが、億万長者は、倹約、守りを大切にしていることがよく分かる。
消費が美徳であることを煽っているのはマスコミ。
人生設計を立て、毎日、毎週、毎月、毎年の目標を立てている。
税金のシステムを学ぶことは大切。
経済的にしっかりした基盤を持とうと考えているなら、実現できる。だが、良い暮らしをするためにお金が欲しいと思っているのなら、一生金は貯まらない。
ドクターノースが12歳の娘から貰った王様のルールというポスターの言葉。
*強い子になれ。人生には薔薇の花園が待ち受けているとは限らない。
*私ってかわいそう。と言ってはいけない。自分が哀れな人間と思わない。
*靴のかかとを踏みつぶして履かない。粗末に扱って新しいものを欲しがってはいけない。ものを大切にする。そうすれば長持ちする。
*ドアをきちんと閉める。部屋の温度が下がる。お父さん、お母さんのお金を無駄にしてはいけない。
*物を使ったら、元の場所に戻す。
*いつも明るく。
*助けを必要としている人には、すすんで手を差し伸べる。
子どもへの対応
*両親にお金があると絶対に教えない。
*倹約とけじめを教える。
*遺産の話をなるべくしない。
*現金や高価なものを駆け引きに使わない。
*巣立った子どもの家庭に立ち入らない。
*子どもと競わない。
*子どもはそれぞれ違う。独立した人間であることを忘れない。
*成功をモノで計るのではなく、何を達成したかで計るように教育する。お金で計らない。とも言える。
*お金よりも大切なものがあることを教える。 -
●億万長者の人は、収入よりはるかに低い支出で生活する。倹約が大事。車に無駄金を使わない。
●課税対象はなるべく減らして、含み益を最大限にする。
●資産運用に時間とエネルギーをかける。
●成人後、親からの資産援助はない。消費にしか使われない。 -
億万長者に対するイメージが変わった。
俺も世間体を気にせず倹約しよう。
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2013年の本だが、不変の真理。
質素倹約で普通の暮らしを普通に生きられる人こそが、幸せとお金を手に入れられるという希望を与えてくれる本。
資産運用=人生そのもの。 -
蓄財優等生と蓄財劣等生を対比しながら、収入の多寡と蓄財の多寡とが直結しないことをわかりやすく解説する。子への支援の在り方も実に示唆に富む。蓄財は、何よりも支出のコントロールから始まることは、「私の財産告白」やバビロンなどでも説かれており、基本的な出発点と理解した。蓄財は、それなりに時間を要することであり、継続性が試される。
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「お金持ちってどんな人?」、誰しもが率直に思う疑問に対し、的確に根拠を持って教えてくれる一冊です。
・お金持ちの定義とは?
・稼ぐ力と貯める力は違う
・親から子に伝えたいこと
この3点を抑えれば大丈夫かと。
個人的に、定義が知れてそこを目指したいと思いましたし、自分が親になった時に子に対してどう接したらいいかを考えさせれたとても中身の濃い一冊でした。
蓄財優等生になるぞ!
そう、強く思わせてくれる本でした。