音をたずねて

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 28
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163698700

感想・レビュー・書評

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  • すごく楽しかった!
    “sceneless”(三宮さんの造語。目が見えない方のこと)である三宮さんによる、音がテーマのお仕事インタビュー系メインなエッセイ。
    楽しさとわくわくに溢れたエッセイで、どの章も好奇心できらきらしてる!
    三宮さんの好奇心いっぱいでお茶目(?)なお人柄によるものなんだろうなぁ。
    つらい体験や悲しい経験ももちろんおありのようで、楽しむためにたくさんの努力をしていらっしゃるのもすごく感じた。その分なのかな、このエッセイはわくわくに満ちていて素敵!
    やっぱり楽しむための努力は忘れちゃだめだなぁ。

    どれもすごく楽しかったけど、ヤマハのピアノ工場見学「ピアノの故郷をたずねて」と、柘植櫛専門店の職人さんを訪ねた「柘植櫛で爽やか!」、テレビの音響効果マンの方へのインタビュー「効果マンの職人芸」が特に好き。

  • 2012年7月1日

  • 目の不自由な筆者がさまざまな体験を美しい表現で奏でるエッセイ集。印象に残ったのは花火大会、ピアノだったか楽器の工場見学。5感どれかが不自由な人はそれ以外の器官がすごく鋭敏になる。音楽家のように。それが私達に感動を与える。目が不自由だということはどんなことか違う視点から物事をみるきっかけにもなる。

  • 視覚以外の感覚で世界を把握することをダイアログ・イン・ザ・ダークでちょっとばかり体験したけれど、著者の清明で魅力的な文章力(表現力)にまず感動。鈴を作る人や鼈甲職人を訪ねる、中国茶を味わう、ピアノ工場見学、櫛屋さんなどの訪問取材記。花火の音で空の大きさを知り、花火を愉しむなどいろいろな体験を描く。著者のイノセントな好奇心と行動力、鋭い感性そしてお人柄に酔える。「時報のお姉さん」へのインタビューで、彼女は時報や留守番電話などの音声ガイドを職業とする方のその声を特定する。「単に高く澄んでいるにとどまらず、滾々と湧き出す泉の水面に手を入れたときのような弾力と爽快な透明感」があるそうだ。鼻濁音の発声も大事とのこと。私は耳音痴なのか?この本からDIDで水を触覚で感じた感動を思い出していた。

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