- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163688602
感想・レビュー・書評
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『文献渉猟2007』より。
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図書館の除籍本
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2・26事件って、青年将校がクーデター起こそうとして失敗した事件だっけ?
あれ?それって5・15だっけ?
いや、違う。
だって、犬養毅が殺されたのは言いやすくないほうで、言いやすいほうは未遂だったんだから、にーにーろくが未遂で、ごーいちごが犬養毅……って、あれ?どっちも言いやすくね?
……という程度の知識しかないアホな俺でも楽しく読めた。
嬉しい。 -
日本の歴史の転回点の1つとなった2.26事件。
その残されていた録音板から紐解く、
盗聴されていた会話から何が見えるのか。
そして、この事件にかかわった人、
この盗聴にかかわった人のその後の人生。
読み応えある文章で、ぐいぐい引き込まれました。 -
著者は、ドキュメンタリー「戒厳指令『交信ヲ傍受セヨ』二・二六事件秘録」(1979年)、「二・二六事件 消された真実―陸軍軍法会議秘録」(1988年)をてがけた元NHKプロデューサー。本書は、その後の調査・取材を踏まえて成ったものである。
最大の焦点は、「2/29北→安藤」と記された録音盤に残された通話が、本当に北一輝からかかってきたものかどうかだ。この傍受記録は北が安藤大尉(事件首謀者の一人)に資金提供を申し出たものとされるが、北は2/29の時点では既に逮捕されていたし、軽々しい言葉遣いが北に相応しくない。かくして著者は、この通話を憲兵隊が北の名を騙った偽電話であると断じ、偽電話の意図を次のように推測する。
「この電話は、事件後、裁判の証拠となる可能性をもある程度見越した上で、北一輝を反乱の首謀者に仕立て上げるための、謀略的な意図を秘めていたのである」
それでは、なぜ北を首謀者に仕立て上げる必要があったのか。著者は、蹶起部隊をめぐる軍内部の混乱を糊塗するため、北ら軍外部の「不逞の輩」に「純真な将校」が指嗾されたという構図を作出する必要があったと考える。軍法会議の強引な訴訟指揮を考慮すると、確かにその可能性も捨て切れない。しかし、事件直後の29日に早々と謀略電話をかけられるものか、判断に迷うところではある。 -
本書は紛れもなく、歴史モノのノンフィクションなのですが、偶然発掘した戒厳司令部の盗聴テープをつてに、事件の背後に潜む謎を解き明かそうとする過程が、よく出来た推理小説を読んでいるが如く、心に躍動感を覚え、楽しめました。
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よく「変わっているね」と言われますが、幕末〜昭和の歴史に非常に興味があります。
というと、勘違いする方もいらっしゃるようですが、、、
たまたま二二六事件にふと好奇心を持ち、Youtubeで1979年にNHKで放送された
『戒厳指令「交信」ヲ傍受セヨ 二・二六事件秘録』を見たのがきっかけでした。
歴史の授業で触りだけ聞かされる「二・二六事件」ですが、これが大きく後の日本を変える
ターニングポイントになっていた、ということは知りませんでした。
1979年に、NHKで発見された20枚にのぼるレコード。それにこの二・二六事件前後に関係者の
電話でのやり取りが盗聴された上に録音されていた、というところから事件の背景、そして事件の
真の首謀者は一体誰だったのか、というところまで、その当時生きていた関係者に取材をしたり、
開示された関連資料をもとに書かれた本です。
軍が政治や財閥を排除してしまうことになってしまった、そしてそこで「利用された」青年将校
たち。二・二六事件に関する本はたくさん出ているようですが、これは非常に分かりやすく
事実残った証人や資料を基に偏見少なくまとめられているのではないかと思いました。
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件のドキュメンタリーが少し前にアーカイブスで再放送され、それを見ていたので興味があって読んだのだけれど・・・「登場人物一覧」のようなものがついてればもっと読みやすいのにな。