ワーキング・ホリデー

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163261201

作品紹介・あらすじ

元ヤン・ホストが宅配便(特別仕様車)ドライバーに転身!?血気さかんな若者と所帯じみた小学生、親子と仕事と仲間によるひと夏の贈り物。

感想・レビュー・書評

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  • ヤマトです…


    小5の男子が「お父さん」って突然現れました…
    夏休みの間一緒に暮らす事になりました…

    昔は単車ブイブイ転がしてました…
    今はリヤカーを転がしてます…


    みんみんです…

    元ホストと息子の夏の男塾が終わりました…
    次巻は冬の男塾です…
    ウインターホリデーも楽しみです…


                   みんみんです…


    朝から失礼致しました(〃ω〃)

    • 1Q84O1さん
      みんみんです…
      みんみんです…
      みん…
      み…



      ヒロシです…
      みんみんです…
      みんみんです…
      みん…
      み…



      ヒロシです…
      2023/05/25
  • あなたの職業がホスト(ホステス)だとして、接客中に、

    「初めまして、お父さん(お母さん)」

    と言う少年が突然目の前に現れたら、あなたはどうしますか?

    この物語はそこから始まる。
    (実際の本作は、ホスト→お父さん→あんたはどうする)

    ①は大笑い。一番好き。②〜⑤はあったかいなぁ。

    森沢明夫さん「大事なことほど小声でささやく」が好きなら、この作品も合いそう。(作家も物語の構成も違いますが、な〜んか、漂ってくる温かさに共通のものが。)

    ①宛先人不明
    七月。日が暮れたばかりの宵の口、一歩足を踏み入れるとそこは、ぎらぎらのこてこて。

    ②火気厳禁
    ホストをクビになった大和は、ジャスミンの計らいで関連の宅配会社に転職。そして進と一緒に新住居へお引越し。

    ③こわれ物注意
    進に友だちができた。でも目撃情報では、友だちと言い争いをしていたとか。どうする?お父さん。

    ④代金引換
    板状の重い箱を担いで、階段でアパートの3階へ。初対面は悪くなかった若い女の人だったのだが•••。

    ⑤天地無用
    ナナの言葉に同意し、残り少ない時間を甘えてもらおうとした大和と進に初めての親子喧嘩勃発。

    いやぁ、ホステス編も書いてくれないかな。

  • ホストの大和の元に突然息子が現れた!ホストをクビになり、宅配業に転身した大和は夏休みの1ヶ月を息子の進と過ごす、ほのぼの系ストーリー。
    進くんがとにかく出来た子供で…料理も上手だし、主婦並の節約家。大和はヤンキー上がりの元ホストで切れやすいが、急に現れた息子を受け入れ、真面目に働き、夏休みが終わる頃には息子と離れたくないなんて思ってしまういいキャラクター。登場人物が全ていい人で、嫌な気持ちに一切ならない癒し系な物語だった。
    こういう物語って、読むと元気になれるなぁ。

  • テレビドラマのノベライズみたいなお話だなぁ、というのが読み終えての第一印象。
    元ヤンでホストで突然小学生のパパになったヤマトが、宅配業のリアカードライバーとしてがんばる熱いひと夏の物語です。

    小姑的進がとてもかわいらしく愛おしい。
    試行錯誤しながら、少しずつ近づいていく二人の関係がいじらしくあたたかい。

    ヤマトパパの言葉、ときどきはっとするほどかっこいい。
    ないけどありだよねってくらいなのがおもしろくていいですね。

  • 全著書を読んだ訳じゃないからわからないけれど、坂木さんの本は読み易くて軽やかで、モヤモヤするような強いへんな引っ掛かりもなくて、軽い読書をしたい時にぴったりな印象。面白かった。

  • ヤマトと進が家族になっていく様子が微笑ましい。
    鈴木孝子先生の件は全然わからなかった。
    配達員さんに対してあまり色々なことを思ったことはなかったけど、こんなドラマがあるとは。
    お仕事小説としても楽しめた。

  • 「初めまして、お父さん」
    元ヤンホストの前に現れたのは、息子!?
    今まで存在すら知らなかった息子と、夏休みの間一緒に暮らすことになった『大和』。
    オーナーの計らいで宅配業に転職し、父親のメンツをかけて奮闘することに。

    しんみりしつつも最後はほっこりするのは、この作者なら心配はいらないね。
    いつもながら主人公たちの関係もそうだけど、脇が皆暖かくて魅力的なんだな。
    しかも宅配業の話も面白いんだから、満足できる一冊でした。

  • 宅配したる時にホストの時の癖が出ちゃう件とか笑った。だんだん親子らしくなって行かのがいい。

  • 坂木さんの本は先日読んだ【和菓子のアン】が初めてでした。
    もう少し坂木さんの本を読んでみたいなぁ~と思っていたところに、たまたま図書館で出会ったのが【ワーキング・ホリデー】。

    どんな話かも全く知らずに読み始めたのですが…
    止められない&止まらない!!

    元ヤンキーでホストの大和(やまと)を「お父さん!」と呼んである日突然現れた進。
    元ヤン&ホストの大和は宅配便の配送員に転職して(自分の意志ではないけれど)、父子で過ごすひと夏。
    面白くて、そして時々胸キュン!!読後にもほんわか~。大好きですこの感じ!

