介護入門

  • 文藝春秋
3.20
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  • Amazon.co.jp ・本 (106ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163234601

感想・レビュー・書評

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  • マリファナでぶっとびながら書いていると思われる文体
    著者の祖母を介護しながら感じたことを包み隠さず 
    筆の赴くままに綴った良書 
    なかでもヘルパーへの不満については考えさせられた。

  • 俺は好き!
    どう好きかはうまく言えないけど、普通におばあちゃん大好き!っていうよりは子の本のような文体で書かれたほうがリアリティを感じる。

  • 『芥川龍之介賞』第131回(2004年上半期)
    『文學界新人賞』第98回(2004年)

  • 綺麗事、一切なしの、家族介護者である”俺”が、被介護者ばあちゃんとの日々を語る。人が世話すること/されることの本質に斬り込む覚悟と一貫性は、あっぱれ。実用書ではないからこそ、書ける本音。対人援助職従事者におすすめ。

  • 介護職についている身としては胸を突いたり刺さったり、共感したりできました。介護することで自分を見直したり親戚の欺瞞を憎むほど家族を愛したり救われたりする「俺」は純粋です。

  • 酩酊状態のカオスな感じがいまいちつたわりづらかった気がする

  • 芥川賞受賞作。
    おそらく今の僕にとっては、めぐりあえて良かった本の一つ。この本読んで涙出た。単行本は若干の加筆修正がされているらしく、いつか単行本も読んでみたい。

    YO、ニガー。

  • 2004年12月読了。

  • 祝芥川賞受賞のコメントに某著名人が

    「書いた奴もエライが、選んだYATSURAもエライ!」

    て書いてました。

    書いた奴がエライかどうかは別として、選んだ人達はある意味エライかも。
    微妙な本だと思いますが、読んで損にはならないと思います。
    そんなに厚い本ではないので、気になる方は読んでみてください。
    特に身近に介護を必要としている方がいるなら是非。いや、どうだろうか。。。

    それから、"OUT"(著:桐野夏生)をようやく読み始めました。随分前に買ったのですが、なかなかタイミングがなく、本棚の肥し状態に。現在、とても面白い香りが立ち込めてます。また寝れなくなる・・・。

    KEYWORD>>介護入門(著:モブ・ノリオ)
    介護をすることの真実がここに。・・・紹介のしづらい一冊かも。
    第131回芥川賞受賞作。

  • HIP-HOPはあまり聴かないけれど、あの音楽が持つ独特の高揚感はわかる。
    あれを文章に載せるとこういうことなんだろう。
    てっきり新手の中二病かと思ったら、純文学の権威中の権威、芥川賞を取ってしまうんだから恐ろしい。

    YO、朋輩(ニガー)。

    最近部屋の模様替えをしたんだ。
    レイアウトを変えるにあたっていろいろ新しいアイテムを購入したのだけど、いかんせん金がないもので、どうやったら安く部屋をそれなりに見せれるかにもっとも頭を使った。
    インテリア雑誌なんかも見てみたけど、それに載ってるおしゃれな部屋なんて、よくわからんデザイナーの高級なインテリアを駆使していて全然参考にならない。
    ただ、いくつもの部屋を見てみて思ったのは、やっぱり統一感が大事で、それにはなにかテーマというか世界観を持って部屋作りをすることが必要だな、ということだった。
    急いで家具屋(ニトリ)に走って自分なりに和をテーマとしてインテリアを配置してみたのだけど、なんか無個性でつまらない感じがする。インパクトがない。小説家でいうと伊坂幸太郎の香りがする(ファンの人ごめん)。

    どうやったらインパクトが出るのかな、と悩んでいるとき、自分がよく行くカフェのことを思い出した。
    Jカフェというおしゃれなそのカフェには、奥のほうになぜかでかい大仏が鎮座していた。
    おしゃれな全体像とは裏腹で、ともすれば統一感を損ねかねないあの存在感。インパクト。個性。
    これだ、と思った。まとまりがある中にも主役としてなにかひとつ毛色の違うものを入れれば、それだけで全体が引き立つ。
    俺がやるとインパクトだけ残して失敗しないかな、小説家で言えば山田悠介みたいにならないかなと心配はあったが(ファンの人ごめん)、勇気を出してやってみることにした。

    いまでは真っ赤な人面型貯金箱が部屋の主役。和風な中にこの個性はやばい。
    ひとまずインパクトを与えることには成功したと思う。
    勇気を出した結果、俺は伊坂幸太郎でも、山田悠介でもなく、モブノリオになった(?)。

    「介護入門」は、強烈な個性の中で描かれたインパクト抜群の作品だ。
    ドラッグ、ヒップホップ、激烈な恨み節、金髪の若者から発せられる底なしのエネルギー。その中でただひとつ、すさみきった世界観とは対照的な祖母の介護への情熱。
    中指を突きたてながら語られている様が容易に想像できるその言葉の端々に、祖母への慕情が見え隠れし、やがてそれが彼の全てであるかのように思えてくる。
    ただの和モダンではつまらない。介護という人面型貯金箱を得ることによって、この小説は無個性なヤンキー小説の域をはるかに超え、強烈なまでのインパクトを読者に残すことが出来たのだ。

    ちょっとなに言ってるのかわからなくなってきた。

    ともかく、この本を読んでいるとその高揚感で合法的にトリップできる。
    随所にちりばめられたアナーキーな言葉たちと、それを全てプラスに変えてしまうような圧倒的な介護への情熱に、ノックダウンしてしまうこと請け合いだ。

    YO、朋輩(ニガー)。

    一度読んでみなさい。

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