素数ゼミの謎

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 743
感想 : 135
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163672304

作品紹介・あらすじ

アメリカに、13年、あるいは17年に一度だけ何億匹も大量発生し、数週間だけ凄い声で鳴き交わして死んでゆく、へんてこなセミがいます。どうしてそんなに長い間地中にいるの?13年と17年なのはなぜ?日本人の科学者が初めて解いた、奇妙な「素数ゼミ」の秘密。

感想・レビュー・書評

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  • 17年周期、13年周期で大発生!! 「素数ゼミ」の謎を日本の研究者が解明した!!(tenki.jpサプリ 2016年08月18日) - 日本気象協会 tenki.jp
    https://tenki.jp/lite/suppl/romisan/2016/08/18/14811.html

    『素数ゼミの謎』吉村仁 石森愛彦 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163672304

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      goya626さん
      チリに帰れないコトも、、、と思ったのですが、猫の記憶違いで、パブロ・ネルーダはチリで。。。
      goya626さん
      チリに帰れないコトも、、、と思ったのですが、猫の記憶違いで、パブロ・ネルーダはチリで。。。
      2021/05/18
    • goya626さん
      ネルーダが出てくる郵便配達夫の映画がありましたね。
      ネルーダが出てくる郵便配達夫の映画がありましたね。
      2021/05/18
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      goya626さん
      はい。素晴らしい作品です、、、
      goya626さん
      はい。素晴らしい作品です、、、
      2021/05/19
  • 私たちが目にする蝉は、
    7年もの間暗い地中でじっと青春を待ち続け、
    ようやく羽化(成虫になること)して、
    太陽の光を見た日から2週間、
    力いっぱい鳴いて死んでいきます。

    この本の主人公「素数ゼミ」は、13年または17年も
    地中で羽化する日を待ち続けます。

    第一の謎「なぜこんなに長年かけて成虫になるのか」
    氷河期の寒さが理由。

    第二の謎「なぜこんなにいっぺんに同じ場所で大発生するのか」
    冒険心があるセミは残念ながらみんな死に絶えてしまい、
    臆病で故郷からはなれずに仲間のいるところいるところへ
    集まったセミだけが子どもを残せた。

    第三の謎「なぜ13年と17年なのか」
    最小公倍数が大きく、交雑の回数が少ないことになる。
    (19年以上では長すぎる。)

    とてもわかりやすい面白い内容。
    石森愛彦さんの絵もさすがです。

  • 中2の息子用に借りてみました。
    図書館の検索で『素数』で検索したもので、、、素数ゼミナールだと思ってたら、蝉の話でした。アメリカで13年、17年毎に大発生する蝉のお話でした。何故発生する間隔が素数なのでしょう。

     素数は興味あるけど、蝉には興味ない私でもスラスラ面白く読めました。小学生向けの本なので、中2の息子も30分くらいで読み終わってました。

  • 13、17年おきに大量発生する素数ゼミの謎を分かりやすい言葉とイラストで紹介する本です。なぜ素数なのか?なぜ長く地中で暮らすのか? 様々な疑問を丁寧に解き明かします。

  • 以前、アメリカのある地方の町がセミだらけになっている映像を気味悪くみた憶えがある。13あるいは17年毎に大量発生するらしい。その数字の意味をこの本で知ったときは、セミってスゴイ!!感動でした。日本のセミの7年も地下にいて地上で一週間の命というのもドラマチックなのですが・・・暑い夏のセミの声、少しせつなく聞けそう。(R)

  • ()

  • そろそろ素数ゼミの当たり年だなあと思ってたら、丁度アメリカ東部大発生のニュースが流れてました。
    最高で数兆匹の孵化もあるそうな。

    アメリカのセミは13年と17年周期で大発生する。その謎を仮説を立てながら検証していく。

    ・地球の壮大な歴史
    セミの登場は古生代の石炭紀(約3.6億年前)
    ←危機!第四紀更新世(約180万年前)氷河時代
     成長に必要な温かい日にちの減少。
    レフュージア:氷河期の影響を比較的受けなかった避難場所のような地域。待避地。

    ・数字の不思議
    孵化する時間がズレるとパートナーに出合えない。
    13と17の秘密。素数こそが生き残りのカギだった。

    ・進化の不思議
    温かくなった孵化しようスイッチ→時間がきた孵化しようスイッチへ。

    ☆いま、ヒトが引き起こしている環境の変化がセミにどのような影響を与えるか。
    ☆地球の歴史からセミの進化を考える。←でっかい!

  • アメリカに、13年周期、17年周期で大量発生する、素数ゼミと呼ばれるセミがいるそうです。

    なぜ、13年と17年という素数の周期で、いっぺんに同じ場所で大量発生するのか?その謎に迫った本です。

    地球の歴史と生命の進化の関係の壮大さと、壮大な中にある完璧な法則性に、感動しました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      kuーmin19584さん
      この記事を読んでいたところ、、、

      自然の驚異を楽しみたい、17年ごとに大量発生する米国の周期セミ | ナショナ...
      kuーmin19584さん
      この記事を読んでいたところ、、、

      自然の驚異を楽しみたい、17年ごとに大量発生する米国の周期セミ | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
      https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/photo/stories/21/051200029/
      2021/05/14
  • NDC486.5
    「アメリカに、13年、あるいは17年に一度だけ何億匹も大量発生し、数週間だけ凄い声で鳴き交わして死んでゆく、へんてこなセミがいます。どうしてそんなに長い間地中にいるの?13年と17年なのはなぜ?日本人の科学者が初めて解いた、奇妙な「素数ゼミ」の秘密。」

    ・表紙が大人っぽいけれど、イラスト多くフリガナもあり、わかりやすく説明してくれているので、小学校中・高学年でも読める!きっと友達に話したくなる^^

    目次
    1章 アメリカの奇妙なセミ
    ・不思議な生き物、セミ
    ・50億匹のセミ!?
    2章 小さなセミの秘密
    ・アメリカ中がセミだらけ?
    ・謎を解くカギは「気温」?
    ・とてつもない時代「氷河時代」
    3章 セミの歴史を追って
    ・祖先ゼミの受難
    ・不幸中の幸い「レフュージア」
    ・奇妙な性質のはじまり
    4章 素数ゼミの登場
    ・13と17の秘密
    ・「素数ゼミ」の登場
    ・魔法の数字の不思議
    5章 そして、現代へ
    ・長い旅の末に
    ・終わりに―「進化」ってなんだろう

    著者等紹介
    吉村仁[ヨシムラジン]
    1954年生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学研究員、インペリアル・カレッジ個体群生物学センター研究員、千葉大学客員教授などを経て、静岡大学工学部教授およびニューヨーク州立大学併任教授。数理生態学が専攻で、進化理論を研究している。セミのほかにも、さまざまな動物の行動を進化的な数理モデルで解析し、多くの研究論文を発表している

  • すごくわかりやすく、納得のいくような説明で面白かったです!
    元々読みたくって、学校の図書室で探していたら、ありました。図も入ってるし、内容もまとまっていて「こういうことだからなのか!」と読んだら、すぐわかりました。絵も細いけど可愛くて好きです。
    あまり長くないので軽く読めます。

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著者プロフィール

静岡大学 工学部

「2010年 『未来コンパス 13歳からの大学授業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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