- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163666105
感想・レビュー・書評
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2011/11/22
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── 佐藤 愛子《「血脈」と私 20050115 文春文庫》
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1年半くらい前に本編を読む。佐藤愛子さんを含めたその家系の破天荒な人々に圧倒された。物語として自分のこと、縁者をここまで書くことは、たいへんな労力であっただろう。
ー「血脈」を書くことによって厄介な一族を理解しようとした。結果として愛することなのだと今になってわかります。-
ー人間はみな、大きな矛盾を抱えて生きている。六十五くらいで人間の矛盾を抱えて生きているもんだという認識を持つんだー
愛子さん自身、男っぽい考えのさっぱりした方と思うけど、少し前にNHKのインタビューで「美しいものだけ覚えていればいい」とおっしゃっていた。すごくいい言葉だと深く印象に残っている。 -
「血脈」を書き上げた後、作品についての講演や、対談、写真、系図などをまとめたもの。
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長作であった血脈の読了後、「血脈と私」という本までも出版されていると聞いて勇んで借りて読んだ。
総集編と作者の意向といったところか。
実際、本編の方が面白かったのでなんとも言えず。