運命の子犬 いと

著者 :
  • 文藝春秋
3.51
  • (4)
  • (23)
  • (23)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 148
感想 : 32
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163739205

作品紹介・あらすじ

介助犬にならなかった、いと。けれど、その笑顔でみんなに幸せを運んでくれた-『一分間だけ』の原田マハ(文)、『盲導犬クイールの一生』の秋元良平(写真)、珠玉のコンビが贈る奇跡の物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み

  • キャリアチェンジ犬

  • ラブラドールを15年飼っていたのでところどころで描かれる犬の表情や仕草に、愛犬のそれを思い出し、涙ぐみながら読みました。

    介助犬になるべく生まれ、パピーホームで愛情たっぷりに育てられ、けれどキャリアチェンジをし、再び一般家庭で生活する事になった「いと」。

    人と犬との心暖まるお話だけではなく、日本における介助犬を巡る過去と、現在の状況も知ることができる一冊。

    元々関心を 持っていましたが、盲導犬・聴導犬・介助犬への関心がますます高まりました。

    また、介助犬やラブラドールのような大型犬種に興味がなくても、今、犬をペットとして飼っている方、これから飼おうとしている方には是非読んでいただきたいと思いました。

    ペットはファッションでも、趣味でも、癒しグッズでもありません。

    命があり、感情があり、人間を愛してくれる犬と暮らすということをしっかり教えてくれます。

    2014年16冊目。

  • 24/100
    介助犬になれなかった「いと」という名前の犬をめぐる家族の「縁」と介助犬「グミ」と毎日を過ごす障害者の三家族の物語
    実際に障害者の出来ないことを補う介助犬
    それだけでなく各家族のそれぞれの「こころ」を埋めてくれる「大切な存在」を忘れてはならない!

  • 訓練は受けたけど介助犬にならなかったいとと、介助犬として活躍するグミの物語。
    人間も犬も幸せな社会になりますように。
    我が家には元保護犬のゴールデンレトリバーがいます。犬は居るだけで十分にセラピー犬です。

  • いとの話は面白かった。

    文章があんまり合わなかったかな。

  • 穏やかに
    愛おしく
    限りない命に向かい
    癒された

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    介助犬にならなかった、いと。けれど、その笑顔でみんなに幸せを運んでくれた―『一分間だけ』の原田マハ(文)、『盲導犬クイールの一生』の秋元良平(写真)、珠玉のコンビが贈る奇跡の物語。

    小説と思ったらドキュメンタリーだった。
    ふんだんな写真、介助犬とは?パピーホームとは?
    想定外の切り口で驚いたけれど、色々理解し易く書いてあったのには好感が持てた。

  • このつぶらな瞳にどんだけ慰められている人がいることか。

  • 介助犬という存在をこの本できちんと知ることが出来た。
    動物を飼うことをしたくない俺だけど、こうやって動物たちとともに生きていく人たちがいることを、しっかり認識して許容できるようになりたいと思う。

    写真が多いので、読み終わるのは早かった。が、中味は決して薄くない。介助犬だけでなく、そうなれなくてもキャリアチェンジで幸せに生きており、自分のいるべき場所、あるべき姿をきちんと確保できた「いと」の姿を観て読むと、我々にも、きっといるべきと場所あるべき姿があるんだと、勇気をもらえる。

  • 介助犬を目指すリトリバーの「いと」を育てるパピーホームとなった太田巧美さんの家族5人が一つになる感動的な物語り。そして、1年を経て「いと」との別れの日。その辛さへの予感が著者により巧みに描かれる。もう一つの逸話、介助犬「グミ」に肉体的にも精神的にも支えられている身体障碍者となった坂本さんの生き生きした生活ぶりも印象的。いずれもほのぼのとした写真入りだが、この写真家の秋元良平さんが「いと」のパピーホーム太田家と新しい飼い主・鹿内家を繋ぎ、2年を経て太田家の人たちが、鹿内家を訪問し、「いと」と対面する場面がまた感動的。心癒される1冊。

全32件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

原田マハの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×