不運な女神

著者 :
  • 文藝春秋
3.21
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本棚登録 : 155
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163226606

作品紹介・あらすじ

恋愛から情愛へ、女の愛はいつか形を変える。恋に翻弄され打ちひしがれても、女たちはまた歩み始める。情感溢れる8つのラブ・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 短編だったらしい。
    でも登場人物が繋がっているから短編と言えないのか?

    「不運な女神」が一番いいなぁ~。
    祐子とマユミの女同士のこの距離感からの最後の締めが良かったな。

    「ドール・ハルス」もまた良かった。まさに不運。結婚してみなきゃわからないこともある。それぞれの価値感で大事にしたいものが大きく違えば、続けるのも難しいだろう。
    P163
    聡美はまだ混乱の中にいる。混乱は時折、人をとげとげしくそして脆くさせるものだ。
    そう思う母は強いし優しい。言われたそのままの言葉を受け止めるだけではそう思えないだろう。近しい人だからこそ見えないような気がするが、近しい人だからこそ理解したいものだ。

  • 「いいことの数は決まっていて、誰かが余計に手にすれば、誰かがあぶれる」。駆落ちした相手に逃げられたり、死んだ夫の連れ子と姑に手を焼かされたり…。とことん男運に恵まれないヒロインたちが、恋に翻弄され、揺れ動きながらも、何かをつかみとっていく姿を描く。情感あふれる八つの恋愛短篇。

  • 男に恵まれない、不運な女性たちの短編集。
    どの話も、含みのある終わり方でスッキリとしていません。出てくる主人公がひたすら男の見る目がなくてイライラしてきます(笑)恋は盲目とは言うけれど。
    個人的には半分の本数で、もう少し一つ一つの話を長めに見たかったかなと。あまり好きになれないものもあったので。

  • びわの話がよかった。

  • 泣ける話しでとても良かった

  • さまざま夫婦がでてくる、
    その夫婦はお隣に住んでいたり
    会社の知り合いだったり。
    みんな、それぞれに悩み事をかかえてる。
    そんなお話でした。

  • 切ない短編集。自分が普通に過ごしている何気ない日々が幸せなのだと感じた。そして、そんな幸せな日々を作ってくれた両親に感謝したい。

  • ・道連れの女
    ・不運な女神
    ・凪の情景
    ・枇杷
    ・ドール・ハウス
    ・桜舞
    ・帰省
    ・彼方より遠く

  • 短編集。脇役が次の話の主人公になってどんどん続いていって面白かった。
    「ドールハウス」:自分が母親にぶつけたひどい言葉と重なって泣いた。
    必死に育ててくれたことが分からなかった、ごめんなさい。

  • 最近不幸な女をネタにした作品ばかり読んでいたので、ちょっぴり飽きてしまった。登場人物がリンクしている設定は面白かった。でも、最後の2つのストーリーが共に犯罪に走っちゃったのが残念。

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