波のうえの魔術師

著者 : 石田衣良

• 文藝春秋 (2001年8月29日発売)

感想・レビュー・書評

[とらちゃんさんの感想 · 2021年5月22日]

株価やトレード、経済情勢の事は
全くと言って良いほど知識の浅い私でしたが
読んでいてとても面白い作品でした。

分からない用語ばかりで
調べながら読み進めましたが
テンポも良く、
内容もわかりやすくて
良かったです。

何より小塚さんが素敵です。
紳士的で博識で
高見から全てを網羅しているような
観察眼と判断力、素晴らしいです。

私もこの歳になってから
自分の勉強不足や
知識の無さを身に染みて実感し
色々な事を勉強したり
吸収したいと思うようになり

絶対的な師範の元
その知識を余すことなく
吸収可能な環境下にいる
主人公の白戸くんが
読んでいてとても羨ましいと思いました。

[かりょうさんの感想 · 2020年3月22日]

波の上の魔術師
笑話みたいだけど　サーフィンの本だと思った
読み始めると
株　相場
未知の世界だけど　結構株をしている知り合いも多い
冷静な判断　リスクを恐れない気持ちと細心の注意を払う細やかや神経
僕にはできないと思うが　憧れるところもすごくある。
ただ　おいしいところだけを憧れてる自分が情けない。

[るりまつりさんの感想 · 2019年2月18日]

『波のうえの魔術師』石田衣良
面白かった。投資を題材とした銀行への復讐劇。
就職浪人で中途半端なパチプロ生活を送る俺は一人の老人と出会う。くたびれたジーンズにパーカー、腐った様なバッシュを履いて朝から晩までパチンコ台に張り付いていた俺は秘書として雇われ、上等のシャツと靴、オーダーメイドのスーツを仕立てて貰う。謎の老投資家によって日々変動する「市場」の数字を見る目を鍛えられ、感覚を磨き、市場の波に魅せられていく俺。「波」とは市場の値動きのことだった。
老人は人生の終盤にある復讐計画を企てており、経済、株式、全てにおいて素人だった俺は老人と組んで、憎むべき一つの銀行を罠にはめる…。彼らのディールは成功するのか？その結末はどうなるのか？
株は賭博、働かずに金だけを動かすのを眉をひそめて眺めていたのは過去のこと。息子達が社会人になり、貯金をしても金利がつかない昨今。昨年からにわかに株式投資に関心が湧いてニーサ だの投資信託だの、インデックスだのと勉強し始めたところで読んだので余計に面白く感じた。

[katutaさんの感想 · 2018年8月12日]

あやしげな老紳士と就職浪人の青年が手を組んで預金量第三位の大都市銀行をはめ殺す!
知略の限りを尽くした「五週間戦争」の果てに待つものは…。
すべてが市場化する世界を精緻に痛快に描き切る新世代の経済クライムサスペンス。

[みんな島さんの感想 · 2016年9月30日]

14年前に一度読んでたのに気がつかなかった。

[927927さんの感想 · 2016年5月9日]

読む時間がなかなか取れなくて読み終わるまでに時間がかかったけど、最後まで面白く読めた。
パチンコで生計をたててる就職浪人が1人の老人と出会い、マーケット（為替）を毎日チェックして上達していき、まつば銀行に仕返しする話。
恋愛モノもいいけどたまにはこういうのもいいね！

[etsu*さんの感想 · 2014年10月28日]

経済や株式市場のカラクリ。投資やマーケットには興味津々でとても分かり易かった。投資家と労働者とヤクザとホームレスで成り立つ世の中。インサイダー取引、証券取引法違反…。
何も知らずに読んだのだけど、勝手に白戸少年がIWGP＝長瀬智也のイメージが定着してしまい最後までぬぐえなかったのだけど「ビッグマネー！」というドラマで長瀬智也主演で放送されていたようで妙に納得。

[ayano,218さんの感想 · 2014年10月23日]

いやいや
そんなうまくはいかないだろ

でもその世界の入門書のようで面白かった

[micaimeさんの感想 · 2014年7月31日]

2013.01.25読了。長瀬智也主演のドラマ『ビッグマネー』の原作らしい。観てないけど。他の人のレビューを読んでみるとなかなか評価が高かったけれど、恥ずかしながら株とか経済に疎いもので、イマイチ、ピンとこず。
主人公の白戸青年がどうしても、IWGPのマコトとかぶるという印象程度しか持てなかった。あとは世の中、うまい話には裏があるから気をつけろ、てこと？

[kamiusagiさんの感想 · 2013年12月29日]

長瀬智也さんが主演でビックマネーというテレビドラマになった作品なんですって！
変額保険で損失を出した顧客に銀行がお金を助けます。
経済のことはよくわからないのですが、これは大丈夫です！_φ(･_･マーケットの所は真剣に読んでないです。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『４ＴＥＥＮ　フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」