羊の宇宙

  • 文藝春秋 (2005年4月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (80ページ) / ISBN・EAN: 9784163238708

みんなの感想まとめ

宇宙の真理を探求する物語が描かれています。100歳を超えたアインシュタインとカザフ族の羊飼い少年が、天山山脈の麓で出会い、互いの視点から宇宙について語り合う様子が心温まる形で描かれています。少年の独特...

感想・レビュー・書評

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  • 鳥葬の山に収録。カザフ族羊飼少年と物理学者が宇宙の真理を語り合う。物質は空間と時間と癖でできているなど,少年の柔らかい頭に感心する。真理は身近にあり,世界はシンプルで美しい。※E=mc2色即是空

  • 100歳を超えた高齢のアインシュタインがカザフ族の少年と天山山脈の麓で出会い、宇宙の真理や互いの世界観を語り合う。そんな話だ。たむらしげるの絵がかわいい。
     天山山脈はカザフスタンと中国の国境に連なる山脈だ。私も近くまで行ったことがある。遊牧民がいて羊や牛を飼っている。そんなカザフ族の遊牧民の少年は宇宙は「羊と羊以外で出来ている」と二元論的見解を話したり、あるいは「物質は時間と空間と癖で出来ている」と言う。それを聞いてアインシュタインは面白がる。
     少年は教えてくれる。宇宙の真理は身近でシンプルなものだ。世界的物理学者の頭脳は『真理はシンプルだ」という真理に気づく。
     それをほのぼのした絵が優しく描いている。この話はどんなメッセージを伝えたいのだろうか。世界の見方はいろいろあるが、いろいろあって良いじゃないか。なにしろ真理は単純で1つなんだから、かな。
     
     

  • なんとも夢のような世界、老物理学者と羊飼いの少年が同期し合うなんて。大人にも十分に楽しめる作品です。

  • アインシュタインの生存を仮定し、老年の彼と羊飼いの少年の対話を通し世界の見方を描く物語。漫画数ページ、物語文(+挿絵)、漫画数ページ、という構成になっているが、漫画にはセリフがなく読者が絵から状況を読み取る他なく、冒頭の漫画の意味がよくわからなかったのが残念な点。本の内容が物理学的哲学的に正しいのかは不明であるが、味わいはあった。

  • 物理学的視点と哲学的視点の考え方の違いの話なのかなと思った。

    歳をとるにつれて考え方が凝り固まってしまうのだけど、少年のように柔軟な考え方も大事なのだと思った。

    短い絵本ではあったが、すごい考えされられました。

  • 電子書籍

  • 考え方がちょっと変わってて面白いなと思いました。自分では思いつかないようなことが沢山あっていろいろな考え方があるんだなと改めて思いました(*^▽^*)

  • 物質は時間を入れるための器で、時間は物質を入れるための器。羊の理論。

  • 羊飼いの少年と物理の博士,二人のなんでもないようで深遠なる宇宙の真理に包まれた会話に,不思議な安らぎを覚えた.「羊と羊でないもの」その素晴らしさに感服です.

  • 砂漠で出会った1人の少年と、アルベルト博士の面白い哲学的な話。難しい内容だったけど、興味深くもありました。

  • ほのぼのした雰囲気だが、内容はとても哲学的でおもしろかった。

  • 私にとって初の電子書籍となった作品です。老物理学者とカザフの羊飼いの少年が宇宙や真理について話す物語。老物理学者がアインシュタインだったなんて!イラストもとても雰囲気が出てます。

  •  アップル12DAYSのプレゼントに選ばれた作品。夢枕獏さんの、あったかい物語。老科学者とカザフ族の羊飼いの少年が宇宙とはなにかと哲学的な、また科学的な会話をする。ともに考えることで真理に近づくのだが、全く違うアプローチに大人もなるほどなと思いながら読んでしまうのではないか。

     真理の追求とは、考えて考え抜くプロセスにある。このおっさんは誰かなあと思いながら見ていたら、なるほどなるほど。

  • 哲学的。
    個人的には好きな雰囲気。

  • iBookで。
    哲学の本。なんか、星の王子様みたいな。短いストーリの中で、本当に大切なものとは何か、私たち現代人は何か大切なものを失ってはいないか、を深く考えさせられる。

  • 老人が誰かの部分はすぐに分かりました。ホントに生きてたりして、ね。彼にはいまの世界がどう映っているのだろう。

    「速くなるということは、時間が余ることじゃなくて、もっと忙しくなるということなんだ」

    便利になる→時間が出来る→人々に余裕がうまれる→じぁあもう一仕事、では余裕のある生活とは言えないんだ。気付いてないだけ? 気付きたくないだけ?

  • 12 DAYS プレゼントで。老物理学者と羊飼いの少年との会話で、宇宙とは何かを考えるお話。文章も絵も素晴らしかった。
    「色即是空」について、ブッダは「物質というのは実体のないものである」という考えに、人類史上で一番最初にたどりついた人間なのだと物理学者が説明していたが、真理はひとつに収束するという事から『アルジャーノンに花束を』を思い出した。
    アルベルトが誰なのかすぐに思い至らなかった自分が情けない。

  • “「ああ。きみは、この宇宙が、どういうものでできているか、知っているのかい」
    「うん」
    少年は、はっきりとうなずいた。
    「お爺さんの考えているものとは違うかもしれないけれど、ぼくは、ふた通りの答え方を知っているよ——」
    「ふた通り?」
    「うん。答え方はふた通りなんだけど、答そのものはおなじなんだ」”[P.41]

  • 老物理学者と羊飼いの少年による物理問答。
    短編なのですぐ読めます。

    夢枕獏さん、ひさしぶりに読んだ。おもしろかった。

  • 夢枕獏の短編の絵本化.
    絵の雰囲気がマッチしています.

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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