- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163677002
感想・レビュー・書評
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相変わらずの内田節。
発刊は2005年でちょうど10年前。
10年前は17歳で内田樹のことはおろか社会の情勢もなにも分かってなかった(今でもさしたる違いはないけれど)。
10年後の今読むからこそ見えてくることもあるし、自分自身が感じられることもあった。
内田さんの本は読みやすくて一気読みしたくなる。
難解な文章もたまには読まないとと思うけれどなかなか気が向かず…
読書の習慣がなくなって久しい今、リハビリの一冊になってくれれば嬉しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現代思想を使って世の中を見るってこうやるんだよ。楽しい上に生きやすいぜと訴える本。同じようなことをプロレスの分野ではターザン山本氏が1980年代終盤〜1990年代前半に実践。内田樹氏は20年後に甦ったター山の亡霊ないしは生き霊なのではないか???
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内田樹の著書は文章に端折りが無いので非常に読みやすい。読者を意識して書いていることがよく分かる。
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章により出来不出来の差が大きい気がする。
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これで内田氏の貴族と大衆についての話を読んで、前から気になってたオルテガの大衆の反逆を注文。あんまり読める気はしない。
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寝ながら学べる構造主義のあとに、内田樹さんに再会した本。2005年、夏のことだった。
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内田樹のエッセイ集。というより、本人がブログに小泉政権時代(2004年~2005年)に書き散らした文章を編集者が取捨選択してまとめたもの。というより、内田さんの本はほとんどそういうスタイルらしい。ということで、いろんな著書等での発言と基本的には同じような内容が多い。専門と関わる哲学の話とかはちょっと読んでも分からないけど、個人情報保護だとか、国益と君が代問題とか、英語教育での会話偏重傾向とか、学校の危機管理問題とか、その辺は面白かったかな。
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最初から最後まで、「脳みそが溶けそうな」興奮に満ちた本だった。これは内田樹の著作の中でも、上位に入る面白さと言ってよいと思う。
ニーチェとオルデガの大衆論の差異。
フッサールの『他我論』とレヴィナスの『他者論』の差異。
哲学的巨人たちが遺した世界観を、見事に読み解いてくれる。