奈良の雑貨とカフェの店「くるみの木」の終わらない旅 私は夢中で夢をみた

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163714103

感想・レビュー・書評

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  • 奈良の雑貨とカフェの店「くるみの木」のオーナー石村由起子さんのエッセイ。
    専業主婦だった石村さんは、ある日人生を変える場所に出会います。その場所との出会いによって11歳のときに日記に書いた夢をどんどん具現化させていく石村さんの行動力がすごい!
    石村さんのおばあちゃんの「これができたら、次に行っていい。これができないなら、次はない。」という言葉がとても心に残り、自分にも言い聞かせています。
    石村さんは、思いついたことをノートに書き留めておくことで自分の思いや願いを自覚して、具体的な夢を育てているそうです。マネしたい。
    奈良に行ったら、必ずくるみの木に行きたい。

  • 女性が定年まで勤め上げたり、会社を経営したりすることが、今まで以上に特異だった時代に、専業主婦だった30歳の年齢で、ふとした物件との出会いから奈良に雑貨とカフェの店『くるみの木』を立ち上げ成功させた著者の回顧録だ。
    著者は私の母親と同年齢であり、かつ、カフェを立ち上げようと決意した年齢は、今の私の年齢にとても近しい。
    どう引き比べても、そのバイタリティ、幸運を呼び寄せる力、不屈の精神力と良い人間関係を築くパワー、思考の切り替え方、何もかもが自分には持ち得ないもので、もう感心を通り越して唸りたくなってしまった。
    まだカフェという言葉もなかった時代に、自分の好きな場所を作り、逆風にめげず、周囲の手助けを柔軟に得て、機を逸さず、メディアからはわかりやすく<成功者>となった著者は、それでも「自分はすべてを手に入れたわけではない」と奢らず冷静に人生も振り返る。
    確かに、事業は成功していても、単純に成功者、と言い切ってしまうのは乱暴だろう。それでもある種の輝きを感じずにはいられない。
    こういう本を読むと、何かを成し遂げる人は基本的な部分をとても真面目にこなしていたり、しっかりした思考と、驚くような思い切りを持っていることが多いように思う。
    仕事も生活もきちんとすること。上手に手は抜いても、惰性で流されたりしないこと。ここぞというときは踏み切ること。
    わかっていても、なかなかできない。

  • 読んでいるとがんばろう…という気持ちが少しずつ湧いてきました。秋篠の森にも一度行ってみたかったです。

  • 別の書籍でたまたま著者を知り、興味が湧いて読んで見た本。
    次々と事業を手掛ける成功者、きっと土台となる経験や人脈があって恵まれた人だからこそできた結果…などと勝手にイメージしていたけれど、
    全くの手探りで始め、苦労の連続で、でも夢を見ることをやめず努力を重ねて現在までの歴史がある、ということがわかり、何となく、ホッとした。
    夢を見て、未来を(半ば)確定させると、運命が導いてくれる。

  • 和歌山のあるカフェで出会ったこの本
    ノンフィクションの夢物語は
    少し苦手なとこもあるけど
    これにはなんか惹かれた

    奈良にある「くるみの木」という
    カフェを始めた方の女性のお話
    当時カフェという文化が根付いてなかった時代に
    落ち着ける場所を目指して店を作られた

    夢を叶えるむずかしさ
    でも夢がある人、夢に向かって走ってる人は
    やっぱり輝いていること
    でも、キラキラしてる部分だけじゃなくて
    弱い部分も書かれてるし
    1人では夢を実現できへんこと
    ちゃんと現実とも向き合ってて
    この本では語られてない以上の努力をしてるんやろなって思った

    うちも自分の夢を大切にして
    絶対叶えたるって思った
    前向きになれる一冊

  • いろんな縁や繋がりや、偶然や運命が積み重なって。

    そこに頑張りと、支えと、優しさとが合わさって。

    挑戦する気持ちを、後押ししてくれる1冊。

  • 何かの雑誌で見たなーと思って。確かに一度行ってみたい。

  • 純粋で一途な語り下ろしエッセイ
    夢へのアンテナ、場所への直感、ルーティン

  • ちょっと面白いと覆ったのは前に読んだ「モーニングページ」と繋がる部分があるという事
    彼女の夢というのは人生でやりたい事で日々の生活の中でやるべき事をきちんと終わらせてから次へ行くという辺りも...
    やりたい事をやる事で(苦労が伴っても)自然と道が見え開け結果としてやりたかった夢が手中にあるというもの
    そしてモーニングページではないけれどイメージを綴ったもの夢やアイデアを綴ったノートがある事80歳になったらしたい事も書いてある等...まさにモーニングページそのもの
    そんな体験談みたいな事が書いてある。

    一つに秀でた人は経験も豊富で今はコラボレーションしたり商品開発みたいな事もしていると書いてあったが、やはりそう思う
    小さなお店から始めた主婦がホテル経営までやってしまう。その奥にあるのはホスピタリティという事か...
    何かを続けるって大変でそしてやっぱり凄い事なんですね。

  • まだカフェが珍しかった30年前、著者はたまたま立ち寄った場所で「くるみの木」というカフェを開きます。子どもの頃からの夢だった「くるみの木」は奈良の山奥にあり、始めはお客さんがやってくるのも稀という状態。けれど著者は夢があるかぎり希望を捨てず挑戦し続けます。

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著者プロフィール

生活文化コーディネーター。奈良市内でカフェや雑貨店、ギャラリー、レストランなどを営む。お店をオープンして37年。近年は、地域活性化に関わるなど仕事の幅を広げ、奈良の観光案内所やアンテナショップのプロデュースや・運営も行っている。エッセイ、レシピ本など著書も多数。

「2021年 『暮らしにいかす にっぽんの布』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石村由起子の作品

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