- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163280509
作品紹介・あらすじ
広告代理店で働くシングルマザーの種本千晶は、社内でも将来を有望視されているディレクターだった。彼女には喘息で苦しむ保育園児がいたが、大切な会議に出席するため子供を家に置いて出社し、死なせてしまう。子供に傷などもあり、検察は千晶を「保護責任者遺棄致死罪」で起訴。有罪になれば、三年以上二十年以下の懲役刑となる。市民から選ばれた裁判員たちは、彼女をどのように裁くのか?そして読者の貴方は、有罪無罪どちらに手を挙げるか?法曹関係者もうならせたリーガルサスペンス。
感想・レビュー・書評
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裁判員制度に着眼し、裁判の進行を中心に描かれた興味深い内容。
派手な事件ではなく母親が喘息持ちの息子を不注意から死なせてしまい、母親の過失ににどれだけの罪が課せられるのか注目される。
読み手によっても、様々な憶測や主観的な意見でそれぞれ違った考えがあると思う。
盲点によって真実が置き去りにされてしまうかもしれず、人が人を裁くことの難しさを思わずにはいられなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔に読んで忘れてました。。
事件ではなくて裁判員制度の実例みたいな
感じでした。
こう、消化不良が残りましたな・・・。 -
わーい夏樹静子の新刊だ!ミステリだ!と思って読んだらあまりミステリではなくがっかりしました(図書館で借りたので帯やあらすじを見ていない)。
裁判色が強すぎて、話題の裁判員裁判を小説にしてみましたって感じ。悪意があるわけでもないし被害者には罪がないし、なんとなく読んでて楽しくない作品でした。ミステリじゃないと思えば、まあ。 -
子どもを喘息発作で死なせてしまった母親の量刑を問う
くどい -
裁判員になるとこういうことになるわけだ。むむ~
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資料ID:21101289
請求記号: -
久しぶりに違う人の本読みました
勉強になりました -
裁判員制度がテーマ。内容の知識なく読み始めたが、ぐんぐん引き込まれてしまった。最後にどんでん返しが来るのかと思ったが、意外とあっさりだった。田中好子主演でテレビ化されたドラマも見てみたい。
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……で?と言うのが一番正直な感想でした。
意外な真実が明かされるところはビックリしましたが、
この本全体を読んでも何が言いたいのかさっぱり分かりませんでした。
裁判員制度について詳しくなったり、
判決を下すことは難しいんだなあなんて思ったり、
感じただけのような気がします。
でも、この本を読んでいる間中、私も結構マジになって考えました。
被告人にどんな罪が相応しいのかとかそういうことではなくて、
被告人が置かれていた状況で、一体どんな気持ちだったのか。
そして考えても、もちろん分かるはずはないのです。
誰かのことを真剣に考えるということは、普段しないと思いました。
それはあまりにも疲れることだし、答えのないクイズのようなものです。
それに張本人ですら自分の気持ちなんて正確には把握してなかったりします。
けれど真剣に慮ることは必要なのです。
些細なことでも人を左右してしまうかもしれません。
被告人だって、前々からこんな風に周りの人に考えられていたら、
被告人席に立つことも無かったかも知れないなー
なんて、つまりこういうことを考えさせたかった本なんでしょうか笑