- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784153350380
作品紹介・あらすじ
突如、月が七つに分裂した! そのかけらが二年後には地球に落下し、数千年つづく灼熱地獄となると判明する。人類生き残りのため宇宙に活路を求め、宇宙ステーションを核とした箱舟がつくられることになるが――人類の未来を俯瞰する近未来宇宙開発ハードSF
感想・レビュー・書評
-
上中下一括感想
下巻にて
ちょっと人名が追いつかない。
宇宙ステーションの増設イメージがよくわからない。
でも、期待感は充分ある……。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
月が何らかの原因で砕けても、そのかけらは月の軌道をしばらく回ってるんですね。ものすごい光景。かけらはぶつかり合って次第に地球を取り巻く雲のようになり、ついには地表に降り注ぐ。その段階を「ホワイト・スカイ」、「ハード・レイン」と名付けた作者のセンスはすごい。ハード・レインは空気そのものを高熱にするため、地表に生き残るものはい
なくなる。そのためISSに生き物や人類の遺伝情報を残すプロジェクトを開始するのです。5000年続くハード・レイン。どうやって生き残っていくのでしょう。
作者は、ISSに遺伝子を残すための運用要員の選別と地表に残って二年後に確実に死んで>しまう人々を淡々と描きます。大混乱に陥っているであろう地表の様子はあえて描きませ
ん。ISSで命懸けで作業をする人々にフォーカスしていきます。死亡することを前提とし>た作業するタフなロシア人の姿に涙してしましました。
自分の子孫さえ生き残れない環境が確定しているなかで、5000年後のために何かやるという姿はある意味衝撃です。今をしのげればいいやという思うことが多くなってきている最
近の自分に決定的にかけている視点だなと思ってぎくっとします。急激な気候変動への対応の取り組みも、つまりこのような視点をもつかどうかということなのでしょう。現実はも
っと近い将来なのですが。
地表の人々はきっと「地上最後の刑事」に描かれた感じなのでしょうか?(これも傑作でした。)長いだけでピントこなかった、これまでの作者の作品と違って今回はめちゃめちゃ面白いです。 -
さて、月が7つに割れてやがて地球に大災害が起こるというストーリーの三部作第1巻。正直なところあまり面白くないです。まだ、動き始めていない感じ。2巻以降に期待かな。宇宙ステーションの内部を拡張する描写がピンとこなかったです。
-
登場人物が多いかつ、馴染めない外国名。で、海外俳優の写真に登場人物名をいれ、頭が混乱しないように。この状況でどのような事態が起こるか考え無い事にして、物語を追う事とした。グイグイ引き込まれる。
-
これはイラスト多く入れてくれないとヴィジュアルイメージが難しい。
-
ストーリー展開の合間に、科学的な話が盛りだくさんで、、何が何やら分からない!!と思いつつ、、
SFはこれが醍醐味!と自分に鞭打ちながら一巻読破。
文章は読みやすいので、ストーリー部分はサクサク読めるかなー。 -
事件としては劇的なのにテンポが遅くて中々入り込めない
-
月が7つに分裂して破片が降り注ぐから後2年で地球は終了。その時国際宇宙ステーションにいる科学者たちは・・・。という話だが、なんだか切羽詰まった感がないままで、面白みがないため途中脱落。ひょっとしたらこれから面白くなるのかも・・。