- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163745008
作品紹介・あらすじ
「日本の顔」は、なぜ明治政府から「密偵」を放たれ危険人物扱いされたのか。そして、なぜ占領下で復権したのか。「民」の巨像(福沢諭)vs.「官」の巨大権力(明治政府)。
感想・レビュー・書評
-
多分挫折する
一緒に読んでいた本と混ざって集中できなかった
戦後GHQから日本が民主主義を強要されようとした
時に、劣った国日本と言われないために福沢諭吉が
すでに民主主義の理論を完成させていたが根付かな
かったダケと脚色するために復権させられた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容的には福沢諭吉と時の支配者との関係というのだろうか。
影響力の甚だ大きい一個人と官に関して書かれているとでも・・・
内容はさておき、最後のほうには福沢が平易な文章を使っていたことを評価するような文脈があるのに総じて難しい。
大分読みやすくしているつもりなのだろうが、子供の頃広辞苑片手に本を読んでいた頃を思い出した。
福沢諭吉に格段の興味がある人以外にはお勧めできない。
そもそも一般に売る気があるのか? -
福沢の政治構想とそれがもたらした「官」との対立について、主として「明治14年政変」および「官」との情報戦を軸に叙述し、戦後の「官」による福沢の復権までを描いている。
「官」との闘いという副題が示すように、福沢と官の対立面が全面に出ている分、やや福沢の「官民協調」論的主張とその実態についての叙述が弱いようにも感じるが、内容は抜群に面白く、一気に読んでしまった。
引用が多いのだが、非常に巧みになされているので、読みにくさを感じさせない。福沢の動静を探る密偵のレポートなど、今まで知らなかった資料も多く興味深かった。
福沢諭吉に興味ある人はもちろん、一般の読者にも十分面白く読めるように思う。おすすめ!