- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152095343
作品紹介・あらすじ
世界を震撼させたホステス失踪事件の真相に、在日20年のザ・タイムズ東京支局長が日英豪関係者への10年越しの取材で迫る執念のルポ。デイヴィッド・ピースら著名作家が絶賛。日本版あとがき収録
感想・レビュー・書評
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犯人から事実を聞きたい気分。
15年かけて作られた本って考えるとすごい。
周りの人のいろんな目線もわかるし、外人目線の日本も知れて面白い。
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HONZ
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326.2
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事件ノンフィクションには、しばしば下世話なのぞき見趣味を刺激するものがあって、読んでる自分が嫌になってくることもしばしばだが、これは違っていた。被害者と加害者の双方、本人はもちろん家族や関係者のプライバシーにかなり踏み込んでいるけれど、興味本位に暴き立てる感じがなく、こういうのって非常に珍しいと思う。
著者は、英国「ザ・タイムズ」紙アジア編集長および東京支局長で、滞日20年だそうだ。さすがに日本のことをよく知っているなあと思わされる。繰り返し言及されている、日本の「水商売」のありようとか、警察の捜査や司法制度についての疑問・批判には、若干西欧中心的な感じがあるものの、なるほど「外」からはそう見えるのかと納得するところもある。事件について、「特異な犯人の冷酷な犯罪」という側面にとどまらず、日本社会の一面をあぶり出していく書き方になっていて、そこが優れていると思った。
これはかなり騒がれた事件だったと思うが、詳しいことは知らなかったので、まずそのドラマティックな展開に驚かされた。犯罪小説そこのけ。でも、ここに登場する人たちは誰一人型どおりではない。特に被害者の父親が、「期待される被害者遺族像」からかけ離れていて、そういえば当時もバッシングの対象となっていた記憶がある。このティム・ブラックマンがもっとも印象的だが、どの人にも、どの家族にも、傍目には窺い知ることのできないそれぞれの「生」がある。多くの人に知られるはずもなかったその姿が、非道な犯罪によってさらけ出されてしまう。二重の恐ろしさを感じた。 -
圧倒的熱量。
本書を読み終えて呆然としている。
一人の英国人女性の失踪と、その顛末が徹底的に描かれていて目眩がしそうだ。
犯人と被害者、その間に何があったのか。
これをルポ、しかも小説風にして出す力量に恐れ入った。 -
すごい取材力
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リンゼイさんの事件と大分混同していた。あれ、犯人は逃げてた人じゃなかったっけ、みたいな。
でも、ずっと恐ろしい事件だった。
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図書館で。
そう言えばこんな事件あったなぁ~なんて思って借りてみました。事件にたどり着く前にルーシーさんの過去とか家族とか友人の話と日本の水商売説明で大分お腹いっぱいになってしまい断念。
正直、日本人の自分でも日本の水商売なんてよくわからないから、外国の人にはチンプンカンプンだろうなぁ。まぁ、国籍ではなく、女性にはあまり縁の無い世界なんだろうけど。(就労者がほぼ女性なのになんだか皮肉な話)
昔、会議の後に新橋のクラブに付いていったことがあります。カウンターで男性(知らない人)が、自分の娘ぐらいの女の子相手に自慢話を繰り広げ、女性からすると興味全くないんだろうなぁと丸わかりの「ソウナンデスネー」だの「スゴイデスネー」なんて受け答えで鼻の下を伸ばしている姿に、こんなことやってるから女房子供に愛想つかされるんだろうなぁ…なんて思ったのを覚えております。男性は偉い人になりたいんだろうなぁ、それが一時の夢でも。
痛ましい話ではあるんだけど、なんで収入以上にお金を使ってしまうのか。その辺りがまるで理解できないなぁ~ その結果、祖国から遠く離れた所で殺されてしまうなんてホント、報われないなぁ…