- 文藝春秋 (2011年8月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784163743509
みんなの感想まとめ
人間ドラマの深さと美しさが詰まった作品を通じて、向田邦子の独特な表現力とその魅力を再発見することができます。著者の太田光が向田邦子の作品を分析し、彼女の作品が持つ凛とした美しさや、幸福の中に潜む人間関...
感想・レビュー・書評
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「大根の月」がこわくて、長いこと再読出来なかった。いい機会なので、思い切って再読した。
12ページを読んで、なるほどと思う。こわいだけじゃないんだな。
向田邦子全集の月報に掲載された文章などをまとめ、また太田光の薦めるベストも収める。
初めて向田邦子を読む人でも彼女の仕事の全体がわかるし、ファンにとってもこの太田光の”読み”は、確認と再発見があるのではないか。
「かわうそ」をベストにあげているが、私は「かわうそ」もこわい。
近頃のTVドラマを私はめったに見ないが、たまになんの拍子が目にすると、そのセリフの饒舌さに驚かされる。
登場人物たちが、何もかも語ってしまう。語ることが感情の表現だと考えているようだ。
向田邦子の作品、人物たちとは対象的である。
女性が、姉に電話をしている。ハナシがあるの、と言いながら、曇った窓ガラスに「父」という字を書く。
ただこれだけの。これだけでつかむ。
…こういうドラマが見たいな、と思う。
太田光は、もう向田ドラマ以上のものは出てこないのでは、と言う。
また集中して読み直したいな、と思った。 -
文藝春秋
太田光 「 向田邦子 の陽射し 」
向田邦子愛が強すぎる気もするが、テレビの世界にいる著者だからこそ語れる向田邦子論。なるほどと思う指摘が多い。良書だと思う
なるほどと思う指摘①
「向田邦子は、夫婦や家族でも共有できない幸福の中に 人間ドラマを見出している」という指摘〜夏目漱石の影響では?
なるほどと思う指摘②
「向田邦子の生き方は、自分を殺して、言いたいことを言わない」という指摘〜それを突破したのがエッセイ「夜中の薔薇〜寺内貫太郎の母、手袋をさがす」だったのではないだろうか?
なるほどと思う指摘③
「向田邦子は、自分以外の何かに愛情を注ぐことを生きる根拠としている」という指摘
著者が選ぶベスト10は読んでみようと思う
小説
*かわうそ
*三枚肉
*男眉
*大根の月
*あ・うん
エッセイ
*ごはん
*水羊羹
*なんだ・こりゃ
*鉛筆
*マスク
「自己表現とは、自分を表すことではなく、自分を消すことである〜本当の自由とは、自由と決別する覚悟をすること〜その覚悟が相手を守り、自分を守る」
「花の美しさは、花にまかせる〜そこに自分を入れなくても、それでも好きだという覚悟〜向田邦子にとっては覚悟でもなんでもなく、花が好きだから自分を消せる」
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叫んでいるだけの芸人かと思っていたが、感受性に富み確かな文筆力を持っている。
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岩田書店さん推薦
太田さんが向田さんに影響をうけていることがよくわかった。
太田さん独自の感性と切り口で、向田さんを分析している、つまりはとても尊敬していて何冊も愛情をかけて読んだ、見たのだな~と思いました。
言葉に情熱があるため、こちらにかかれていた作品を解説を読みながら、読みたいと思いました。 -
図書館で借りた本
太田さんが、向田邦子が好きなのはとてもよく分かった。
推しているところも、私が印象に残っている箇所と随分重なっていたし。
でも伝えたいであろうことが、どうも自分の中に入って来ない。
この本、しゃべり過ぎなのかな。
作品前の解説だけで、私は充分。 -
読んでいたら自分の本箱ひっくり返して向田さんのエッセイをまた読み返したくなってきた。
太田さんの向田さんへの敬愛があふれまくってる1冊。 -
向田さんの原作の映画、『あ・うん』、『阿修羅のごとく』を
見たことがあるだけ。
そんな向田作品入門者の僕にとって、
爆笑問題の太田光さんの著書
『向田邦子の陽射し』出版:文藝春秋 は向田邦子作品の魅力を
幅広く味わえる魅力ある贅沢な本でした。
この本の内容は太田さんが向田作品のどういったところが好きで、凄いのか
が書かれ、
向田さんの妹・和子さんとの対談や、
そして何より太田さんの選んだ向田さんの作品が
小説、エッセイ、シナリオと幅広く収められています。
中でも短編小説の『大根の月』、
この小説のつながり方と最後の描写が印象に残りました。
『向田邦子の陽射し』、素敵な本です☆ -
向田邦子のようにオトコギのあるオンナに惚れる。
なかなかできない。
太田光の男としてのふところは広い。 -
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ファンを公言する爆笑問題・太田の向田邦子評論&入門書。向田作品を独自の洞察と愛で論じ、小説、シナリオのベスト10を採録。向田邦子の妹さんとの対談では人間性まで探る。太田の着眼点の鋭さと向田作品の凄さを実感。没後30年の機会に読み直したい。
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向田作品への愛情がはんぱない。私も読み込んできたと自負してきたけど、負けたなぁと思った。悔しい・・・(-"-)
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太田光さんによる。向田邦子さんへの愛情溢れる本、向田さんの本質、怖さ、誇り、生き方をわかり易く書き表してありました。
向田さんは自分以外のものをとても愛した人です、それが人としての生きる根拠だと信念を、覚悟を持って生きた人でした。
