七人のイヴ Ⅰ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

  • 早川書房
3.58
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本棚登録 : 231
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153350380

作品紹介・あらすじ

突如、月が七つに分裂した! そのかけらが二年後には地球に落下し、数千年つづく灼熱地獄となると判明する。人類生き残りのため宇宙に活路を求め、宇宙ステーションを核とした箱舟がつくられることになるが――人類の未来を俯瞰する近未来宇宙開発ハードSF

感想・レビュー・書評

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  • 上中下一括感想
    下巻にて

    ちょっと人名が追いつかない。
    宇宙ステーションの増設イメージがよくわからない。
    でも、期待感は充分ある……。

  • 月が何らかの原因で砕けても、そのかけらは月の軌道をしばらく回ってるんですね。ものすごい光景。かけらはぶつかり合って次第に地球を取り巻く雲のようになり、ついには地表に降り注ぐ。その段階を「ホワイト・スカイ」、「ハード・レイン」と名付けた作者のセンスはすごい。ハード・レインは空気そのものを高熱にするため、地表に生き残るものはい
    なくなる。そのためISSに生き物や人類の遺伝情報を残すプロジェクトを開始するのです。5000年続くハード・レイン。どうやって生き残っていくのでしょう。

    作者は、ISSに遺伝子を残すための運用要員の選別と地表に残って二年後に確実に死んで>しまう人々を淡々と描きます。大混乱に陥っているであろう地表の様子はあえて描きませ
    ん。ISSで命懸けで作業をする人々にフォーカスしていきます。死亡することを前提とし>た作業するタフなロシア人の姿に涙してしましました。

    自分の子孫さえ生き残れない環境が確定しているなかで、5000年後のために何かやるという姿はある意味衝撃です。今をしのげればいいやという思うことが多くなってきている最
    近の自分に決定的にかけている視点だなと思ってぎくっとします。急激な気候変動への対応の取り組みも、つまりこのような視点をもつかどうかということなのでしょう。現実はも
    っと近い将来なのですが。

    地表の人々はきっと「地上最後の刑事」に描かれた感じなのでしょうか?(これも傑作でした。)長いだけでピントこなかった、これまでの作者の作品と違って今回はめちゃめちゃ面白いです。

  • さて、月が7つに割れてやがて地球に大災害が起こるというストーリーの三部作第1巻。正直なところあまり面白くないです。まだ、動き始めていない感じ。2巻以降に期待かな。宇宙ステーションの内部を拡張する描写がピンとこなかったです。

  • 登場人物が多いかつ、馴染めない外国名。で、海外俳優の写真に登場人物名をいれ、頭が混乱しないように。この状況でどのような事態が起こるか考え無い事にして、物語を追う事とした。グイグイ引き込まれる。

  • これはイラスト多く入れてくれないとヴィジュアルイメージが難しい。

  • ストーリー展開の合間に、科学的な話が盛りだくさんで、、何が何やら分からない!!と思いつつ、、
    SFはこれが醍醐味!と自分に鞭打ちながら一巻読破。
    文章は読みやすいので、ストーリー部分はサクサク読めるかなー。

  • オバマ前大統領やビル・ゲイツ氏が高く評価したことで日本でも有名になったハードSFの長編Sevenevesの全訳。原著は850ページ超の1冊らしいが、翻訳版は3分冊、約1, 000ページ。3冊合計で税込6,156円とこの種の本にしてはかなり高価。(版権料の問題だろうが)ちなみに原著(英語現版)は時点でAmazon.comでハードカバーが 定価$37.50実売$18.94、ペーパーバック$14.70、Kindle$6.56。


    編集について
    翻訳を評価できるほどの英語力はないし、原著を読んだわけでもないが、次の点は編集に問題があると思う。

    まず、日本語がかなり読みにくい。語順、接続詞など日本語表現の範囲で読み易くなる部分が散見される。単語をカタカナ表記(英単語のまま)とするか日本語にするかあたりも場当たり的でスッキリしない。翻訳だからという意見もあるだろうが、破格の価格で販売するわけで、もう少し力を入れるべきだと思う。

    なぜか、Ⅰ巻の最後に解説がついており、そこでⅡ巻以後のネタバラシがされている。もともと1冊の本を営業の都合で3分冊にしただけなのに、途中に解説があるのは理解不能だ。だって1章と2章の間に解説があるようなものだから。
    僕はそこに解説があっても読み飛ばすのでネタバレの害はないが、不快に思う人もそれなりにいると思う。しかも、初版は3冊同時ではなく3ヶ月に分けての発売なのだから、Ⅱ巻は出ていないのに解説を読まされるという酷さ。

    最近、と言っても、ここ10年くらいのことだが、早川書房の編集や校正のレベルが落ちていると感じる。編集者が一度も読んでいないんじゃないかと思うミスがあるんだが、大丈夫なんだろうか。


    ストーリーは、ある日突然、月が7つに分裂し、その影響で地球上では人類が2年で滅亡することがわかる。残された時間で現代版"ノアの方舟"により宇宙に人類と電子化された情報(生物の遺伝情報を含む)、物資などを送り出す。そしてこの第1世代がどのように生き延びるか。ここまでが第1部、第2部(Ⅰ、Ⅱ巻)
    その後、その子孫たちがどのような環境や社会を生み出し、生活しているか、これが第3部(Ⅲ巻)

    第1部は、限られた時間とリソースでどこまで宇宙に人類を送り出せるのかが主要テーマ。実現手段を持っているのはごく一部の大国のみだが、人類全体のためには多様な人種を救うべきであり、それを国際協調により実現できるのか。
    結局アメリカ主導で大国のロケットなどで、世界各国から選抜されたわずかな人数だけが宇宙に出られる。

    内容的にはそのあたりの人間、政治的な描写は薄く(ハードSFらしく)、技術的な描写が多い。宇宙ステーション、宇宙服、脱出した人が生活するカプセルなど。この部分が楽しめないと1巻は全く面白くない。

  • 読んでいて、ティプトリー・ジュニア 「たった一つの冴えたやり方」に出てきた、氷の塊となった惑星?(と思う)を曳航してきたシーンを思い出していた。

  • 事件としては劇的なのにテンポが遅くて中々入り込めない

  • 月が7つに分裂して破片が降り注ぐから後2年で地球は終了。その時国際宇宙ステーションにいる科学者たちは・・・。という話だが、なんだか切羽詰まった感がないままで、面白みがないため途中脱落。ひょっとしたらこれから面白くなるのかも・・。

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