輪違屋糸里 上

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 142
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163229508

感想・レビュー・書評

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  • 糸里姐さんかっこよすぎる。人間の室を考えさせられる。

  •  これアレでね。大人のための少女漫画。
     時代は幕末の新撰組にかかわる女たちの視点から書かれてる。
     最初から不吉な予感しかしないけれど、それ以上に女たちがたくましくて面白い。出てくる女たちはすべて萌えだと思っていい。 

     下巻どうなるんだろ。

  • 読んでいて、きついなーと思った。
    自分の思うようには生きられぬ、いろんな手枷、足枷が付けられていた時代。でも、今が自由に生きられるだけなのかもしれない。
    本当にやりたいことをやって生きられる時代というのは、過去にどれだけあったのだろうか。
    与えられた場所で、精一杯生きて、枷から逃れるチャンスをひたすら伺うしかなかったのだろうか?
    与えられた場所で、自分なりの希望幸せを見つけるのもひとつの生き方ではあるだろう。

  • 中学生のときに読んで衝撃を受けました。土方さんと糸里の悲恋がつらかったなあ。

  • 『壬生義士伝』以外に新撰組を題材にしたものを読んだことがないのだけど…

    何でみんな新撰組が好きなの~?っと不思議に思えるイラッとするメンバーばかり。

    あまりに音羽も糸里も健気すぎる。
    下巻どうなっちゃうの~

  • メイン主役は糸里だが、話は糸里中心ではない。多分、芹沢が陰の主人公。武士になりたくてしょうがない、近藤、土方らが芹沢という立派な武士を暗殺するという百姓が武士を切ることの葛藤、恐怖を書いている。

    他の新撰組の本に比べ、芹沢が堂々たる駆け引きもできる武士として登場している。そして何と云っても糸里を始め、男の勝手さに振り回される女性達の切なさ、強さが心に残る、しんみりとした作品。

    なるほど、浅田はこういう情緒溢れる作品を書くのが上手いんだと感心した。

  • 一番好きな歴史小説です。
    この本を読むたびに、女って大変だけど、でも、女でよかった!と、思います。
    ラストの糸里の台詞が、勇気をくれます。女の子におすすめ。

  • 新撰組が絡むのですが、糸里はじめとする女性陣がこれからどう絡んでいくのだろう?

  • 様々な立場の女性の視点で語られています。

    ある一面(もしくは事実)だけを見れば、悪人に違いない人が、また違う一面を覗けば何とも明晰な武士に見えてしまう…。

    悪だの正義だのとはっきり区別できないところがまたリアルであり、読み物としてはモヤモヤしたり、笑。

    読むにつれて、そう言った部分がじわじわと見えてきて面白かったです。

    運命の濁流といいますか、自分の気持ちとは裏腹に物事が進んで行ったり、それを諦めていたり、もどかしく思っていたり、抗っていたり…読んでいるこちらがもどかしく思うくらいでした。

    上巻で思ったのはただ一つ。「土方、お前何考えてん!!」です笑

    糸里は今後どうするのか、土方は何思っているのか、平山と吉栄はこのまま何事もなく夫婦になれるのか。二組の恋模様も気になるところです。

    史実が分かっていても、それでもやはり行く末が気になってしまいます。

  • 糸里と吉栄、お梅、それぞれの女心に泣けてきます
    壬生村のおまさ、お勝の、やさしく強い母の姿にも泣けます
    そして、なんといっても新撰組の悲しさ切なさが胸にきます

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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