  • 「宛先人不明」
    夢が壊れていく時。
    目の前の客を人ではなく金として見るなら気にしないのだろうが、こんな話を聞いて笑っていられるのは仕事とはいえ人間として終わりだろう。

    「火気厳禁」
    本当にダサい姿は。
    誰だって調子が悪い日ぐらいあるだろうが、そんなの他人には分からないのだから限界だと思ったのであれば自ら一線を引いて話すべきだろう。

    「こわれ物注意」
    引き返せるうちに。
    その場に居ただけでなにもしていないというのは言い訳として一番多そうだが、何よりも無責任で考えることを放棄しているのと同じだろうな。

    「代金引換」
    気付いて欲しくて。
    どれだけの頻度で来店するのかではなく、顧客の一人になったからには何が何でもでも顔と名前を覚えて直ぐに思い出せないといけないだろう。

    「天地無用」
    残り少ない日々は。
    甘やかすのは散財して何かを与えることではないと聞いたのであれば、何も思いつかなかったとしても絶対にしてはいけないことだったろうな。

  • ハートウォーミングなお話し。
    最後ウルっときた。

    初めはヤマトのすぐ切れる所にイラっとしたけど、読むにつれ慣れてきた。
    笑える所もありで◎。

  • 前々から気になり、読んでみたが、面白く、親子愛が感じられるほのぼの系で良かった。ホストから宅急便ドライバーへと転職した大和、突如やってきた息子だが小学生らしくない言動がしばしば見受けられ、戸惑いを感じていたものの、不器用ながらも父親らしさも感じられ、進も子供な一面も見せるなど絆の強さも感じられる。宅配会社の人々、夜の世界のナナ、雪夜といった周囲の人たちも親子を温かく受け入れているのが良く、大和と小学生3人とのやりとりも面白い。自身もお世話になっている宅配便の世界、知られざる夜の世界が垣間見れて良かった。

  • 元ホストの宅配配達員ヤマトと、その存在を知らなかった息子進が、初めて一緒に過ごした夏休みの話。

    私にとって、坂木作品の3つ目。

    すっごく良かった。
    面白くて、ハートウォーミングで、すいすい読めました。
    ヤマトが本当にいい奴で、その他の登場人物にも悪い人がいないと言うのは、著者のテッパンなのでしょうか。
    元ヤン、元ホスト、でも、義理人情に熱いヤマトがとにかく魅力的。
    進のお母さんと会える日が来るのかな~と期待しつつ、続いてウインターホリデー読みます。

  • 大和と進の掛け合いが面白い。

    宅配便の仕事ぶり、ぎこちない親子関係、

    今後の2人が気になるー!

    サクサク読める1冊。

  • 文体の微妙さになかなか読み進められなかった森見のあとだけにこっちはサクサク読み終わった。「和菓子のアン」以来の2冊め。未婚の若い男性が突然「パパ」になる系の話は多いけど、元ヤンキーあがりのホストが奮闘ってなんかよかったなぁ。ヤマトが、ホスト時代から結構いい人だったから、そう思うのかもしれないけど。周りの、ジャスミン、雪夜、ナナちゃん、会社のみんないい人に囲まれてて幸せだと思った。進くんもただのクソガキじゃなくてちゃんと「お父さん」との絆ができて。育児は育自だねぇ。その後が楽しみだな♪

  • 久々の坂木作品。
    なかなか面白かった(^◇^)
    一見大人と子供が逆転しているような親子なんだけど、やはり大人は大人、子供は子供でした。
    脇を固めるキャラクターも良い味だしてるので続編が楽しみです(^◇^)

  • 元ヤンキーでホストの大和がホストを辞め宅配ドライバーとして奮闘。そして突然現れた息子との交流を描くハートフルな物語。著者の坂本さんは”ひきこもり探偵シリーズ”が有名な、プロフィールを公開していない方のようです。

    軽い文体で最初はなんだかなあと思いましたが、テンポがよく最後まであっという間でした。この本の一番のテーマは父と息子だと思いますが、大和が息子をおんぶして歩くシーン、そして、”間に合わなくても、せめて一回くらいおんぶさせろよ”、と思うところ、電車の中で読んでましたが目頭が熱くなってしまい困りました。特に息子のいるお父さんがぐっとくる本だと思います。私も息子がいるので、こうした”父と子”ものに弱いです。

  • 読むとほっこりする。ただ主人公が元彼とすごく似ているからなんだか微妙な気分になる笑

  • 明るく軽快な気分で読み進められる大人の青春小説。思えばデリバリーの方に思いを寄せることはなく、当たり前のように受け取ってしまっていたなぁと。デリバリーにもプロの技と努力や情熱が詰まっているんだなと改めて思いました。いつもありがとうございます!の気持ちを持たなくちゃ!

  • 未熟な父としっかり者の息子。正反対の親子だが、お互いを思いやり距離が縮まっていく様に心が温かくなった。息子や周りの人々との温かい掛け合いでとてもテンポよく読み進めることができたし、最後の別れは感動で涙が出た。要所要所で取るべきふるまい方や考え方が書かれていたのも心にしみた。続編も是非読もうと思う。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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