江戸からの恋飛脚

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 16
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163219905

作品紹介・あらすじ

不器用な男が高嶺の花に恋をした。関八州の悪事を追って東奔西走しつつ、女への切ない思いは募るばかり。この恋果たして実るのか!?好評シリーズ第四弾。

感想・レビュー・書評

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  • 登勢さんに振り回されましたね。

  • 八州廻り桑山十兵衛シリーズ4弾。水戸・徳川家と会津・松平家の間になにやら秘密があり、送り込まれた探索のお庭番が行方不明となり探れず、秘密を探れとの密命が桑山十兵衛に下り、旅の絵師に扮した十兵衛は会津へ潜入するのだが…。ストーリと同時に進展する上総の旧家の出戻り娘・登勢と十兵衛の恋の行方が加わり、シリーズ最初と趣が変わってきたように感じる巻でした。緊迫感のある殺陣もあり、展開のうまさが光る。

  • 八州廻りシリーズ第4作〜日光に参ったことがないという雇小者の要望に従って今市まで来ると殺しがあったと噂を聞き,高原新田に向かうと神々しい姫さまの一行が訪れたと云う。熱海に寄った一行は御用御側・戸田信濃守の奥方を名乗る金貸し相手の詐欺を目のあたりにする。女を追って大多喜の白幡まで来ると,その女は追ってきて貰いたかったと告げる。木下では再度葵の御紋をちらつかせる姫さまの噂を聞き,5つで売られた娘の件を銚子で解決して女を迎えに行くと縁談があると告げられる。相模で博打打ち同士の出入りがあり,解決して登世に会うと,養子に出された甥が上州で飯盛り女と心中をしようとしたとの嫌疑を晴らす様に依頼される。甥の疑いは晴れたが養父は容赦ない。ところが11の花嫁が救いの手を伸ばす。将軍の命を受け隠密まがいに会津若松松平の跡取りが水戸家の血筋に入れ替わっているかも知れないと探りを入れ,引き返すと,白河で襲われ,馬に乗って逃れ,旅籠に籠もって追っ手10名内の7名を倒したが,水戸藩主の交代であっけなく幕引き。江戸に帰ると旗本との縁談を断った登勢と結婚する〜すごい手柄を立てて,女房まで手に入れて,大したもんだ。憑いている! ハードカバーを流行らないのか,ソフトカバーだ。表の絵は中一弥

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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