スクラム 仕事が4倍速くなる“世界標準”のチーム戦術

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152095428

感想・レビュー・書評

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  • アジャイルなシステム開発手法の一つ、スクラムの提唱者の一人によるスクラムの実践的なガイドと理解した。

    ストーリー仕立てで、スクラムのイベントや役割の重要性を学べて、とても参考になった。

    スクラム公式のガイド、本書、自身の経験を比較しつづけて、自身のプロダクトマネジメント力の強化につなげたい。

  • 300ページちょっとだが、内容は理解しやすい(しかし、実践できるかは別問題)
    スクラム方法論はネットで検索すればすぐに見つかる。
    そうして、デイリースタンドアップ、スプリント、少人数チームを形式的に導入したところで「スクラム」になるのだろうか?
    スクラムをフレームワーク的に扱うのではなく、重要なのは、内面的な部分である。
    スクラムの方法論のみは簡素に知りたいのであれば、本書はおそらく適さない。

  • # スクラムの作成者による“スクラム”

    スクラムの共同開発者の一人である、ジェフ・サザーランド氏による”スクラム”。

    本書を読むことで、スクラムの役割、イベント等が、このようなかたちになっていことが理解できる。スクラムで表現されることを外側をなぞるだけではわからなかったことが、本書でわかるようになる。
    特に印象深かったのは、以下の点である。

    ■目指すチームはオールブラックス

    > ハカを踊り相手サイドに攻め込むオールブラックスの映像を見て考えた。なぜこうなれないのか。こういうスピリットを持てないのはどうしてか。私たちは単なるいいチームではなく最高のチームを目指していた。
    (”第四章 時間”)


    ■元々、プロダクトオーナーという役割がなかったが、チームの仕事が思いの他進んでしまい、サザーランド氏がバックログを書く時間が間に合わなくなったため、必要に迫られてプロダクトオーナーという役割を追加した、とのこと。
    (“第八章 優先順位”)

    ■理想のデイリースタンドアップミーティングは、アメリカンフットボールのハドル

    > ミーティングについてときに見受けられる問題が、デイリースタンドアップを個人の進捗報告の場にしてしまう点だ。(中略)効果的なアプローチとしてはフットボールのハドル〔訳注 次のプレーを決めるために選手がフィールド内で行なう作戦会議〕に近い。ワイドレシーバーが「あのディフェンシブラインマンに困ってる」と言うと、オフェンスのブロッカーが「こっちで何とかするよ。俺がラインを崩す」と答える。(中略)チームの勝利を導くために何をすべきか、短い時間で協議するのが目的だ。この「勝利」はスクラムでいえば「スプリントを計画どおりに終了する」ことだ。
    (”第四章 時間”)

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    本書は、スクラムに関する、一段深い理解を与えてくれるのは間違いない。一通り、スクラムを学んだら、次に読んで欲しい一冊である。

  • 図書館で借りて読んだけど、手元に置いておきたくて、後から購入。スクラムの生まれた背景知識を知ることで、スクラムについての理解が深まりました。

  • とても勉強になった。すべてを取り入れることは難しいが、部分的にでも早速実践したい。

  • スクラムのやり方以上に本質が見える。
    なぜスクラムをやるのかの回答が明確。
    こういうやり方でこういう効果があると。
    作られてきた歴史もわかるので背景として知っておきたいスクラムの語り部を学べる。
    やはりスピードアップがサブタイトルにあるように一番大事な視点だ。
    圧倒的速さは無駄を省いた初めから正しいことをやるにつきる。
    無駄や障壁を取り除きことが改善だ。
    なお第7章の幸福の話が響く。
    プロセスで感じる幸せをフローと見立てて結果を出すゴールづくりを組織作りの視点で実践したい。
    見積もりポーカーに時間かかりそうだったが、この書籍のやり方を参考にかけるべき時間の見極めができそうだ。

  • 私が見積もりが苦手(リスクが読めない)なのもあるが、ある程度精度の高い見積もりをする場合、もう作ってしまった方が早くない?といつも思っていたので深く共感出来る内容だった。いつもこうすればスムーズにいくと感じていたことが書いてあってこれはスクラムと名前がついていることを知れた。イイぞもっと言ってやれ!って感じで読むことが出来た。全てを業務に適応させるには厳しいかも知れないが一部のみ適応しつつ実績をつむことで、スクラムのファンを増やすことが出来ればいずれはそういう社風になっていくかと考える。ウォーターフォールしか知らない方は是非読んで欲しい書籍です。

  • 顧客と要件を確認しながら細かいリリースを繰り返していく。実は膨大な投資である、情報システムをより効率よく構築するための方法論。

  • とても良かった!スクラム考案者が自らその成り立ちや事例を語り、込められた思いや哲学がすごく伝わってきた。そして翻訳がすばらしい✨ジェフさんの声が聞こえてくるようだった。

  • スクラムの思想が書かれた本。
    フレームワークとして広く使われているみたいだけど、
    「これやると効率的でしょ」というよりも、チームが育っていくための極意。そのうえでその極意をより現実的な手法に落としたもの、かな。
    サブタイトル「仕事が4倍速くなる"世界標準"のチーム戦略」はチープだけど、中身はもっと思想的。

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