心では重すぎる

著者 :
  • 文藝春秋
3.30
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本棚登録 : 168
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (755ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163197302

作品紹介・あらすじ

渋谷-この街から新たな物語が始まる。心に比べれば、人間の体なんてのは軽いものさ。失踪した人気漫画家を追う私立探偵・佐久間公の前に立ちはだかる謎の美少女。薬物、新興宗教…真っ向から"現代"に挑んだ、怒濤の1300枚。

感想・レビュー・書評

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  • 佐久間が漏らしすぎだろ~
    女子高生の女王様と犬の関係にも
    納得できない
    長いだけの凡作
    2.2点

  • 佐久間公シリーズラスト!
    「心では重すぎる」っていうけど本が重すぎです!!

    前作終了後から本格的に探偵業を復活した佐久間公。
    今作では漫画を大ヒットして暫くした後に何の作品も出していない作家を探し、現状を教えて欲しいという依頼。
    それと平行して前作から引き続いて薬物更生施設である「セイル・オフ」のことも絡んでくる。

    依頼自体はあっさりしてましたねー。
    謎のありそうな依頼主だったのでもう少し絡めて欲しかったというのはありましたが。

    そして、登場する「少女」。
    キャラがものすごく強烈でしたね。
    一体何を考えて動いているのか途中まではわからなかったです。
    最後のほうで行動理由が理解は出来るのだけど、納得はできませんでしたが。

    今でこそ「バクマン」などで語られることの多くなった編集部内部の話しが詳しく読むことができ興味深かったです。
    あ、SMの話は私にはわかりませんでしたが

  • これも尻つぼみ感超……
    なんなんすか、途中まではめっちゃ面白いのに。
    この後半にかけて失速する感じはなぜなのだ。

    第一長過ぎるのではないか。
    無駄に事件を複雑に絡め、その上要所要所であらゆる蘊蓄垂れ流し。
    作者の「オレ、こういうこと興味持ってんだぜ、こういうこと取材してみたんだぜ」という露出過多な感じがするのは気のせいか。

    失踪した漫画家と、麻薬更生施設から逃げ出した少年が渋谷でリンクしていくくだり、確かにスゴイですよ。
    よくもまあ、ここまで絡めるなあって感心しきり。

    だからこそ、終わりはビシッと決めて欲しかった。
    最後のほうになればなるほど、とりあえずまとめとけという拙速感がある。

    何より、錦織令の描写が酷い!
    絶対このキャラ、最初立ち上げた時と設定を変えてしまったように思う。
    あれだけ魔的に描写しておきながら、なんなのあのあっさり感というか、拍子抜け感。

    しかもオヤジ説教がうぜーうぜー。
    結局、錦織令が深みのないキャラになってしまったから、佐久間サンの熱弁もどうでもいい。
    残念。至極残念。

    途中までは☆5つの勢いの面白さだった。これは本当。
    あと、沢辺さんは絶対佐久間サンが好きだと思う(え)。

  • 『人の心は、いつだって危ういところに浮いている。底なし沼の水面のような場所でな。・・・お前さんの心を浮かせているものは何だ』

    主人公に対するこの問いかけに、作中でどれほど答えてくれているのだろうか。この本の面白味は、その一点に尽きる、と思って読み進めていったのですが・・・

    謎の女子高生?選んだ題材が悪かったのかなぁ。。。途中までは面白かったんだけど。

  • 長い。出てくる登場人物がどいつもこいつもベラベラベラベラ大演説して、描写は「と頷いた」「〜は首を振った」。大衆小説ってラクラクだな!

  • ふむ

  • そこそこおもしろいが、最後はまとめすぎた感はある。
    疾走した漫画家とヤク中と宗教じみた女子高生がからんでいくストーリーはなかなか!
    熱中できた。

  • 重かった・・・のに、この爽快感。筋がきっちり通っていくから。現実にはなかなか無いこのことがあるからだろうなー

  • 佐久間公シリーズ  新興宗教

  • キャラクターのほとんどが好み。
     覗き見趣味の依頼人押野は無夜かと思うほど行動様式が似ている。金があったら無夜はこうなったかも。
    っていうか、なるかも。
     錦織令ちゃんがラストは良い子だったと判明。……無夜はこの子好き。
     面白いぐらい嫌なキャラがぜんぜんいない。みんな一生懸命。
     大沢さんを教えてくれた隊長に感謝。

     ストーリーとしては、無理に一本のラインにつなげることはなかったんじゃないかということ。
     麻薬更生施設の少年の自殺とかはそれ単品で、とか。もしくは漫画家は別個に扱うとか。
     一本ラインに向かわせずに二本ラインで並列させて、関係者が交わることがある、とかその程度にしておいたほうがうそ臭くなかったかな、と思う。
     そのへんが残念だ。もったいない。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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