フランス料理を私と

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163418605

感想・レビュー・書評

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  • 読む前は難解な本なのか…と思いましたがいきなりのカラーの料理ページに驚きつつ、対談部分はとてもすんなりと読めました。それにしてもここで取り上げられている問題が現代にそのまま継承されていると思うと…。

  • 贅沢な内容と製本。
    伊丹十三が辻調の先生と一緒に
    対談相手の家に押しかけて
    豪華フランス料理を作り、それを食べながら
    高尚な話を繰り広げようというもの

    「フランス料理」玉村豊男 
    「育児論」岸田秀 
    「神話学」北沢方邦 
    「日本人論」佐々木孝次 
    「言語学」西江雅之 
    「進化論」日高敏隆 
    「契約」山本七平 
    「精神療法」福島章 岸田秀 佐々木孝次 
    「都市論」槇文彦 
    「男と女」山本哲士 
    「小津安二郎」蓮實重彦 岸恵子 
    「錬金術」種村季弘 辻静雄

    ああ、こうやってみると伊丹本人を含めて
    亡くなった人が多いなぁ

    1987年の本で2500円
    戸塚ヨットスクールの話が出てくる

    それにしてもフランス料理ってすごいなあ
    いきなりバターを入れるとつながりが悪いので生クリームをまず入れるとか
    煮詰めて煮詰めて煮詰めるとか
    舌平目の肉に舌平目のすり身を重ねるとか
    30リットルの水がヴィヨン5リットルになって
    2.5リットルのコンソメになる

    9 ザリガニの背わたのとり方
    12 バターと生クリーム
    36 野菜を入れすぎない。甘み出ちゃう。魚のソース

    42 コリアンダー、ギリシャ語の虫から。コリス。アラグレク
    56 鳶が鷹を産んだ、欧米人の親は喜ばない。日本は親子連続性
    77 料理の三角形。生、火にかける、発酵、レヴィ・ストロース

    103 一貫性のなさ、相手の関係がすべて、というのだけ一貫
    116 西江、原型明らかならなんでも食べる
    126 食べないとまずい、というより酒飲まないとマズイ、というのが多い

    220 軍隊とヨットスクール、「絶望的だな」
    252 魚料理に肉のダシは結構使える。逆は絶対ダメ
    278 フードプロセッサー、便利になった

    284 ソリレス、鶏で一番うまい部分
    285 鍋の大きさ、とても大事。舌平目は隙間が出来ない鍋使う
    306 大根が車に乗ってやってくる、小津→岸恵子

    「早春」の話
    食べ物とストーリーが絡み合い話が進む
    男二人が延々語るけど、岸恵子は「そうだっけ?」
    クランクアップしてからその後は一回も見てなくて対談前日にビデオで見直す。

    329 フランス料理と錬金術。最初は肉も魚もちゃんこ。17世紀に分離
    出しをとっていこう、というのは18世紀
    335 プレロ-マ
    338 江戸前、大工さんの料理。つまみ食い。女性がいない、
    ジョンウェインの西部の料理みたいな、弁当を持たない世界

  • 料理がおいしそう

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著者プロフィール

1933年生まれ。映画監督、俳優、エッセイスト、テレビマン、CM作家、商業デザイナーなど、興味のおもむくままに様々な分野の職業に分け入り、多彩な才能を発揮。翻訳も多数手がけた。1997年没。

「2020年 『ちょこっと、つまみ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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