- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163247601
感想・レビュー・書評
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妊娠中に再読。
主人公の妹が言う通り赤ちゃんってフレッシュな存在なんだよねー不思議。
妊娠、出産が物語の軸だからばななさんの他の作品より一層哲学的?スピリチュアルな雰囲気。
この本を読むとつばめグリルのハンバーグ食べたくなるんだよなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずっと暖かすぎず、眩しすぎない陽だまりにいるような気持ちになる
自分のことと、他人のことと、ある程度客観的に見て考えられる能力がある人こそ一人でも「素晴らしい」になれるんだろうなあと思った
この本が一番好きだと言える母、素敵
私にはまだ早い気がした
なんとなく、明確な理由はたぶんないけど人間失格と同じものがあるような
環境やら感情やら、陽と捉えるか隠と捉えるか、を反転させたようなね
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主人公と周りの人々との関係がとても吉本ばななさんらしく、暖かいなぁと思いましたが、物語としてはふわふわとしたまま終わりました。
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久々にばななさんの長編小説を読みました。かつてほど、引き込まれなかったのが残念です。でも、ばななさんの本を読むといつも感じること、
1.生と死は表裏一体であること
2.幸せであるか否かは自分次第であること
3.人は自然の中で生きている以上、自然の営みの一部であり、自分では思い通りにならないことは、何かしらあること
が、この本にも感じられました。
私が記録しておきたいと思った箇所。[more]
「 スーツ姿でピンクのスリッパを履いて面会に来た彼はなんとなく間抜けに見えたけれど、いやおうなしにお父さんという生き物に変わっていた。私はそこに自分の父親の残像を見たし、きっと彼も私を見て自分の母親をどこかしらで思い出しただろう。そのどこかしらおっぱいとか赤ん坊をあやしている声とかではなく、襟元の匂いとか、しわしわのパジャマの感じとか、きっとそういう体の記憶として思い出すのだ。
そうやって代が続いていくことを否応なしに知るのだ。」
自らが出産したから、このような本も書くようになったのでしょうか。
なぜ、出産したぐらいのときから、ペンネームが「よしもとばなな」と全部平仮名に変えた理由がwikiを読んで分かりました。子供を命名するときに自分の姓名占いもしたのですね。
何か、かつてよりばななさんの本を必要としていない自分が淋しいな。リア充だからなのか、自分が老けたからなのか。。。。 -
2018/09/30
妊娠したので、再読。
イルカ見に行こうかな。 -
私自身も、この作品が出版された同時期に出産し、眠る我が子の隣で読んでいたのを思い出します。
ばななさんの作品は、初期から読んでいましたが、主人公の女性が妊娠から出産に至るまでの過程は、恋愛話以外は、とてもリアリティーがありました。
その後文庫化もされましたので、手元に置いて、幾度となく読み返しています。 -
水族館嫌いだからずっと行ってないのだけど、妊娠中の今のうちにイルカ見に行きたいな、と思った。
思ったより、主人公が妊娠を自覚するまでが長かった。「女だらけの生臭い生活」とか「剥製」と新しい命を授かることとの関連性をもっともっと掘り下げて考えるべきなのだろうけど、そこまで頭が回転しなくなっている。でも剥製の持つ死の生臭さはすごく対照的で気持ち悪いという感覚はある。
ただ、この話のように妊娠が誰にとっても、プラスに人生を動かすものだといいなと思う。赤ちゃんって、絶対素晴らしいと思うんだよね。 -
ばななさんの作品というよりも、ばななさんの日記かエッセイを読んでいるような感じがした。
いのちだったり、理屈で説明のつかない不思議なできごとであったり、そういうものに対するとらえ方は理解できるんだけれど、この作品では、そういったものを日常で感じない人たちを上から目線で否定する感じがして、あまり気分がよくなかった。
「これを赤ん坊の生命に乗っ取られていると考える人が多くても無理はないと思った。でも違う。生物としての自分に乗っ取られているのだった。」とか、誰かの感じ方を下に見ているように感じてしまった。
プライベートで、そのような人たちとの対立でもあったのかな、と思わせるので、物語に入り込めず☆二つ。 -
私に赤ちゃんができ生まれたときにもう一度読みたいと思った。すっきり、あたたかい気持ちになった。