モノレールねこ

著者 :
  • 文藝春秋
3.77
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本棚登録 : 767
感想 : 220
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163255101

感想・レビュー・書評

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  • 星3.5かなぁ!ユーモラスな短編8編の作品のうち「パズルの中の犬」と「バルタン最後の日」が良かったね。どれも軽い調子だけどユーモアがまぶしてあるのは元来 作者がお笑い好きだからに違いない。この本に触発されて思わずジグソーパズル 注文してしまった❗笑

  • 短編集とは知らずに読んだけど、結構面白かったかな。たまに現実味のないのもあったけど、どれも人間の心の闇とかトラウマみたいなものにどう向き合っていくかが描かれていた。

  • 加納さんの女の子ミステリー(私が命名)これは短編集。
    好きで、すっかり読んでるかな。
    ミステリーテイストなのに胸キュン。

  • 文体が脳内言語とでも言えばいいのでしょうか、頭の中の思考処理がそのまま表れている感じでとっても読みやすい。加納さんの作品をいくつか読んでみたところで感じたのですが、死の周辺を描いている作品も多いのに、決して暗くない。好きな人に死なれたら苦しいけど、残された者には明日が、未来があるっていう空気が温かくていいです。とかなんとか言いながら、この本の中では「ポトスの樹」が好きだったりします(*^_^*)

  • 「バルタン最期の日」のバルタンの勇姿に感涙。

  • 表紙の絵が気になって読んだ本、8編集です。どれもホッ懲り和ませてくれる内容でした。気になる著者が1人増えました。

  • 20190824
    ちょっとだけしんどいときに前向きになれそうな短編集。家族をテーマにしたものが多いが、恋愛に関するものもある。特に、全体通したテーマがあるわけではなさそう。
    表題作の「モノレールねこ」は題名はふるっているが、中は結構あっさりしている。何だかんだで結局憎めない家族を、近くて遠くから描いた「パズルの中の犬」「マイ・フーリッシュ・アンクル」「ポトスの樹」、思いやりが染みる「セイムタイム・ネクストイヤー」「ちょうちょう」「バルタン最後の日」、切なく重い「シンデレラのお城」。一番好きなのは、切ないような、暖かいような、バルタンかな。動物?ものには弱い。

  • 加納朋子といえば、ファンタジーでほのぼので切ないという印象です。この短編も全編でその印象を裏切りません。どれも不思議でほのぼのなのですが、途中登場人物が辿る経過は残酷なものもあります。しかし最終的に薄日が差し、そよ風が吹いてくるようなさわやかさが漂うので、どれを読んでも読後感よいです。

  • 日常を切り取る、温かい話。

  • 優しいお話がつまった短編集です。
    家族を失った中学生の女の子と、ダメ男の典型みたいな叔父さんとの共同生活や
    ろくでなしの父親から数々のトラウマを植え付けられた息子の、コミカルな恨み節などなど
    どこか他でも読んだような展開でしたが、きっちりオチがついているのに好感を覚えました。
    ザリガニの語りでうっかり目頭が熱くなり…。“ほっこり”が好きな方にお薦めの一冊です。

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著者プロフィール

1966年福岡県生まれ。’92年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。’95年に『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。著書に『掌の中の小鳥』『ささら さや』『モノレールねこ』『ぐるぐる猿と歌う鳥』『少年少女飛行倶楽部』『七人の敵がいる』『トオリヌケ キンシ』『カーテンコール!』『いつかの岸辺に跳ねていく』『二百十番館にようこそ』などがある。

「2021年 『ガラスの麒麟 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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