黒猫ネロの帰郷

  • 文藝春秋
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (91ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163165103

作品紹介・あらすじ

めっぽう気は強いくせに、友だちや妹を可愛がる、どこか憎めないイタリアのボス描ネロ。この黒描にも次第に老いが訪れる。情愛豊かな育ての親との暮らしを続けるか、それとも、なつかしの生まれ故郷イタリアで安らかな老後を選ぶか?ネロは悩んだすえ一大決心をする…。ドイツで30万部をこす大ベストセラー、世界各国であいついで翻訳されている「大人の絵本」。

感想・レビュー・書評

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  • 豪胆で生意気な黒猫ネロは,妹思い(ローザ)で何処か憎めない。イタリアに来たドイツ人夫妻に引取られ故郷を旅立。晩年優しい飼主の下を去り古巣農場へ帰るネロの毅然とした姿に哀愁が漂う。味わい深い物語。

  • イタリアの小さな村で生まれた黒猫が、村じゅうの動物たちから「ドン・ネロ・コルレオ-ネ」の称号で呼ばれる〝ライオンのような豪胆な心〟をもった、腕っぷしは強いが心根の優しいボス猫となり、妹のローザを連れドイツ人老夫婦の飼い猫となりながら、縦横無尽の〝ネコ人生〟を謳歌していく哀愁にみちた物語。 年老いて妹ローザが死に、生まれ故郷に骨を埋める覚悟で帰ってきたネロの心情を思うと、切なさに胸が痛む。 (原作はエルケ・ハイデンライヒの「NERO CORLEONE」)

  • ネロが男前でかっこいい。そして絵が素敵すぎる。

  • イタリアの農家で生まれた雄猫のネロと雌猫のローザ。2匹は兄妹です。ある日、農家近くの別荘に来ていた猫好きの夫婦にもらわれてドイツで暮らすことになります。「ライオンみたいに豪胆な心」を持ったネロは、新しい土地でも、周りの動物を支配していきます。長い年月が流れ、そんなネロにも老いがおとずれ・・・。ネロが最後に選んだ道とは?

  • ネロはカッコいいのである。

  • 猫の人生にも色々ある。

  • 絵本のような、短い物語。ラストが味がある。こういう歳の取り方っていいな。「きみは、ぼくが大好きだった人に似ているね」

  • 若さってこういうものだな、と我が身を振り返った。
    主人公ネロは、猫らしい描写で綴られているのに、なんとも人間くさい

  • いや~ すこしジワッ ってくるおはなしです。良い話です。

  • 2月7日、パーマ屋さんであれこれしてもらっている間に読み始めて、読了。
    ナニがどうって、絵がたいへんにステキなのです。そして、全く猫目線での物語も面白い。。。とは思うけど、ちょっと「ん?」ってひっかかったところも。ま、猫なんて気まぐれで自由なところがいいんですけどね(笑) 日本人的には猫目線の小説といえばもうちょっと「吾輩は猫である」的な感じの方がいいカンジ。日本人的というより、ワタシ個人的に、ですね。

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