シューカツ!

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163275000

感想・レビュー・書評

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  • 就活をそろそろ考え始めているので、読んでみた。同じ就活の物語で「何者」、新卒の物語で「同期のサクラ」を読んだことがある。どれもフレッシュさの中にドロドロした対人関係や葛藤、苦悩などがある。やはり、展開は読んだことがあるものだった。
    でも、何気ない日々の表現がリアルで好きだった。特に、バイトのクレーマーやちょうどいいハズレ具合のOBOGの人物描写は面白かった。

  • なぜエピローグがあんな形になってしまったのか・・・

    物語のテーマからするといくらでも盛り上がらせることもできるし、肉付けし放題の部分なのでは。

  • 就活を控えた大学3回生です。この本は2008年に書かれていますが、今の就活生でも共感できる表現が随所に見られます。就活に対して不安しかなかったのですが、この本を読んで自分らしく頑張ろうと思えました。

  •  就職活動という避けては通れない道に果敢に立ち向かう7人。

     しかしひたすらにその厳しさを描くのではなく、恋愛や友情などごく日常的な場面も描かれている。そこには7人7色の人間模様が感じられる。
     学業に勤しんでいても就活に必死でいても仕事に追われていても、私たちは人間なのだ。それだけに生活が、人生が塗りつぶされているわけではない。そのようなメッセージ感じる。

     最後に、主人公が人生の分岐点に立たされたまま物語が終わるのもおもしろい。主人公にとってのこの物語の結末が複数あるまま、その選択は読者に委ねられる。
     いつか、この本を読んだもの同士で、主人公のこの後の物語についての話をしてみたいものだ。

  • 前からの読んでみたかった本。10年一昔、と考えると少し前のお話になるのかもしれないけど、大学生の就職活動の現状が垣間見れた気がした。いまはオンラインとかが普及して、また形態も変わっているんだろうな。
    最後の終わり方もいい感じだった。千晴がどこの会社に決めたのか、千晴と良弘はどうなった?プロジェクトチームのみんなのその後は??気になるから続編が読みたいなぁ。

  • 2021.09.21

  • 仲間7人でシューカツチームを結成しマスコミ関係に全員がうまくいくように願う。色々な情報を共有して共に戦うことは、良いことだと思う。時代により就職の大変さ、厳しさは違うが昔から基本的な事は変わらない。人事の人は、この人となら一緒に働きたいと思う人を選ぶものである。

  • 仕事も会社も、わからない。
    でも今、闘うしかないんだ。
    水越千晴、鷲田大学三年生。
    仲間七人で「シューカツプロジェクトチーム」を結成した。
    目標は全員で、最難関マスコミ合格。
    (アマゾンより引用)

    いやいや、結論出してよ

  • 就活に関する話で読みやすかった。どんどん読めた。自分はここまで過酷で深刻な就活ではなかったなと感じた。もう忘れちゃってるだけかな。。。笑
    運よくいい会社に滑り込めてよかったなと感じた。ほんとの運が良かった。よすぎたね。後悔も悔いもないのにそんなに辛くなかった。そんなんで良かったのかなとも感じるけど、それを正解にするために今後頑張っていこう。

  • 2021年3月31日読了。マスコミ系を目指す「シューカツプロジェクトチーム」の7人の男女、その活動の行方は…。「勉強した者・試験に合格した者が正義」だった学生時代から、企業から一方的に判断される理不尽な世界に突然放り込まれるシューカツとは、確かに魅力的な小説の題材に思えるが、あまり作品がない気がするのはそれを我が事として体験できる作家が少ないから?持って生まれた容姿や才能でうまく行く人は徹底的にうまくいったり、一つの失敗で全てが台無しになり後悔してもしきれないがとにかくそれを教訓にして進むしかないとか、引きこもって活動できなくなったりとか、女性のシューカツをリアルに感じさせる描写はさすがこの著者だが、逆に男子学生のIT系企業へのシューカツを小説に書いてもきっと嘘くさくなってしまうのではないか。7人の登場人物の中であまり物語に絡まないメンバーがいるのも気になるが…そんなもんか。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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