常に自分を殺し続け、沈黙の中に生を繋いでいった作家。
そこに怖さがあります。
美意識の高い人でありながら、それすら意識させない所が向田さんなのです。
太田さんはかわうそが一番お好きだそうですが、これは自分の中の醜さやいやらしさなどを認めて、受け入れられた人でないと好きとは言えない作品だと思います。
私はこの作品が好きではありません。
この主人公と同じ所があるとは感じながらも、認めてしまったら怖いからです。
自分が情けない人間の様な気がしてきます。
覚悟がたりないのでしょう
それに人の愚かさやどうしようもない所をさえ愛おしむまで、人間が出来ていないのでしょう
かわうそがベスト1だという太田さんの
選択や、向田さんの沈黙の誇りにここまで言及された事にも感嘆しました -
向田邦子という人が亡くなったのはぼんやり憶えている。その人物に子供だったがゆえにか興味がなかったので非常にうすらぼんやりとした記憶だ。調べてみると81年の事故だから僕が8歳ぐらいだろうか。8歳ということは小学校2年生ぐらい?憶えているわけがないな、後年のすり込みだろう。
著者、太田光が向田邦子に傾倒しているのは知っていたので手に取ってみたのだけれども、やはり映画を見ないで映画の解説・評論本を読んでいるようでピンとこないものはピンとこない。しかしながらベストテン的に選出された短編ではやはりその切り口にあわわわわと何歩か後ずさりせざるを得なかったのだ。ずざざざ。
タイトルが非常に良いですね。 -
男の人は向田邦子の辛辣でちょっといたずらっこのような視点が嫌いなのではないかと思っていたので、爆笑問題の太田光がこんなに向田邦子が好きでまるで手の届かぬ人への恋文を書くように評していることが意外だった。
私ももちろん全て向田作品は読んでいるが、「寺内貫太郎一家」だけはまだ未読。これを読んだらすべて読み終わってしまう寂しさに耐えられないのだ。
これを機に彼女の全集が欲しくなった。 -
帰省時に持参する本、今年はビジネス系を減らして大正解。向田邦子はほぼ全作品読んだが、改めて読み返したくなった。
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図書館で「向田邦子の陽射し」を見つけ、太田さんが向田邦子を好きな理由を知りたいと思い、手に取りました。
「向田邦子の陽射し」では、向田邦子本人や作品に対する太田さんの思いが熱く語られています。太田さんは悩んだときなどに「向田さんならどうみるだろう?どうするだろう?」と考えるそうです。太田さんの思考の一部(ときには大部分)は向田邦子なのです。
この本には、短編小説やエッセイ、脚本の一部が「太田光が選ぶベスト」として集録されています。ここに収録された作品を読むだけで、向田邦子にはまってしまいました。自分で想像しなくても、自分の目の前に情景が現れる描写が凄いです。人間の深い部分を直接的に見せるのではなく、描写により見せられるということに圧倒されました。
太田さんが大好きな小説やエッセイ、脚本について、独自の感性で捉える書評は刺激的です。その分、その書評に囚われて作品を読んでしまうという弊害があるかもしれません。向田邦子初心者の私にとっては作品の奥深さを知ることにつながりました。
(集録されている作品を先に読んで、後から太田さんの書評などを読む方法もあると思います。そうすべきでした。)
太田さんが言っていることで最も腑に落ちたのが、作品には「日常の残酷さ、滑稽さ、無邪気だから怖いところ、ちょっとしたいやらしさ」がちりばめられているということです。日常生活での家族や夫婦、友人間での残酷さや滑稽さなど、見事に作品にちりばめられているのです。収録作品を読んでいて、ゾクッとする部分が多くありました。ある意味、忠実に現実をとらえているのかもしれません。
向田作品は日常の中にある"気付いているけど、気付かないようにしている(無意識にも)"部分を描いているのだと思います。
http://muragon.boo.jp/blog1/2011/12/03_1951.html -
時間ですよ や 寺内貫太郎一家
子供時代に大好きだったテレビドラマです。向田邦子さんの作品だったんですよね。
爆笑問題の太田光さんがぞっこん入れ込む向田邦子さん。
太田光さんのコメントも、収録されている向田邦子さんの作品も、心に響きます。
なんであのドラマが好きだったかが今、わかったような気がします。
いい一冊です。 -
アタシも大好き『向田邦子』
爆笑問題の太田光がここまで好きだとは、知りませんでした。
「かわいい」くらい。
大好きをまっすぐ前面に出して。
絶賛しているので。
《あなた、もしかして、素直じゃん!って感じてしまいましたわ。》
短編も載っけていて。
構成も良かったです。
ほんと、日常に潜んでいるもの。
いいことも、わるいことも。
さらり。
と、顔をだす。
たしかに、上手いよね。
向田邦子!
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
太田光の作品

そして、登場人物たちが言っているこ...
そして、登場人物たちが言っていることが全部本当の気持ちなら、そんな単純なことはないなぁ、と思ったりもします。
アヴォカドさんの「大根の月」がこわくて~、という言葉を見た瞬間、自分が「大根の月」を読んだときの怖さを鮮明に思い出して、ああ、読んだ当時は自分が話を読みきれていないような気がしたけど、やっぱり感覚が「残ってる」んだなぁ、やっぱり向田邦子ってすごいんだなぁ、と思いました。
向田さんが活躍されていた頃は、他のホームドラマとは、どこか違うなあと...
向田さんが活躍されていた頃は、他のホームドラマとは、どこか違うなあと思いながらも、どこがどう違うのか、よくわかりませんでした。
幸福で暖かなだけでない、ホームドラマ。
昨今の「癒し」とか「ほっこり」とは対極にあるような気がします。