- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163259505
作品紹介・あらすじ
舞台女優と魅かれあう青年、少女に翻弄される謹厳な哲学教授らが織り成す愛の輪舞。
感想・レビュー・書評
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ひ、昼ドラだった・・・芸術の世界に身を置く人々をめぐる恋愛小説・・・。
思ったよりも即物的だったり、駆け引きも何もなく愛欲に溺れていたり・・・いやでもそれこそが芸術家なのか・・・????
凡人のわたくしには分かりかねる・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一作目の「父のお気に入り」が特に好み。美貌の女優と付き合いつつ、冴えない元同級生に蔑みながらちょっかいを出すというのがリアル。うなじに惹かれた、というのも。全く、上流家庭のくせに父子揃って変態だ。
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一言で言うなれば、「昼ドラ」。
とはいえ、登場人物に一般的なおばさん(?)はいないから、昼ドラにしても流行らないかな??
出てくるのは男子大学生、中年に差し掛かりつつある舞台女優、ダンサーを目指す少女、版画家のふーけもん(あれ?ふーけもんて長崎弁・・・標準語では何て言うんだろう)、その兄である堅物先生と家族達(つまりは、てんでばらばらな人たち)。
・・・あまり現実的ではないな。
でも、ただの昼ドラのような人間関係のドラマで終わらないのは、服部さんですね。
『夜の歩み』で「こうきたかーーー」と思わせます。薄々予感はあるのだけれど。 -
読んだことがあるのに忘れていてまた図書館で借りてしまった。読み始めたらすぐ思い出したが。
浮世離れした自意識過剰な人たちのウザ話… これが遺作になるとは。
考えてみれば、著者のミステリも、浮世離れした自意識過剰な人たちのお話だったが、ミステリという人工的枠組みでそれが魅力に思えたのだった。 -
服部まゆみさんが2007年8月16日に お亡くなりになっていた事を知りショックでした。 独特の雰囲気を持った作品にもう会うことができません・・・本当に残念です・・・・
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3つの章からなる恋愛小説。
ラストの3章目が、視点が統一されていないのが、なんというか、こう物足りない。
もっとがっつり書かれて欲しいのに、さっぱり終わらせられてしまった感がある。
よく言えば、想像の余地を残す、になるんだろう。
4章構成で「彼」の視点が見てみたかった。
あー。いいよね。彼は。
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恋愛小説と書いてあり、明るい気持ちになりたい場合は、お薦めできないなぁ。
すごいリアルで、描写も上手だけど、気持ちがずっしりした。
3つの短編で、陰日向的な作りで、細い糸でつながっている感じ。
そのつながりは、しつこくなく、おっと衝撃を受けます。
でも私はハッピーエンドが好き。 -
いまいち。がくり。