魔神の遊戯 (HONKAKU mystery masters)

著者 :
  • 文藝春秋
3.39
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本棚登録 : 257
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163211503

作品紹介・あらすじ

ネス湖畔の小村で旧約聖書の魔神が村人の体を引きちぎり、奇妙な場所に配置していく。驚天動地の謎、解答が秘められた"未来からの記憶"とは?待望の書き下ろし長篇。

感想・レビュー・書評

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  • 死体の登場シーンが凄い、に尽きる(笑)。とにかくど派手。もちろん、それだけじゃないことは言うまでもなく。さすがは本格ミステリ・マスターズ。
    実は事件が起こるまでの前置き、けっこう長かったのね。だけどそんなのをぜんぜん感じさせない。特に事件が起こった後はどっぷりはまってあっという間に読めてしまうこと間違いなし。タイトルも上手いし。

  • 御手洗シリーズ。「眩暈」や「ネジ式ザゼツキー」と同系統。「やっぱり違ったか」と言った感じ。

  • 御手洗シリーズで、「眩暈」「ネジ式」「ロシア軍艦」と同じ脳にこだわった話。ネス湖畔で起こるバラバラ殺人。犯人の名前が出た時、一瞬「誰だっけ?」、前を見返して、ああ、伏線がばりばり張ってあるじゃない・・・とすっかりだまされ、すっきり謎が解けて久々に面白かった。やっぱり御手洗さんはこうでなくちゃと言う感じ。酔いどれ作家の文章がちょっと読みにくいけど。

  • 久しぶりに読んだ御手洗作品。やっぱり御手洗先生一人だとなんかなぁ・・・。

  • 御手洗潔シリーズ。御手洗が語るネス湖湖畔で起きた不思議で恐ろしい連続殺人事件の話です。村中の誰もがお互いに知り合いというような小さな田舎町で、次々と女性が殺されていきます。殺された人達の共通点は何か。それにユダヤ教の問題もからめて話は進んでいきます。最後にはどんでん返しもあり!

    でも、いまいち盛り上がりに欠けたような…。石岡くんが出てないからかな?御手洗と石岡くんは二人でいてくれた方がやっぱりファンとしては嬉しい。早くスウェーデンから帰って来て〜!

  • 久々の御手洗シリーズは面白かった。しかし、今後に向けての不安も残る。NYのテロの影響かのか、イスラエルやアフガニスタンにちなんだエピソードも多く出てくるが、これはこの作家の特徴のひとつ。島田作品にしては珍しく、無駄と思える部分が目立ったが、意外なラストへとなだれ込む展開にはスキがない。

  • メインの仕掛けは2ちゃんで好奇心に負けて見ちゃったんだけどそれ以外の部分のサスペンス風味が凄い。魔神の咆哮といい引き千切られた死体といい奇想は流石。それが合理的に説明がついちゃうんだから凄いよね。御手洗のかっこよさもいつものままでした。ただ欲を言えば語り手は石岡がいいなぁとか思ったり。

  • なんというか。派手な謎の割りに、肝心の解決はそちら方面では無く、全く別の方向ですか。みたいな。要するに、拍子抜け。

  • 久々に御手洗潔シリーズの長編を読んだけど、この作品は結構楽しめた。最後のほうでいい意味で裏切られたし。

  • 御手洗潔シリーズ。

    舞台はスコットランド、ネス湖のほとりにある小さな村。そこで起こった連続バラバラ殺人事件。遺体の一部はまるで魔神が行ったかのように引き千切られていた。スウェーデンから来た、ウプスラ大学の教授であるミタライがこの難事件に挑む。

    具体的な犯人の正体はともかく、どの人物かまでは途中でおおよその見当がついた。まぁ、これまでの御手洗シリーズを読みこなしている人であれば、何かしら違和感を持つのも容易で、トリック自体、本格ミステリものでよく見かけるパターンでもある。なので、これまでのように、ヤラレタ!!っていう感は持てなかった。でも、舞台背景の描写はいつもながらに良い。霧のたちこめたスコットランドの片田舎に魔神の咆哮。雰囲気抜群。ミタライが不発な分、酔っ払いと署長の掛け合いが面白かった。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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