- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163115108
作品紹介・あらすじ
得体の知れないものがせまる恐怖、生の不可解さ、そして、奇妙な欠落感…。生と死、現実と非現実のあいだ…。小説の領域をひろげつづけてきた作家の新しい到達点。
感想・レビュー・書評
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佐々木マキの表紙がかんぺき。
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短編集。幻想?ホラー?
不思議な作品たち。
「我らの時代のフォークロア」は『ノルウェイの森』を思わせる雰囲気。
「加納クレタ」と「ゾンビ」は、ショート・ショートほどの短さのホラー。
表題作が一番謎だった。 -
二度目の「眠り」が染みた。
きっとこの女性は昏睡状態か何かにあって、眠れない日を17日間過ごしているのだ、という仮定で読み進めると、「傾向」にずっと自分の時間を奪われてしまって、本来の自分らしさを損なっていることに気づく物語なんだとわかって、今の現代人になんてぴったりなんだろうと思った。 -
子供の時なぜか。
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我らの時代のフォークロアが良い。
処女性の重視について。
ある一線を超えると、何かを失ってしまったり、変わってしまうことがある。
でも人間は成長していくもので、一線を超えようが超えなかろうがじわじわと変化していく。自分が望んでいなくても関係なく。
恋人など、対人関係において、相手に望むタイミングが違っていても、それは個人の問題だから当たり前の事だ。
キッカケとタイミング。
性に限定せず、気づいた時から世界が違って見えた時など、日常的な色々なことのメタファーになっている作品だと思う。 -
主人公が女だったり、語り手が登場人物ではなかったり。
村上さんの作品にしては珍しいが
それだけで、特におもしろくはなかった。