ドラゴン・ティアーズ──龍涙

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1070
レビュー : 171
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163283500

感想・レビュー・書評

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  • マコトになりたい

    とIWGP読む度に思います。


    衣良さんは
    社会現象とりわけその時代時代の旬な時事問題をうまく
    盛り込んで面白い読物にしてしまうのが凄い。

    ホームレス、風俗業界、外国人労働者・・・といった
    “透明人間”が物語の主人公。

    見えないあるいは見ようとしないだけで
    透明人間は自分の周りにも、あちこちに
    いるのだろうと思い知らされた気がする。

  • 久し振りに読みました。
    相変わらずの池袋とマコトとタカシとお袋にほっとします。

    が、まさかの妹。

    あっさり妹。

    そう来る?

  • 茨城の奴隷工場から中国人少女が脱走した。
    250人の研修生の強制送還までタイムリミットは一週間。
    捜索を頼まれたマコトはチャイナタウンの裏組織“東龍”に近づく。

    IWGPシリーズ7作目。

  • このシリーズも9作目とあって、すっかりフォーマットが出来上がっている感じだ。著者もとっくに巡航速度に入っているようで、毎回時事問題を取り上げてはすっかりキャラの際立った面々を使って上手に物語に仕上げている。今回は、エステ詐欺、ワーキングプア、出会い系、中国人留学生の4話。最後の1話が長めで読み応えがある構成も踏襲されている。今更驚きがある訳でもないが、それでも楽しく読めるのは創り込んだキャラの魅力のなせる業か。それぞれのシチュエーションでマコトやキングや母ちゃんが登場すれば、物語がどこに辿り付くか分かってはいるが安心して楽しめる。

  • 「キャッチャー・オン・ザ・目白通り」…メディアで人気のエステティシャン・ブラッド宮元はキャッチセールスで高額な化粧品を売りつける詐欺師。被害者の会の女性たちからの依頼でマコトはブラッド宮元の会社の実態を突き止め、化けの皮を剥がすことに。マコトとタカシがキャッチになって潜入する。リバーとコリン。良いコンビ。久しぶりにラジオ登場。なんかこういうのがIWGPっぽい。ブラッド宮元の裏の顔を盗撮し、動画サイトで投下。さっくり終わるけどすごく池袋っぽい夏の爽やかなお話。
    「家なき者のパレード」…季節は秋。マコトがホームレス襲撃事件を追うお話。タカシからの紹介で支援組織ボランティア代表のヨウスケと知り合う。ホームレスが連続して何者かに襲われている。でもマコトが話を聞こうとしても誰も口を割らない。それどころか余計な被害も出てしまう。やっと事件の真相に近づいたマコトは手帳を使った失業保険詐欺を仕組んだ建設会社へのデモ行進を決行。家なき者たちのパレードが始まる。そこからはとんとん拍子。Gボーイズたちの協力もあって脅しに成功。最後、マコトと腕を折られたガンさんが一緒にフルーツ食べてるところ好きだなあ。そういうことするから、マコトが好き。
    「出会い系サンタクロース」…母親がパチスロにはまって作った借金返済のために出会い部屋で働くアヤとそんなアヤに惚れた彼女いない歴28年太っちょサラリーマンのヒデト。借金のカタに援助交際を強要する店。そこからアヤを助けるためにマコトとヒデトが話をつけにいく。サルの協力もあって交渉(脅し)成功。ヒデトとアヤがなんか純愛っぽくて可愛い。ほっこりする12月のお話。
    「ドラゴン・ティアーズ―龍涙」…茨城の工場で研修生として働いていた中国人少女クーが逃亡し池袋にいるという。研修生全員の国外退去を避けるべくクーを探しに来たアドバイザーのリン。日本の工場で働く外国人労働者の実態、安すぎる給料、日本人がやりたがらない仕事。何だかいろいろ考えさせられるお話だった。私たちがいま、安くていいものを手に入れらるのは、そういう実態があってこそなのかと。なんだかなあ。父の手術費用を早く稼がなければいけないクーは池袋のクラブで働いていた。でもそれは不法就労。事情を知ったマコトは揺れる。マコトのお母さんのなんとも潔い決断で、クーは真島家の養子になって日本国籍を取ることに。リンは何か裏があるかと思ったけど、心の優しいイケメンアドバイザーだった。マコトに妹ができた。なんだかビックリしたけど、春のとても優しさに溢れたお話。

  • 時事ネタというか
    現実を入れ込み過ぎな印象。

  • 安定した面白さ。マコトとタカシのやりとりが微笑ましい。

  • リンはどうなるんだろう? マコトにはもう策は無いのかと思っていたら、流石マコトのかーちゃん。という感じでエンド。良かったな、リン。ちゃんちゃん。

  • 久しぶりにIWGPシリーズを読みました。
    安定した面白さですね♪

    クスッとさせられたり、
    ワクワクさせられた挙句に、
    ホロっとさせられる。

    ブクロ、最高。

  • 文の書き方もけっこう面白くて内容も面白かった。機械があったら他のも読んでもいいかなー。

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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