浮き草デイズ 1

  • 文藝春秋
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感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163702308

感想・レビュー・書評

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  • たかぎなおこ本はけっこう読んでいるので、今の人気が出る前にはこんな日々があったのか~と少々驚いた。ゆるく描かれているプロレススーパースター列伝。

  • 「ひとり暮らし○年目」「上京はしたけれど」と似たような話だった。いっそタイトル「上京はしたけれど2」でも良かったんじゃないだろうか?
    都会でおしゃれな暮らしをしながらイラストレーターになることをを夢見て上京した著者が、なかなか仕事をもらえないで金銭的に困窮する現実に直面し、いろんなアルバイトを転々する。
    他人の私が見ても「なんでそんなに楽観的なの?」とハラハラしてしまうが、どこか気ままで楽しそう。

    そんなに明るい内容でもないのに、さほど悲壮感もなく、作者にシンクロしながら読める。
    この当時のふわふわした時代感と夢にチャレンジする若さが、良い雰囲気出している。
    若さと夢があるってそれだけで生きていく上で強みになるんだな。
    なんだかんだで、エッセイ漫画家として成功する才能も持ち合わせているし、郷里に優しい家族がいて心底うらやましい。
    美術系の短大に出してもらったうえに、専門学校にも通わせてもらえて、無計画な東京一人暮らしも許してもらえて、時々様子を見に来てくれるって
    本当に家族に愛され、大切に育てられたお嬢さんなんだなぁと羨ましくなる。

    バイトの面接がうまくいかず落ち込んで気晴らしに街に出かけるエピソードが心に残った。
    気軽に誘える友達もいなくショッピングするお金のゆとりもなくただぶらぶらするだけで、高層ビルの展望台から東京の街を一望して部屋に戻りチャーハンを食べゴミを出して、外から自分の部屋の明かりを眺めてベッドに入る
    「細やかで小さな光だけど今の私にはここが大事な居場所なんだ」と思いながら眠りこむ。
    この余韻を残したラストシーンがとても良い。

  • 読みやすくてサラッと読めます♡クスッと笑えます☺︎

  • 絵柄が可愛いので小さい子でも楽しく読めます!

  • たかぎなおこさんの下積み時代のお話。楽しく面白く読ませて頂きました!苦労時代のお話なのに、面白い!なんて言っちゃだめかな?

  • 2020.04.07

  • もうね、ほんとに応援したくなっちゃう。
    もう現在は売れっ子になって旦那さんもお子さんもいて、ほんとに良かったねって安心して読めるけど。
    ポンとひとり上京してきて親の仕送りも断り、家賃と生活費で暮らしはいっぱいいっぱいでバイト三昧の日々。(このバイトの漫画が面白い、怪しい幸運を呼ぶキーホルダーとか、効果を聞かれたら”全国から喜びの声がたくさん届いてます”というのか…なるほどね)売り込みのイラストも描けないという本末転倒な日々に焦る著者。
    わかるぅ。
    一人暮らししたこともないのに、痛いほどわかる。
    浮き草デイズ②も楽しみ〜

  • 共感できて、面白かった。

  • WEB漫画で存在を知ったのだが、彼女の描く食べるシーンは本当においしそうで。

    その後、親が年取ったり、犬のを読んだり
    あたりまえだけど、それを共感あるあるで描けるのにも惹かれて。

    一人暮らしシリーズも読んだけれど
    彼女のフリーター?時代をこんなにも描き切った本作が一番強烈かも。

    母親のお金がなくギリギリだと人間すさむ、というのが本当に。。。
    家賃光熱費、本当にでかいんだよなぁ。。。
    しかも今は引き落としだから、チマチマおろして。。。

    ほっこりと、でもしんどさと、でも暗くなりすぎず
    ちょうどいいなぁ。。
    という感想

  • なんだかんだ定期的に読み返してしまう本。
    自分に娘がいたら?想像して泣いてしまうほど感受性が豊かで、でも自分の道は自分で決める。嬉しいことも辛いこともある生活の中でちょっと楽しみを見つけて、とりあえず生きていく。そんなたかぎさんが好き。

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著者プロフィール

たかぎ なおこ:1974年、三重県生まれ。イラストレーター。おもな著書に『150cmライフ。』『ひとりぐらしも5年め』『愛しのローカルごはん旅』『マラソン1年生』『海外マラソンRunRun旅』『ひとりぐらしも何年め?』『(お互い40代婚』(KADOKAWA)『浮草デイズ』『はらぺこ万歳! 』(文藝春秋)、『ひとり暮らしな日々』(主婦と生活社)、『へなちょこ手作り生活』(白泉社)など多数。

「2023年 『おかあさんライフ。 今日も快走!ママチャリ編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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